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財布が落ちている!?
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東屋の座敷で各々が決めたところに座った。人数を圧倒する料理の数々に感心したような声が囁かれた。
修は正面に座った銀に目を向ける。
「今回の財布の件には、どのような意図があるのですか」
「人に興味があります。烏丸君と綾辻さんにはお話しましたね」
エリオは食べるのに夢中で声が耳に入っていないようだった。
「私は聞きました。それと銀さんのビックリな姿も……」
「これでしょうか」
銀は頭部から二つの耳をひょっこりと出した。両手を丸めた姿で、コン、と人の声で鳴く。
「どちらが本当の姿なのか、わからなくなりますね」
修は笑いを含んだ声で言った。右隣にいた月詠は料理を見やる。
「この料理は本物なのかな? 泥団子のお握りだと胃に悪いからね」
耳にしたエリオが少しむせた。お椀の吸い物を急いで呷る。
銀は丸めた手を口に当てて愉快そうに笑った。
「そこまで頭が回りませんでした。ですから、安心して食べてくださいね」
「お姉さん、びっくりさせんといてやー」
エリオは一息吐くと、ちらし寿司の器を引き寄せた。
その場の全員が安心した様子で料理に手を付けた。幅広い料理の数々に各々の表情が綻ぶ。銀は着物の袖口に両手を差し込んで優しい笑みを湛えている。
「暗くなってきたな」
響也は空を眺めた。疎らに星が見える時間帯に入った。そうですね、と銀が腰を上げようとした。
そこに刀とすばるが弾む息で現れた。
「そんな時にはボクの灯火採集セットの出番だね」
座敷に上がったすばるは背中のリュックを下ろした。中から小型の発電機に複数のランプを取り出し、慣れた手付きで組み立てる。
「これで暗くないよね」
程良い高さのランプが座卓の上を鮮やかに照らし出す。見届けた刀が自身の持ち物を座卓に置いた。
「俺は夜食用のお握りを持ってきた。水筒の中身には熱い緑茶が入っている、それと」
座卓を囲む人間に目をやる。刀は赤い財布を手に久隆の元に行った。
「これはあなたが落とした財布か」
「私ではないが」
久隆の視線が動くよりも早くにすばるが指摘した。
「着物のお兄さんの財布だよね。あ、眉は隠した方がいいのかな」
「眉唾ですね。最近はこの姿が気に入っているので、他の人に化けるようなことはありません。それにしてもよくわかりましたね、正体まで」
銀は少しの悔しさを込めて言った。すばるは眼鏡の中央を押し上げて笑った。
「財布に付いた僅かな毛がヒントをくれたんだよ」
「なるほど、そうでしたか。今後の参考にさせていただきます」
「今後も今日のような内容でお願いしたいね」
月詠は箸で摘まんだ昆布締めを口に入れた。美味しい、と表情を変えずに言った。すばるは、そうだよ、と思い出したような声でリュックに手を入れた。
「ボクの家のちくわを持ってきたよ。それとお稲荷さんは、そこのコンコンに」
「名乗っていませんでしたね。油屋銀と言います」
「じゃあ、銀さん。食べてみてよ」
すばるに勧められて銀は竹輪を箸で摘まみ、先を齧る。味わうように食べると口元を緩めた。
「肉厚で歯応えがよく、すり身の豊かな味が口の中に広がります。とても美味しいですね」
「そうだよねー。こっちのお稲荷さんはどうかな」
「定番ですね。嫌いではありませんが、熱々のラーメンが美味しい季節になりました」
「なんでも食べるんやねー」
唐揚げで唇をテカテカにしたエリオが卵焼きを一口にした。側にきた綾花がハンカチで口元を拭う。おおきにー、と目尻を下げて言った。
居合わせた全員の腹が満ちる頃、子猫のブルーが響也のヴァイオリンのケースにちょっかいを掛けた。修が抱き上げると身体をくねらせる。目はケースへと向かっていた。
「ブルーは音楽好きなんだ。何か一曲、頼めるかい」
「そうだな。この奇妙な宴に相応しい、軽快な曲を弾いてみるか」
響也はヴァイオリンと弓を手に持って立ち上がる。構えると全員から拍手が送られた。
「曲はサパテアードだ」
身体を揺らして試し弾きをしてから動きを止める。高らかな音色で入り、踊るように弾いていく。子猫のブルーが音に合わせて、にゃーにゃー、と歌う。耳にした者達の肩を揺らし、共に心を躍らせた。
「幕引きに相応しい一曲ですね」
銀は曲に聴き入った。他の者も同じで終わりは割れんばかりの拍手に包まれた。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
推理・サスペンス
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年06月18日
参加申し込みの期限
2015年06月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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