『入館無料』の貼り紙と、開け放たれた門。
アナタは気後れしながらも門をくぐった。
青々とした芝生と季節の花に彩られた庭を進み、薔薇のアーチをくぐったアナタの前に、背丈の倍はあろうかという巨大な扉が現れる。
ゴシック調の白い外壁に負けぬ存在感を放つ、黒い観音開きの扉の前に立つと、薔薇に囲まれた獅子のノッカーの横に『入館の方はこちらを鳴らして下さい』と書かれている。
意を決したアナタが2回ソレを鳴らすと、ゆっくりと扉が開き始めた。
出迎えてくれたのは美しいオルゴールの音色、そして暖かみのあるオレンジ色の灯りだった。
館内を見渡すアナタの後ろで、扉がゆっくりと閉まっていく。
アナタの目の前には美しく、無機質で、異様な、混沌とした光景が広がっていた。
横からアナタに声が掛かる。
「お客さんですね。ようこそお越し下さいました。まずはこちらで、お茶でもいかがですか?」
・・・・・・・・・・
(こちらは雑談トピになります。)
(おやつとお茶を用意して、二人の所に戻って来て)
蒼志君、お姉さん。お待たせしましたーっ
今日のおやつはシュークリームでっす。
ロビーの方にどうぞー♪
せっかく仕掛け時計がおやつの時間を知らせてくれてますし、
館長もこの場にいたら、きっとご用意すると思いますので♪
本当のお菓子だから安心してーっ
(お茶の準備をしながら)
素でそこまで言えるなんて、蒼志君は褒め上手なんだなぁ。
ねー、まだ自分が生まれてない頃に出来た作品とこーして触れ合って、
どんな思いがこもってるか、後々でも知る事が出来るなんてすごいよねぃ。
や、思ったまま言ってるだけっすけどねー…。
そう思うと感慨深いっすね…いや、16年しか生きてない俺が言うのもなんすけど(周りをしみじみと見回し)
……って…え、本当に出るんすか…お菓子…
(流石に少し驚いた様な声音で呉井先輩が去っていく姿を見送り)
(御子神さんに視線を戻し、告げられた言葉を真面目に聞き)
……そういうもんすか…。
俺は語彙が少ないからこういう時にどうにもすごいとかしか出てこないっすけど、それで名誉…つーか嬉しいって思ってくれるのなら逆に嬉しいかも…とか思うす。
でもなんか作り手視点っぽい考え方すね…。…あ、いや、俺がなんとなく思っただけで勘違いなら申し訳ないっすけど…。
あ、お気を遣わずに・・・って、行っちゃった。
(言うより先に奥へ行ってしまった背中を見ながら)
おやつとお茶も出るなんて、親切なところですね。
(須崎さんの方に向き直ってくすりと笑みをこぼす)
芸術や仕掛けのことはわからないけど・・・か。
なんとなくすごい、でいいと思いますよ。
創られた物の芸術性に価値をつけたり仕掛けの精巧さについて論じたり、そういったものも1つの評価ですし作り手にとっては名誉なことですけど・・・。
すごい、きれい、そんな風に感情から不意に出た言葉も、作り手にとっては素敵な名誉になりますから。
私もカラクリの仕掛けは詳しくないですけど、すごいことはわかりますし感動しました。
きみと同じですね。
(歩み寄って来た方に、そっと頭を下げて)
あ、初めての方でしたか。
こちらでバイトしてる呉井陽太でっす。
よろしくお願いしまっす♪
ハイ、入館して頂いて全然大丈夫ですよぅ。
ここの作品の事をそう言ってもらえると嬉しいでっす♪
この時計の仕掛け、4時にならないと見れないので、見れてよかったー。
(蒼志君の言葉に、ぱっと振り返って)
もー、そんなにすごいって言われると照れ臭いじゃないのーっ
あ、うん。年代物が多いって聞いた事あるし、多分そーだと思うよぅ。
蒼志君、美味しい物をいっぱい食べたい子なんだねぃ。
(なるほどーって顔をした後、時計の戸を見て微笑んで)
食事は癒しかぁ。確かにそうだわー。
と、おやつの時間の鐘が鳴ったのに、ぼーっとしてたぁ(汗)
お姉さん、蒼志君。ちょっと待ってて下さいねぃ。
今、おやつとお茶持ってきまーっす(頭を下げて、奥へ向かう)
言葉以外に遺せるもの…そう言えるのがすごいっすね。
遺すっていえば、ここの展示物ってどれも俺より年上なんすよねー…きっと。
いいっすよね。食事は癒しっす…。美味ければよし。それが量が多ければなお良しっつーか…。
なのでこの(動物が戻っていった時計の戸を指差し)動物も結構な幸せもんっすよ…。楽しそうだし…。
どもっす…
(歩み寄ってきた女性に再度頭を下げて)
俺も始めてここに来たんですが、面白いっすよね…。
芸術の価値とか仕掛けの仕組みは俺にはよくわからないっすけど、なんとなくすごいのはわかるっつーか…(頷き)
(視界の端に捉えていた人が会釈したのに気づき会釈を返して)
おっと、邪魔しちゃったかな?
(小さく呟いてから二人の方に歩み寄る)
こんにちわ。
ええ、こちらには初めて伺いました、看板の言葉に甘えて勝手に入って来てしまいましたが…。
そちらの方も、こんにちわ。
(二人それぞれの顔を確認して時計に視線を移し)
ここは立派な作品が多いですね。
この時計も、先程お二人が見ている姿を見つけ私も見てましたが素敵な仕掛けでした。
(お客様が入って来た気配に気付き)
いらっしゃいませ、こんにちはー。
ドムス・エクス・マキナへようこそー☆
ええっと、こちらは初めての方でしょうか?(首を傾げる)
(蒼志君の言葉に、にっこりしながら)
そーだねぃ。ここには色んな思いが込められた物が多いし。
オレは言葉以外にも遺せる物に憧れてるのかもしれないなぁ。
食べるのはオレも好きだよぅ。
美味しいもの食べるとほんわかするし♪
(動物達が戻っていくのを見送って)
ねー♪いつ見てもワクワクするし、この仕掛け時計、大好きなんだぁ♪
芸術家とか造り手ってやっぱりすごいっすよ。見るのもそもそも物がないと意味ないっすからね…。
…確かに自分で自分の事って理解するの難しいっす。…まぁ、俺からすればって事で(頬を掻く様子に頷き)
…菓子っつーか、美味いもんつーか…食うのが好きっす
(慌てる声に改めて戸を見ると鐘が鳴り響き)
…おー…
(動物達が躍り出て思い思いにおやつの時間を楽しむ様子に小さく感嘆の声をあげ)
思ってたより賑やかだったっす
(戻っていくのを待ってから感心したように感想を伝える)
(時計から目を離しそこでやっと新しい人影に気付いて軽く会釈する)
入館無料って書いてあったから入ってきちゃったけど・・・ふぅん。
(館内を見回しながらゆっくりと歩みを進めて)
外観も立派だったけど中も立派だなぁ。
たしか表にカラクリって書いてたよね。てことは全部何かしら仕掛けがあるのか。
(独り言のように呟きながら館内に飾られた展示品を眺めている)
うんうん、ここがそーいうチェックが厳しい所じゃなくて本当によかったわー。
そっかぁ、変わりないかぁ。ありがとー、なんか嬉しいなぁ♪
見る専門、いいじゃないのー。
って、凄いって、そーかなぁ?
自分の事は、よくわかんないやー(頬を掻く)
ふむふむ、聞いてる感じだと蒼志君ってお菓子が大好きっぽいねぃ。
(蒼志君の様子を見て、ちょっと慌てて)
だ、大丈夫だよぅ。
もうすぐ時間になるから、ね??
(と、話してる内に鐘の音が4回鳴り響いて)
あ、ほら、ほら…っ 出て来るよぅ、ね??
(PL:仕掛け時計の詳しい部分は、こちらを参照して下さい)
http://rakkami.com/topic/read/1672/3
…確かに。高校生にドレスコードって中々難しいっすよねー…(頷き)
修業中でも芸術家には変わりないと思ったりで。…俺とか全くそういう技術に縁がないから見る専門っす。
バイトしようって思えるのが凄いっつーか‥?
三色昼寝付きが理想っすからね…それでも菓子だけでも大きい…
……
(戸、そして呉井先輩、時計部分とを順番に見て)
…まだ早かったすねー…
(今更気付いて少し残念そうに)
ほんとにドレスコードがあったら、オレはここでバイト出来てなかったかも(普通に制服で来た)
いやいや、オレはまだまだ未熟だし、もっと修行しないとだよぅ(汗)
うん、珍しい展示物ともっと触れ合いたくて、バイトさせて下さいって頼みこんじゃったんだよねぃ。
時計職人さん、少なくなってるのって…残念だなぁ。
たくさんのネジや歯車を丁寧に組み合わせて、正確な時間を伝える事が出来るすごい技術だし、
少しでもいいから、増えて欲しいなぁ。
(動物たちに対する気持ちを聞いて)
ん、ソレは確かに。
毎回おやつ付きは魅力的だよねぃ。
って、もしかして、動物たちが出てくるの待ってる???
(真顔で戸の部分を見ている蒼志君と戸を交互に見る)
っす…。
入った瞬間ドレスコード…?でしたっけ…があったらどうしようかとか(真面目な顔で
へぇ…工芸って事は芸術家の卵みたいなもんすか…?凄いっすね…。
じゃぁ、ここのスタッフは実益兼ねてって感じなんすね…(感心したように
…管理、大変そうですね…確かに。
時計職人自体が少なくなってるって前にテレビで見たっす…(頷き
はい。職人は兎も角、動物からすれば、
仕事:時間報告だけの簡単なお仕事です
その他:毎回おやつ付き
って感じがするっす。
そんな高待遇中々ない感じっすよね…(真顔で戸の部分を見つつ
確かにここの門って一瞬開けていいのか迷いそうだもんねぃ。
オレもちょっと躊躇したし、分かる気がするぅ(頷く)
ねー、一つ違いなんだねぃ♪
年上に見られるのって最近なかったから、新鮮な言葉だわー。
蒼志君は普通科なんだねぃ。
オレは芸術科で、主に工芸の方を勉強中なんだー。
うん、これだけ大きな時計を置いてるのってなかなかないよねぃ。
年代物だし、仕掛けもあるから管理もきちんとしないとだし。
お?羨ましいって、お菓子食べられるのがって事かな?(首傾げ)
…ならよかったす。
や、流石に凄い門構えだしとか色々思ったり思わなかったりしたんで…
あ、先輩っすか…。スタッフならもっと年上かと…。
…普通科の須崎蒼志っす。よろしくお願いします(再度頭下げる)
(手招きを仕掛け時計を交互に見て)
こんなすげーの置いてる所自体少なそうですしね…でかいし。
…仕掛け時計の動物が菓子食うんすか?
…いいなぁ、時計ながら羨ましいっすね、そういう仕事…
(真顔でそう言うとまじまじと時計の戸の部分を見る)
(同じく頭を下げて)
どうもどうも、いらっしゃいませー♪
ハイ、勝手に入って全然大丈夫ですよぅ(手招き)
おー、同じ高校生だったぁ。
初めまして、二年の呉井陽太でっす。
よろしくお願いしまっす♪
(仕掛け時計を見上げながら)
オレもこの仕掛け時計を初めて見た時、すごいなぁって思ったよぅ。
4時になると、色んな動物が踊ったりお菓子食べたりする仕掛けになっててねぃ。
とても楽しそうで、見惚れちゃったなぁ。
あ…どうもっす。邪魔してまーす…。
って、勝手に入ってよかったもんすか…?いや、入ってから言うのもなんすけど…。
(声に気付いてやってきた相手に軽く頭下げつつ)
あ、はい。高校1年っす。
…なんとなく星ヶ丘に足伸ばしたらここがあって…、凄いすね…この時計
(視線を時計に戻しつつのんびりと呟く)
ふぃー、10月になって秋めいて来たねぃ
って、お客様が来てるぅ…っ
どうも、こんにちはー。
ドムス・エクス・マキナへようこそー☆
んーっと、寝子高の学生さん…かなぁ?(首を傾げる)
『カラクリ有ります』…?なんだそれ…。店…?美術館…?
(立派な門柱に足を止めた少年は眠そうな瞳で不思議そうに張り紙をまじまじと眺めた後、ふらりと中に入っていき)
お邪魔しまー…す。
…
…すご…こんな立派なの、本でしか見た事ないな。
(展示物であろう大きな壁掛け時計を見てふらふらと寄っていく)
ハイ、改めてよろしくお願いしまっす☆
ありゃん、前科があるんですか?
つい勢いでっていうのはあると思いますが、気を付けないとですねぃ(苦笑)
おー、シーサイドタウンも含むんですか。
銅像を建てる夢、いつか叶うといいですねぃ♪
と、そろそろ掃除があるので、失礼しまっす(頭を下げて、作業に戻る)