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サイケデリックを乗り越えろ! 寝子祭の準備・アーチ看板製作編
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【踊る! 人形たち】
アーチ看板作りも、いよいよ佳境! 正門前では急ピッチで、最後の仕上げが行われております。
「……校長先生は、やっぱり……丸さと柔らかさが重要……」
大きめの造形用発泡スチロールを、
恵御納 夏朝
はカッターやナイフを使い分けながら、しゃりしゃりしょりしょり。造形を受け持つ彼女も、真剣な面持ちで作業に臨んでいます。
今回提示されたデザイン案の中でもメインとなる、『ダンサーでアフロな校長先生のオブジェ』は、特に中央で目立つことになり、担当する彼女らの気合の入りようときたら相当なものでありまして。スチロールの6面全てに入念な下書きを施した上で、実に精緻で精密な削り出し作業……程よい丸みのほっぺた、今にもぽよぽよと弾み出しそうなお腹。いかにも人の好さそうなおフェイスに、『爆発的な!』とわざわざ図面へ注釈の入ったアフロヘアも、まさしく弾けるような広がり具合です。
夏朝はふと手を止めまして、
「……あ! しまった……アフロから、ひょこっと顔を出す子猫さん……付ければ良かった」
なんて、細かいディテールにもこのこだわりようでありました。
アフロダンサーな校長先生の両脇には、校長室のマスコット、三匹の子猫たちの姿も。白い毛並みの『ユキ』、黒の『こしあん』、ぶちの『イーピン』……ときて、
「うーん……」
しばし夏朝は手を止め、目の前の作品を眺めてくりん、と首を傾げます。
「あら、どうしたんですか? こちらはそろそろ、仕上がりますわよ」
手を止めないまま、振り返って言った
毒島 虹子
の手には、小さいながらに精緻な、人形のための服。服飾デザイナーを目指す彼女が本気で制作中の、校長先生のオブジェに着せるためのダンサー衣装です。
いつものブラックなキャラクターは封印しまして、虹子はその手先の器用さ、芸術センスを存分に発揮して、全力投球! 入魂の服が仕上がったなら、夏朝作の校長オブジェを、これでもかと華やかに彩ってくれることでしょう。
そんな虹子が、夏朝の手元をひょいと覗きますと、オブジェはもう、傍目にもかなり完成に近い状態に見えました。
「良い出来じゃありませんか! 私の洋服を着せたら、さらに完成度が高まりますわよ♪」
「うん……でも」
虹子の太鼓判にも、夏朝はどうにも、納得がいかないところがある様子。
「……子猫さん、三匹だから。どうしても、左右非対称になっちゃう……」
校長先生の向かって左にユキとこしあん、右にはイーピン。猫ちゃんたちには並ならぬ愛情を注ぐ夏朝だからでしょうか、バランスが気になるようです。
「なるほど、確かに偏って見えますわねぇ……でしたら、もう一匹作ってしまえば良いのではありませんか?」
「うん……でも、どうせならちゃんと、誰かの猫さんをモデルにしたいなって思って……」
校長室の三匹に加えるなら、適当に付け加えたものではなくて、ちゃんと名前のある猫を飾ってあげたい……という、夏朝のこだわりでありました。
とはいえ、そう都合良くちょうど良い、可愛らしい子猫がそのあたりにいるのかと言いますと、
「ここにいるよぉ~」
……いるみたいです。
不意に聞こえた、ちょっぴり間延びしたのんびり声。やってきたのは寝子祭実行委員長、
壬生 由貴奈
です。
「子猫を追加するなら、やがみんのブラックちゃんをモデルにしたら良いんじゃないかなぁ?」
何やら大きな段ボール箱を抱えた由貴奈が、そう言って後ろを示しますと、そこには同じく大荷物を両手にした
八神 修
……と、箱の上にちょこん。彼の愛猫、子猫のブラックちゃんが、ふにゃーん。可愛らしい声を上げれば、瞬く間に夏朝の瞳がきらきら、輝き始めます。
「猫さん……! 八神君、いいの?」
「ああ、ブラックで良ければ、モデルにしてやってくれ。そうしてもらえるなら、俺も嬉しい」
四匹目のモデルが決まると、さっそく夏朝は張り切って、発泡スチロールでブラックの愛らしい姿をあますことなく再現すべく、忙しく手を動かし始めました。
「ところで、おふたりのその荷物は何ですか?」
作業を再開した夏朝の隣で、虹子が由貴奈と修の手元を眺めて尋ねます。
大きな段ボール箱のふたからはみ出しているのは、いくつもの工具やら、金属の部品やら。由貴奈はそれらをどっかと地面へ置きながらに、
「みっちゃん先生に言って、借りてきたんだー。ちょっと面白いこと、思いついちゃってねぇ」
がしゃがしゃ、がしゃりと取り出し並べてゆくのは、各種工具のひと揃いに、色とりどり、たくさんの電飾。それに、モーターやらシャフトやら歯車やら……つまりは、
「看板、動かしてみない?」
そう。実行委員長さん、得意の機械工作技術を活かして、アーチ看板を電飾ピカピカ、それも可動式にしてしまおう! なんてお考えのようなのです。
ぐるりっ、と振り返ったのは夏朝。
「えっ……校長先生が、本当に踊るの……!?」
「うん、そういうのもできるよぉ。発泡スチロールなら軽いし、回ったり手足を動かしたり」
「じゃあ、じゃあ……猫さんたちも!?」
こくり、と頼もしく由貴奈がうなずくと、夏朝の表情はますます、ぱああっと明るくなります。
す、と手を上げたのは、虹子。
「それなら……私、服が仕上がったら、校長先生にバックバンドの人形をつけて差し上げようと思っているのですけど。サイケデリックといえば、やはり音楽的な要素からの輸入が多いですから……もしかして、そちらを動かすことも?」
「もちろんだよぉ。みんなさえ良ければ、だけどねぇ」
虹子の魅力的な提案も含めまして、確かにオブジェや、それにアーチ看板全体にも由貴奈の手が入るなら、それはもう賑やかで楽しいことになりそうです。
虹子はぱち、と両手を合わせて、
「きっと素敵ですわね! でしたら、ぜひお願いしたいですわ。あら、でも……動かす、となると、電気を引く必要がありますわね?」
「ああ。そのために、こいつを用意したんだ」
ででん! 余裕の笑みを浮かべた修が取り出したものこそ、由貴奈がその手腕を存分に発揮するための、切り札!
「屋外でも使える、強力なポータブルバッテリーだ。電力はこれでまかなえるだろう」
広い知識に財力までも活かした、修ならではの支援でありました。四角くてやけに存在感のある大きなバッテリーボックス、それに自信に満ちた修の微笑みを交互に見やり、夏朝と虹子は揃って、拍手。
「というわけで、うちはみんなが作った看板を、可動式にしようと思うんだけど……いいかなぁ?」
勢い込んでは来たものの、やっぱり仲間たちの同意は必要でして、ちょっぴり眠そうな瞳で上目遣いな由貴奈に。けれどもちろん、夏朝や虹子のお答えは、
「うん……僕たちが作った校長先生や、猫さんが動くなんて、すごく楽しみ……!」
「私も、異存はありませんわぁ」
どうやら、思い切りやってしまっても問題なさそうです。
さっそく由貴奈は、垂れ落ちそうなまぶたを少しばかり、きりり! と上げまして。ぐいと腕まくりすると、
「分かったよぉー。それじゃ……ふっふっふー。昼でも夜でも、思いっきり目立つギミックを用意して進ぜようー」
「俺も手伝いますよ、壬生先輩」
という修の手も借りながら、がしゃがしゃがこん、うぃぃぃん! と、張り切って作業を開始しました。
気付けばほんのり、空は赤く染まりつつあります。
夕暮れのあたたかい光に照らされながら、生徒たちは、ラストスパート!
「はーいっ、みんな注目ーっ!」
大きく声を張り上げのは、
久保田 美和
先生。それに隣には、
綾辻 綾花
も。
「頑張ってるみんなのためにーっ」
「差し入れを持ってきましたよー」
どっかと置かれた段ボール箱の中を覗いてみますと……水にお茶、各種ジュースにスポーツドリンク。栄養剤!? みっちゃん先生のポケットマネーによる、労いの品でありました。
「これ飲んで、あともう少し、頑張りましょ! 先生も心を込めて応援しちゃうからね、フレーッ! フレーッ!」
水とお茶のボトルを旗代わりに、しゅば、びゅばっ! ……何をしてても恋愛トークで脱線してしまい、いまひとつ戦力にはなりませんもので、そうしていただけたほうがありがたいのかもしれません。
それはさておき、
「皆さん、最後まで頑張りましょうね」
綾花が笑顔で言えば、みんなも腕を頭上へ突き上げて、おーっ!
アーチ看板製作はまさしく、クライマックスへと向かって突き進んでいくのでありました……!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
恋愛
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年08月01日
参加申し込みの期限
2015年08月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年08月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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