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【蒸留酒そのままとカクテル】
「うーん……やっぱり、居酒屋さんで単品で出してくれる所は少ないですね……」
綾辻 綾花
は残念そうに呟いた。
26歳になった綾花は、最初は一直線に居酒屋へ向かったのだが、出てくる酒、出てくる酒、どれを飲んでも全く変化が無い。
確かに、アルコールが入った事で味に深みが加わった気がする。普通のジュースより確かに美味しい。
しかし、もっと興味深い変化を期待していただけに、明確な肩透かし感は否めなかった。
そこで綾花は思い立ったのだ。
いっそのこと、カクテルなどの元になるテキーラやウォッカ等の蒸留酒はどうだろう。それに少し値段が張るが少し高い方が良いお酒を扱っているかも知れない。
綾花は期待に胸を高鳴らせ、主にカクテルを扱うお店へ向かい──撃沈した。
──酔い潰れたのか、否──
これが、全くもって酔わなかった──綾花は生粋の“ザル”だったのだ。
「これは……残念ですね……」
軽い悔しさすら滲ませ、最後にうさぎさんに色んな体験をさせてくれたお礼を言いに行こうと、綾花がその店から出るのと入れ替わりに──一人の女性とすれ違った。
篠原 翠響
は、学校帰りに不思議な光景を目にした。
学校帰りに目にしたものは、1匹のうさぎが生き生きと飴を配っている光景。
流れて聞こえてきた話によると、どうやら好きなだけ歳を取れる飴であるらしい。
「まさかね」
口にしつつも、表情は好奇心に満ちた笑顔。足は、自然とそちらに向いていた。
「いらっしゃい、いらっしゃい。好きなだけ歳が取れるよ。どんな飴が好みかな」
「そうね、テーブルの上から可愛いものを選ぼうかなって。幾つになっても面白そうだから」
「凄い。そこまで覚悟が決まっているひとは、なかなか見ないよ」
うさぎの感嘆を受けながら、翠響は高校生から少し年上になるのも、一気におばあちゃんになるのも一興と、テーブルの上からオレンジ色のにんじん飴を摘んで、梱包用のビニールから開けて口の中に放り込んでみた。
「変わった、のかな? あまり実感湧かないわね」
「変わったよ。ほら、凄い美人さんだよ!」
うさぎが手鏡を翠響に見せると、25歳くらいだろうか、そこには艶やかな髪がロングストレートに纏まった、客観視しても造形的に申し分ないスレンダーな美人がいた。
「ほ、本当に歳を取ったら、こんなに美人になれるの……!?」
これが自分だと思うと、照れる。恥ずかしくなる。
誤魔化すように首を振ると、うさぎが待ち構えていたかのように、机の下のトランクから何着かの翠響に合いそうな洋服を引っ張り出していた。
「せっかくだから街を歩いて来なよ。きっと素敵だと思うよ」
そして、この年齢ならばお酒も飲めると気付いた翠響は、先程の綾花と入れ違いにその店に入っていった。
もちろん、お酒をメインに扱う店に入るのは初めてだ。しかし、ここで退く訳には行かない。翠響は胸を張ってカウンターに座る。
店はカクテルの専門店。様々なリキュールボトルが飾られているのが、眩しくない程度に薄暗く抑えられた照明の光に反射して煌めいていた。
カクテルメニューの中には何種類かの写真が載せられているものがあった。翠響はその中から“スカイ・ダイビング”というカクテルを注文する。
「わぁ……」
無色のホワイト・ラムと、鮮明な青色のブルー・キュラソーを合わせたスカイ・ダイビングは写真などより遥かに鮮烈で美しかった。
カクテルは、まずその美しさを眺めるところから。香りを味わうところから。
そして、唇を触れさせて飲めば、子供では絶対味わえない、ショートカクテルならではのアルコールの強さから来る心地良い酩酊感。
「お嬢さん、お一人?」
翠響がその心地良さに溜息をついた時、まだ若い一人の男性から声が掛かった。
少しくたびれたサラリーマンのような印象の相手を、翠響は横目に。
「良かったら一緒に飲まない?」
「──残念ね、今日はおひとり様でいたい気分なの」
カウンターから体の向きすら変えずにそう告げて。
翠響は一人だけ切り取られたような不思議な空間に、心を満ち足りさせながら、ゆっくりとした時間を過ごしたのだった。
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担当ゲームマスター
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年07月26日
参加申し込みの期限
2015年08月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年08月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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