九夜山の頂上に位置する展望台。
昼とは打って変わり静寂に包まれた世界・・
柔らかく光る街頭の灯は温かく
訪れる人たちの心をすこしだけ、癒してくれるかも。
また、寝子島有数の天体観測スポットしても知られ
星空を眺めに足を運ぶ人もいたりします。
※日が沈んでいる時間の雑談スレです。
まあ、そうかもしれないけれど…。
私は純真無垢というわけではないし
嘘がつけないというわけでも無いのだけれどね。
…でも、ありがとう。
え、なんで?(ポカンとした様子で
まぁ確かに冴来さんのろっこんて使いようによって怖いのかもしれないけど
もっと気味の悪いろっこんなんていくらでもあるからなぁ・・
それに僕の知ってる冴来さんは確かに時々意地悪だけど
純真無垢で嘘のつけないお嬢さんだったはず。
気味悪がる理由が逆に分からないんだけどねぇ(苦笑いしながら
ううん。私の方こそごめんなさい。
今更な話だけれど、不思議なものね。
私が持つ力を知っていても
貴方は私のことを気味悪がったりしないのね。
まぁ、ろっこんを使わなくても誰かを助ける手立てはある。傷の手当だったりね
今は無理せずゆっくり出来る事を増やしていけばいいさ。
変な気負いさせちゃったのならごめんね~
…うん。そう、そうよね。
こんな事で怖気づくなんて覚悟が足りない証拠だわ。
手段を選ばずとは言わないにしても
もっと気を強くもたなくてはね…。
そっか・・では使用する前に1つプロセスを交えるといい
冴来さんがするお願いを事前に相手に伝え、同意が得られれば使用する。
同意が得られなければ使用しない。双方が納得の上使用するならどう?
・・とはいったものの結果的に使用することで冴来さんに負担になるようならまずいよね。
ま、そういう選択肢もありますよ~ってぐらいな話さ。
そうね。そういった使い道もある。
だけれどね、心を操作されること自体を嫌う人だって
この世には存在するわ。
それに、私は万人に好かれる様な人間じゃない。
私がこうして息をしている事自体に
嫌悪感を催す人だって、この世にはきっと…。
そういった人達が私に加護を受けて喜ぶとは思えない。
…苛立ちは心を黒く染め上げて、自身と他者を傷つける。
私は嫌なの。
私は誰も傷つけたくない…。
うん、それがまず一歩だよね。今の時点で冴来さんは任意でろっこんを使うことは出来てるんだよ
冴来さんが恐れているのは自分のろっこんで相手を傷つけたりする事だよね。
だったらそうならない使い方を考えればいいのさ。
例えばそうだな。僕たちがまた無茶をしそうな時に
冴来さんが「無茶をしないでね」ってお願いしてくれたら
怪我する前に自身の身を守るためという本能「加護」を得ることができるんだ
君の力は使い方次第で、誰かを助けることができる。そんな気がしてこないかな?
…そうね。
正直、この力を無闇に行使するのは余り気が進まないわ。
この力を行使するということは
人の心を無遠慮に歪めて、洗脳するということだから。
誰だってそんな事はされたくない筈よ。
だから、出来る限り使わずに済ませたい。
…なんて、考えが甘いわよね…。
コントロールする練習ね…。
少し前に力に変化が現れて
暴発させてしまう心配はなくなったけれど…。
うん、わかったよ・・
ところで冴来さんのろっこんについてなんだけど
やっぱり今でも使用に抵抗はあるんだよね?
正直、セブンに関わる以上相手も強力なろっこんを使ってくるから
僕達もろっこんを用いて対峙しなくちゃ勝ち目はないんだ。
冴来さん、君の力をコントロールする練習。少しだけやってみない?
…そうね。貴方は頑固だわ。
それに私も。
お互い似た者同士で困ったものね。
(苦笑して
勿論、その時は必ず助けるわ。
貴方が嫌だと言っても絶対に。
私も無茶な事は出来る限りしないつもりでいるけれど
少し無理はするかもしれないわ。
心配をかけずにはいられないでしょうから、先に謝っておくわね。
そうはいかないよ。僕が結構頑固なの、知ってるでしょう・・
これからも大事な友達としてピンチの時は駆けつける
セブンの事件に君が関わるならなおさらさ。
それで、まぁあれだ・・僕がピンチの時は助けてくれたら嬉しい、かな。
そうならないよう無茶はしないように気をつけるけどね。
害虫に体を貪られるだなんてゾッとしないわね。
そんなのって美しくない。
悍ましい光景の一部になるのは御免だし
出来る限りそうなるのは避けたいところね。
まあ、何にせよその人に少し興味があるし
対話をしてみたくはあるかしら。
組織の長って部下を盾にして
表には余り出てこないようなイメージがあるし
機会に恵まれればの話だけれど。
…ありがとう。
こんな事を頼めるのは、貴方ぐらいしかいないから…。
私の身の安全なんて、二の次三の次でいいわ。
貴方とあの人と他の仲間の身の安全を優先して頂戴。
あと僕が知ってることと言えば教団の代表の女性の名前くらいかな
彼女の名は加納 泉月花。またの名を暴食令嬢・・
名前に恥じない目的に対しどこまでも貪欲に食らいつく女性さ
敵としちゃもっとも嫌なタイプの人だよね
聞いた話だと吸血バエを召喚する能力を持ってるらしいけど
発動条件その他諸々はさっぱりわからない。僕は直接見てるわけじゃないからさ・・
あぁ、彼がピンチの時は必ず助太刀する事を約束しよう
冴来さんが悲しむのは僕も辛いからね・・
叢雲と言うと、日本神話に登場する神刀の名前ね。
天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)。
群がった雲を指す言葉でもあるけれど…。
組織名にするぐらいだし
何か思い入れがあるのかもしれないわ。
らっかみ信仰ね…。
ふん。下らない。
らっかみなんて、ただのパンドラの箱じゃない。
理解できないわ。
組織の目的…。
計画名だけでもわかれば
そこから想像したりも出来るけれど
なんにせよ、今の私には情報が不足しているから…。
貴方が知っている組織の情報を私に教えてくれる?
私の方でも色々と調べてみるわ。
…そう。
大切な人なの。私の恩人よ。
あの人は私の希望なの。
…心配ないとは思うのだけど、もしもの時はお願い。
彼を守って。
あの人も他人の身を守る事ばかりに夢中で
助けの求め方を知らない、お馬鹿さんだから…。
まぁ、大アリだよね。
叢雲教団こそが僕が言ってた組織だよ
元は落神伝説を信仰する宗教だったらしいが、今じゃお察しの通りさ。
目的に関しては僕も詳しくはわからない
ただこれからもスタジアムでの一件に近い事件は起きてもおかしくないと思う
(過去に九龍で見かけた白髪の男性を思い浮かべ)
ロボットの彼のこと?硬さは僕より全然あるからねぇ・・
とはいえ油断大敵、だけど
一般人にも…。
まるでテロリストね。
…そういえば、何ヶ月か前に寝子電スタジアムでテロがあったわね。
怪人セブンが寝子電スタジアムに現れるという噂が
事前に流れていた筈だけれど…。
テロを起こした組織は…。
確か叢雲…だったかしら。
宗教団体らしいけれど…。
貴方がいう組織と、何か関係ある?
私は決して強くはないけれど
一応もれいびだし、狙われる可能性もあるわよね。
組織の目的は一体何かしらね。
どうせろくでもないことなのでしょうけれど…。
強いもれいび…。
…あの人は大丈夫かしら…。
そう簡単にどうにかされる人ではないけれども…。
実情は噂以上に凶悪・・
なんせ一般人にも被害者が出ているからね
奴らは強いもれいびを集めたがっている、冴来さんも気をつけてね。
目的のためなら手段を選ばない組織から・・
…ええ。信じるわ。
怪人セブンの怪奇事件については
私も色々と噂を聞いたことがある。
と言っても、断片的な情報しか知らないけれど。
それと、ネームレスヒーローのことも。
何と無く、そうなのじゃないかと思ってはいたけど…。
本当にそうだとはね…。(溜息
分かった。上手に説明できるかわからないけど、話すね。
冴来さんは過去に寝子島で起きた怪人セブンにまつわる怪奇事件を知ってるかい?
これに関連するネット上の都市伝説で『名も無き英雄たち<ネームレスヒーローズ>』てのがあってね
警察の怪人セブン逮捕の裏で、彼と対峙した無名の英雄達が存在する・・そんな内容だったと思う
・・まず、第一にネームレスヒーローズは確かに存在する。今も寝子島のどこかにね
第二に真の意味でセブンにまつわる事件は解決していない。もしかしたらこれからもっと酷いことが起きるかもしれないんだ。
ねぇ、冴来さん。僕がもし名無しの英雄の一人だって言ったら・・君は信じる事ができるかい?