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ある初めての日
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とある峠でのバトルに行く途中、自動販売機前でひと休みしていると雨に降られた。慌てて車に戻ろうとすると、雨と一緒に雷が降ってきた。
白磐 雷蔵
は、思い出す。車をレストアして、初めて公道レースに出たときも雨だった。
あのときはバトル前に晴れていたので、思う存分アクセル全開にできた。高速道路のロングストレートでは、時速300キロオーバーの世界が見えた。
他の一般車の3倍の速度、流れるどころかすっ飛んでいく風景。感じるのは、雷蔵自身の息遣いと車のエンジン音だけだった。
まるで世界の中心にいるような、そんな感覚だった。
(相手は……そう、ロングストレートの中程で勝負を降りたな)
ロングストレート直後は、一気に曲がるUターンカーブだった。速度を落とさなければ危なかったのだろう。しかし雷蔵は自分の車を信じて、命を乗せていた。
と、今ならはっきり言うことができる。しかし、あのときはなぜアクセルを抜かなかったのか、自分でも分からない。
ただ、『スピードの虜』になったのは確かにあのときだ。
あれから、公道、サーキット問わず、非合法である高速道路や峠でのバトルなど、いろいろやり続けている。それは、あの『初めて』があったからに他ならない。
(雨、上がったな)
灰色だった空は今は晴れて、青く澄んでいる。
今日はこれから峠バトルだ。
(コーナーを一気に駆け抜けてやるか)
(……雷……っ!?)
コンビニで買い物をした後、外に出たその瞬間、雷を見た。景色が全く別の場所になる。
(……そうか、あの日からもう……結構経つんだな)
ヨハン・プレストン
は、思い出す。
(ここは……あぁ、そうか……ここは……)
鮮明に思い出すのは、昔のことだ。そして、ヨハンにとって初めてであり、始まりであった場所。まだ年齢が1桁の頃のヨハンは、銀色に光る大きなモノを組み立てている。
重く、硬く、冷たい……隣には、細身の男が立っていた。
(僕の『師』であり、また……『死』を与えてくれた男。昔の僕を気まぐれで殺し、今の僕を気まぐれで生かした男……)
その鋭い眼光の男は、ヨハンがモノを迅速に、正確に組み立てていくのを、ただ見ている。今、ヨハンは彼が用意してくれた舞台にいる。天気、位置、気温、全てがピッタリだ。ヨハンは組み立て終わったモノを置き、ほふくし、スコープを覗く。
そして、ずっと目を開けたまま、十数分後……ターゲットがスコープに入った瞬間……。
(……俺が初めて引き金を引いた日……)
そう思った瞬間、景色が反転し、元の場所に戻る。そう感じた。
「……随分と、昔のことがいきなり出たな。何だったんだ……?」
ヨハンは首を傾げた。
寝子島神社で剣術の練習をしていた
御剣 刀
は、思い出す。初めて、祖父の指導を受けながら、剣の練習をしたことを。
振るっていたのは、木刀だった。けれども、真剣と同じ重さにするために、鉄芯が仕込まれていたそうだ。後からそのことを聞いて、鬼かと思った。
このときの刀は、何も知らなかった。ただ、祖父のような剣を振るうんだと一生懸命だった。祖父の指導をよく聞いて、その通りにしようと頑張って木刀を振ったのだ。
けれども、最初からそう上手くはいかなかった。握り方も、構え方も、今思えば酷いものだった。それなのに木刀を振るから、すぐに体力が切れる。つまり、木刀を振ることができなくなる。そうして休んでは、祖父の指導で構えや握り方などを修正して、また木刀を振るった。それを飽きることもなく、朝から晩まで繰り返した。
刀としてはすごく頑張った……のだが、初日のため上手くいくはずはなかった。それでも、最後に振った一振りは、無駄な力が入らずにできた。繰り返し指導を受けて、身体が覚えていたのだろう。その一振りはとても鋭かった。
そのときの祖父の驚いた顔と、その後に嬉しそうにわしゃわしゃと頭を撫でてくれた。祖父の表情とあの感触、そしてその後の地獄のような日々を思い出した。
「祖父さんすごく張り切るんだもんな」
当時を思い返して愚痴る。愚痴りながらも、刀は笑っている自分を自覚した。
ゴロゴロと唸り声を上げていた鉛色の空は、どこにもない。秋晴れの空の下、刀は木刀をしっかりと握り、構える。あのとき、祖父に教えてもらった通りに。
そして今日も剣を振るうのだ。祖父の剣に憧れて剣を振り始めたあのときの気持ちで。祖父が褒めてくれた鋭い刃を、誰よりも何よりも早く届かせるために。
(俺が目指すそこに辿り着くために)
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あとがき
担当マスター:
鳴葉ゆらゆ
ファンレターはマスターページから!
シナリオにご参加いただき、ありがとうございました。
鳴葉ゆらゆです。
初めての日を思い出せましたでしょうか。
楽しんでいただければ幸いです。
また機会がありましたら、よろしくお願いいたします。
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担当ゲームマスター
鳴葉ゆらゆ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年07月22日
参加申し込みの期限
2015年07月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年07月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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