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ある初めての日
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恵御納 夏朝
は、思い出す。そういえば、あの日も雷が鳴っていた。
自然豊かな田舎に住んでいた夏朝。寝子島の存在も知らない小学校の頃、同級生にからかわれて泣きながら家へ帰る途中のこと。突如として降ってきた土砂降りに遭って、近くの樹の下で雨宿りをした。そこで小さな鳴き声に気付くのに、そう時間はかからなかった。
「子猫……?」
震えながらぴゃーぴゃーと鳴いているのは1匹の子猫。色は茶白というより、橙白に近いか。そんな子猫が、痩せ細った体でずぶ濡れになって泣いている夏朝にすりすりしてきたのだ。
物心つく頃にはもう猫が好きだった。けれど、こんなに小さな子に会うのは初めてだった。
夏朝はすり寄る子猫を大事に抱きかかえた。子猫も雨に濡れたのだろう、毛が少ししっとりしている。腕の中で震えながらも、潤んだ瞳で見上げる子猫。
「……コナツ」
初めて猫に名前をつけた。
拾ったときのことを思い出したお陰だろうか。不鮮明だったコナツのことも思い出せた。
あの後、両親に頼んでコナツを飼い始めて……父親の仕事の都合で小学校卒業後に引っ越す前までは、いつも一緒だった。
けれど、引っ越し先に猫と住める所がどうしても見つからなかった。どれだけ泣いて、どれだけ一緒にいたいと言っても、良い手段は見つからなくて。
結局、引っ越す前に親戚の叔父叔母の家にコナツを引き取ってもらったのだ。
「あ」
Nyaphoneの着信音で現実に引き戻される。どうやら、叔父叔母が、夏朝の父親と間違えて送ったようだ。
添付された画像を見て、涙がほろりと零れる。橙白のふくよかな猫が、幸せそうに寝転んでいる写真だった。
「……久しぶりだね、コナツ」
2人は天神平薬局の裏手、倉庫のあたりにいた。
「すごい雷だったね。直撃したのに怪我はないみたいだ。不思議なこともあるな」
「雷か……」
天神平 庵
は、思い出す。
「そういえば、あんたがうちの店に来たのもこんな日だったね」
隣にいる青にそう声をかける。いきなりガスマスクを着けた奴が店に来たあの日。正直、覆面強盗かと思った。稲光を背負ったガスマスクが、店の入り口に立っている。そんな光景は結構インパクトがあるものだ。
普通の強盗ならば、庵特製の催涙スプレーで一撃だ。しかし、対するはドイツのシュピーゲル社製Z2型ガスマスク。なぜブランドまでわかったかというと、そこは職業柄である。ガスマスクは扱い慣れているからだ。
扱い慣れてよく知っているからこそ、そんなものを身に着けた相手には、さすがに効かないと思った。
(これは110番だね)
電話に手を伸ばしたところで、ガスマスクの相手が口を開いて。てっきり『手を上げろ』等言われるかと思ったら、『アルバイト募集のポスターを見て来た』と言われて驚いた。
庵の店は、いろいろなブツを扱っている。アルバイトの青には教えていないが、実は非合法なものもある。そのせいで、ガスマスクや防護服が必要なときもたまにある。
だから結果としては、青がアルバイトに来てくれて都合が良かった。
(普通に考えると、ガスマスクが必要な薬局って怖いよね、はは)
庵は隣の青を見る。
「あんたの難儀な体質も、いつかあたしの薬で治してやれるといいんだけどね……」
考えてみれば、青のガスマスクの下の顔を直接見たことはない。履歴書の写真は見たけれども、それは生で見るのとはまた違うと思うのだ。
日下部 青
は、思い出す。
(そういえばこんな日に、初めて天神平薬局を訪れたんだっけ)
既に何件も面接を受けていたが、どこもガスマスクを見て門前払い。ここに来たときは、藁にもすがる思いだった。流石の店長も最初は吃驚していたようだったが、アルバイトの募集を見て来たことを伝えてからは、青の方が驚くくらいすんなりと採用してくれた。
(……僕がそのことでどんなに救われたか、店長にはわからないだろうなぁ)
収入がないということは、ご飯も食べられない。
(空気洗浄機さんも、掃除ロボさんも養えない……なんてね)
「あんたの難儀な体質も、いつかあたしの薬で治してやれるといいんだけどね……」
実を言うと、青が身に着けているガスマスクには、アレルギーの他に、目を隠す意味もあった。だから、顔をすっぽり覆えて、アレルギーも遮断してくれるこのガスマスクは、手放せない。
結局は全部、青自身の我儘なのはわかっている。だからこそ、店長である庵には、本当に感謝しているのだ。
「それはそれとして、倉庫の作業、始めるよ。力仕事は任せる」
「……ん、倉庫作業かい? よしよし、力仕事は任せて」
倉庫の中に足を踏み入れながら、でも、と青は思う。
(でも、薬局でガスマスクが有用だとは思わなかったなあ。時々、毒々しい薬品があるけど、あれは一体何だろう。きっと身体には良いものなんだろうな)
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
鳴葉ゆらゆ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年07月22日
参加申し込みの期限
2015年07月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年07月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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