『入館無料』の貼り紙と、開け放たれた門。
アナタは気後れしながらも門をくぐった。
青々とした芝生と季節の花に彩られた庭を進み、薔薇のアーチをくぐったアナタの前に、背丈の倍はあろうかという巨大な扉が現れる。
ゴシック調の白い外壁に負けぬ存在感を放つ、黒い観音開きの扉の前に立つと、薔薇に囲まれた獅子のノッカーの横に『入館の方はこちらを鳴らして下さい』と書かれている。
意を決したアナタが2回ソレを鳴らすと、ゆっくりと扉が開き始めた。
出迎えてくれたのは美しいオルゴールの音色、そして暖かみのあるオレンジ色の灯りだった。
館内を見渡すアナタの後ろで、扉がゆっくりと閉まっていく。
アナタの目の前には美しく、無機質で、異様な、混沌とした光景が広がっていた。
横からアナタに声が掛かる。
「お客さんですね。ようこそお越し下さいました。まずはこちらで、お茶でもいかがですか?」
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(こちらは雑談トピになります。)
(歩み寄って来た方に、そっと頭を下げて)
あ、初めての方でしたか。
こちらでバイトしてる呉井陽太でっす。
よろしくお願いしまっす♪
ハイ、入館して頂いて全然大丈夫ですよぅ。
ここの作品の事をそう言ってもらえると嬉しいでっす♪
この時計の仕掛け、4時にならないと見れないので、見れてよかったー。
(蒼志君の言葉に、ぱっと振り返って)
もー、そんなにすごいって言われると照れ臭いじゃないのーっ
あ、うん。年代物が多いって聞いた事あるし、多分そーだと思うよぅ。
蒼志君、美味しい物をいっぱい食べたい子なんだねぃ。
(なるほどーって顔をした後、時計の戸を見て微笑んで)
食事は癒しかぁ。確かにそうだわー。
と、おやつの時間の鐘が鳴ったのに、ぼーっとしてたぁ(汗)
お姉さん、蒼志君。ちょっと待ってて下さいねぃ。
今、おやつとお茶持ってきまーっす(頭を下げて、奥へ向かう)