『入館無料』の貼り紙と、開け放たれた門。
アナタは気後れしながらも門をくぐった。
青々とした芝生と季節の花に彩られた庭を進み、薔薇のアーチをくぐったアナタの前に、背丈の倍はあろうかという巨大な扉が現れる。
ゴシック調の白い外壁に負けぬ存在感を放つ、黒い観音開きの扉の前に立つと、薔薇に囲まれた獅子のノッカーの横に『入館の方はこちらを鳴らして下さい』と書かれている。
意を決したアナタが2回ソレを鳴らすと、ゆっくりと扉が開き始めた。
出迎えてくれたのは美しいオルゴールの音色、そして暖かみのあるオレンジ色の灯りだった。
館内を見渡すアナタの後ろで、扉がゆっくりと閉まっていく。
アナタの目の前には美しく、無機質で、異様な、混沌とした光景が広がっていた。
横からアナタに声が掛かる。
「お客さんですね。ようこそお越し下さいました。まずはこちらで、お茶でもいかがですか?」
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(こちらは雑談トピになります。)
(視界の端に捉えていた人が会釈したのに気づき会釈を返して)
おっと、邪魔しちゃったかな?
(小さく呟いてから二人の方に歩み寄る)
こんにちわ。
ええ、こちらには初めて伺いました、看板の言葉に甘えて勝手に入って来てしまいましたが…。
そちらの方も、こんにちわ。
(二人それぞれの顔を確認して時計に視線を移し)
ここは立派な作品が多いですね。
この時計も、先程お二人が見ている姿を見つけ私も見てましたが素敵な仕掛けでした。