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寝子島高校
急募! カンタン引越作業未経験OK!
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15階への道のりは、彼らが予想していた以上に過酷だった。
「……本当、気が遠くなる階段だよねぇ」
フロア15の表示が見える頃には、体力に自信のない
真辺 伸幸
が早くも音を上げていた。
「フロアまで上がっただけでもう風前の灯なんだけど俺……!」
15階に着くやいなや、へたり込む。
「こりゃあ体力ある奴ない奴、それぞれ担当分けてやらないと終わらないな」
ボサボサ頭を掻きながら、
御剣 刀
がメンバーを見渡した。
「とりあえず、オフィスとやらを見てみるかね」
踊り場で倒れ込む連中を置いて、マニュアルに従い引越元のオフィスを目指す。この階には3つのオフィスが入っているらしい。
「えーっとここだな」
両開きのドアを開けると、デスクがずらりと並んだオフィスが広がっている。高校生の彼らには新鮮に映った。
「マニュアルにある通り、確かに『けっこう広い』な」
用紙をめくりながら、
草薙 龍八
。
「……? 引越先、ここよりも半分くらいの敷地面積じゃないか」
「うわ、本当だ。順序立てて持ってかないと後で痛い目見そうだぜ」
刀がまた頭を掻く。引越元はかなり余裕を持ってデスクが並んでいるが、マニュアルによれば引越先は、歩く隙間のないくらい密度が高く配置されている。
「さすがに、フツウに運ぶだけだと17時には間に合わない」
階段を上がってきたばかりだというのに、息の整った声で、
旅鴉 月詠
が冷静に言う。
「ここは……」
踊り場で有留がへばっているのを確認してから、続けた。
「私のろっこんが役に立つだろう」
自分のろっこんについて説明を始める。
「はいはい、僕のろっこんもすごいんだよ!」
遅れてオフィスにやって来た
恵御納 夏朝
も、作戦中の円陣に割り込んで、ろっこんを明かした。
「なるほど……2人のろっこんに加えて、俺のも使えば……少し希望が見えてきたな」
握り拳をもう一方の手のひらにあてて、刀が快活に言った。
と、いうわけで。引越し作業は以下のように手分けして行うことになりましたよっと。
・梱包組(ダンボールに詰めたり、仕分けしやすくまとめたり)
梅戸 有留
阿寒湖 まりも
佐藤 英二
恵御納 夏朝
真辺 伸幸
・運搬組(ひたすら1〜15階を往復!)
大豪寺 騎刃
御剣 刀
神木 煉
八神 修
草薙 龍八
旅鴉 月詠
(よかったぁ〜梱包組ならバックれずに済みそうだぁ)
15階までの長い道のりですでに挫折しかけていた伸幸がほっと胸をなで下ろす。
「あれ、僕梱包やるんですか?」
解せない有留が首を傾げる。
「旅鴉さんは女性ですから梱包のほうが……あ、いや、別に差別みたいな意味じゃなくて、ほら、危険ですから……!」
両手をアワアワさせて、弁解する有留。月詠が笑顔で応える。
「ありがとう有留。しかし最初は私に任せてくれ」
「その辺は適宜交代制でいこう。運搬組で限界になった奴がいたら、梅戸や佐藤、真辺あたりが担当を入れ替わるかたちでな」
神木が言うと、
「えーっ、俺も1階まで運ぶのぉ?」
目の前が暗くなる伸幸に、修がクールに返す。
「不満か?」
「……ぬーん」
事情を知らない有留を除いた、10人の作戦はこうだ。
「ろっこんでできる限り重たい物を消化する」
つまりは”逃げ切り”を図ろうという魂胆だ。体力のあるうちに、まずは重たい物から、1階のエントランスに運び出してしまう。その後は台車を使って引越先のビルまで横移動、3階までの運搬ならろっこん無しでも協力しあえばなんとか片付くだろう。
この作戦に、大きな間違いはないだろう。ただ唯一、フツウの「ひと」である有留にろっこんを見せてはならない、これが問題だった。それを回避するため、彼を梱包組に入れ、
「梅戸君、給湯室に湯のみとかお皿があるらしいから、それを一緒にダンボールに詰めよう」
英二に誘わせる。これで有留の目からは届かないだろう。心置きなくろっこんが使える。
「さっさとやってしまおうか」
月詠が自前のスケッチブックを開く。
「お、ねこー」
描かれている茶トラに過剰反応する夏朝。微笑する月詠、ろっこん「絵空事」を発動。
「まずは一番大きな棚からいこうか」
一角に置かれた大きいスチールキャビネットに茶トラの口元を触れさせる。途端にキャビネットが絵の中に封じ込められた。
「ヒュー」
煉が口笛を吹き、その他勢がおおと歓声を上げる。
「吸い込める量や封じている時間には限界があるだろう。急いで重たい物を1階へ運ぼう」
「よし! 俺が旅鴉を背負うぜ」
刀、月詠の前で、背中を向けてしゃがむ。
「女の子にあの階段はきついだろうし、早く終わらせる事もできるしな。剣術の修行で鍛えてるからな、体力には自信ありだ」
やや躊躇する月詠。
「……嫌ならいいけどよ。17時に間に合わないかもだぜ」
「嫌ではない」
やや突き放した風に返すと、刀の背中に乗った。
(何かあったときのために、俺のろっこんはギリギリまで使用を控えるか)
月詠を背負い、オフィスから階段へと歩きながら、考える刀。
……考える刀。
そして、思い切って言うのだった。
「なあ旅鴉」
「なんだ」
「意外と胸あるのな」
月詠の拳が刀の脳天を直撃したのは言うまでもない。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
小西 秀昭
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年03月24日
参加申し込みの期限
2013年03月31日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年03月31日 11時00分
参加キャラクター一覧
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