本来のだんぼーるはうすに、いかにも突貫工事的な、やはりダンボールの扉がついている。
扉を開ければ、外ともつながっている、本館に比べたら若干こじんまりとした空間が広がっていた。
中には、テーブルと、同じながらもこちらの方が繊細な銀細工のワイヤー細工で組まれた籠に、今度はピンクの星の形をした飴玉が山積みになって入っている。
『防水ダンボール』なるものを入手した為に、実験的に改築工事を行ってみたらしい。
いかに防水といえど、劣化すれば建て替えを行うのだが、作った本人は満足感にあふれて、その事をすっかり失念しているもようである……
実際の部屋としては、若干のこじんまりさではあるが、人が二人とテーブルが一つある分には全く問題なさそうだ。
えっ……だ、大丈夫、ですか……?
どうして、泣いてるのです、か……?【ぴくぴくしながら】
あ、はい……どう、も……【頭を下げながら移動】
良かった、生き返ったよ~っ!!(勘違いしたままこちらも涙目)
はいっ、お待たせして申し訳ありませんでしたっ。どうぞ中に入っちゃってくださいっ。(年上だと疑っていない。ただ本能が同年代と告げているため敬語が崩れている状態で、中にご案内)
ロベルト先輩もどうぞ寛いでいってくださいね~っ!
(向こうに飛吹さんを案内しながら、そう言葉を残しつつ)
そ、そう…ですか…?
【常盤さんの漫画本を見ながら、首かしげ】
あ、はい……ありがとう、ございます……【唇を少し緩めながら、頭を下げる】
な、泣かないでくれよ、怒ってるわけじゃないし……(あわわ)
十文字と常盤がOKしてるみたいだから、いいんじゃないかな。
それは……それ、18歳未満も読める奴だよね?
ショタモノも持っているのかい!?範囲が広いな常盤……
……後で見せてくれるかな?
お構いなくーこんなこともあろうかと最終兵器持ってきたし!(ごそごそと鞄を探る)
大好きな作家の今月の新刊!(両手をネクタイで縛られた黒髪メガネ男子が表紙の、やたら肌色面積の多い漫画の単行本をばーんと突き出す)
あっ若菜センパイとロベルトセンパイも見る?貸すよ?ロベルト先輩はショタ専だっけ……?(ごそごそ)
いってらっしゃい、もふもふの人!
えーと……よ、よくわからない、です、けども……気をつけます…ハイ……【涙目になりつつ】
えっと……俺、から? いいの、です?
【首かしげ】
あ、良かった。ただ寝てただけみたい?
私はその順番で大丈夫だよ!
あ、あと警察には通報しないよ、大丈夫!
大丈夫か皆ー!!
で、死体は…死体は……
……なんだ、寝てたのかな?でも危ないから気をつけてね。
となると順番は…そこの人、十文字、常盤になるのかな?
生き返った!?よかった~ほっとした(110しようとしてた携帯をしまう)
あなたも占ってもらいにきたの?ロベルト先輩の番が終わったからお先にどうぞ~
あたしはここで待たせてもらうよ
あ、可愛いねそのもふもふ!手作りかな?
【警察という発言も聞いて】
け、決して怪しい人じゃ、ないです…! なんか、どっかに「うらない」って書いてあったので、
なんとなくきたってだけで…ほ、ほんとうにすみません! ごめんなさい!!
だから、通報だけは勘弁してくださいッ!!
【冷や汗を泣きながら頭を下げる】
(すやすや……もふも……)ヒッ?!
【急に激しく揺さぶられたので、目をカッと開化】
えっ、ちょ…ご、ごめ、ごめんなさいっ…! 勝手に、あがりこんだあげく寝込んですみま、せん…!
【訳が分からないまま、反射的に謝る】
ええと、ここでいいんだよね。
って、え!?し、死体!?
け、警察ー!?
お邪魔しまー……す!!?(もふもふに埋もれて寝てる飛吹さんを死体と勘違い)
えっ もふもふ殺人事件!?犯人は!?
お、おまわりさーん!(混乱)
きゃーっ!やっぱり死体がーーーっ!(真っ青)
起きてっ、起きてくださいっ! 寝たら本当に死にますっ!
こんな温かいもふもふを抱えていたら、熱中症で死んじゃいますーっ!!
(死に掛けなものだと疑わずに、飛吹さんを必死にゆさゆさと揺さぶって起こそうと)
…………(すやすや…もふもふ…)
【待っている間に、もふもふを抱えたまま眠ってしまう】
……
【もふもふを抱え、そーっとやってくる】
…………やっぱり、かわいいところだな【ポツリ】
うん?そろそろかな。
じゃ、戻るか。(様子を見に行く)
なんていうか、段ボールの家かー。占いも併せてすごいな、維都月は……
(テーブルの上のひまわりを見て)
今年はどうしようかな、帰省。行きたいのは山々だけどさ
………(はっと目を開ける)
残業続きで疲れがたまってるのか……うとうとしてたな
そろそろ終わった頃だろうか(文庫本を閉じて様子を見に行く)
(白衣に眼鏡の男が物珍しげに周囲を見回しつつ入ってくる)
……少女趣味だな。
長居するわけじゃなし構わないが(テーブルの上のぬいぐるみに目を留め)……思い出の品だろうか
(椅子に腰掛けて文庫本を開き、栞を挟んだページが読み始める)