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三角錐の帽子を目深に被り、黒いマントを翻して
小鳥遊 雛姫
が青空市を行く。何故か、胸には猫の置物を抱えていた。
雛姫の視線が、すっと横に動く。欠伸を噛み殺した男が地面に座っていた。手前のゴザには商品らしき物が並べられている。周囲に客の姿はなかった。
「木天蓼の粉は扱っているか」
雛姫の突然の問いに男は慌てた。ちょっと待って下さいよ、と脇の袋の中に手を突っ込んだ。懸命に底の方を探って取り出した。
「ありました。あまり出ない品なもので。これが木天蓼の粉です。価格は130ニャオンでどうですかねぇ」
三角の形に折られた白い物を摘まんで見せた。
「二つ貰おうか」
雛姫は二百ニャオンを差し出した。足りませんが、と男が卑屈に笑った。
「あまり出ない品なのだろう」
「……わかりましたよ。それで手を打ちましょう」
「こちらも助かる」
雛姫は品を受け取って踵を返した。少し歩いて立ち止まる。
「あとは情報か」
進む方向に迷っていると横から軽い衝撃を受けた。
「あ、ごめん。だいじょうぶか」
よろけた雛姫に博美が声を掛ける。
「心配ない……突然だが子にゃおんを知っているか」
「子にゃおん? にゃおんなら逃げ続けると会えるらしいけど。それとは違うのかな」
「そうなのか」
雛姫が考え事をするように立っていると、その場で博美が駆け足を見せた。
「俺、仲間を待たせているんだ。じゃあ、また」
道着に身を包んだ博美は白い風になった。人々の間を抜けて瞬く間に見えなくなった。
「……使い魔の捕獲の為だ。まずは逃げ続けてみるか」
雛姫は平原に移動した。適当に歩くと敵に遭遇した。
二体のロボットは腕を飛ばした。全ての攻撃を受け切った雛姫は迷わずに逃げた。追撃はなく、敵の姿は大気に拡散した。
「残りのHPは2か。ギリギリだな」
雛姫は一歩で街に戻った。徐々に体力が回復していく。そこに瀬良とヨハンが会話をしながらやってきた。
「やっぱり、にゃおんは強かったね」
「まぁ、こちらはレベル1だからな。他の街を巡りながらレベルアップすればいい」
「そのメンバーに私を加えてくれないか?」
二人の正面に立って雛姫が言った。
「長旅になるかもしれないから、僕としては嬉しいよ。君はどう?」
「私は構わない。危なくなれば逃げるだけだ」
言い切ったヨハンに雛姫の口元が綻ぶ。表情を隠すかのように、その場で回った。
ほんの少し、雛姫の笑みが深くなる。
魔術師の魔法が大いに活躍した。出会った敵を次々に焼き払う。強敵はヨハンの足で、ことごとく逃げ切った。
無人の野営地では身体を労わり、繁みからは薬草を見つけ出した。
「やったよ、平原を渡り切ったよ!」
瀬良が雛姫の両手を握り、スキップしながら回る。あまりの喜びように、よかったな、と声が出た。まだ、にゃおんには出会っていない。
「問題は岩壁か」
ヨハンは立ち塞がる崖を見上げた。表面に凹凸は少なく、目測の高さは二十メートルに近い。左右を見て、また左に目を向けた。
ヨハンは二人に声を掛けて左に歩いた。大きな力で縦に引き裂いたような亀裂が見えてきた。暗がりに顔を寄せると前方に微かな光が見える。
「どうするか」
「もちろん、前進ですよね」
瀬良の即決に二人は同意した。簡易移動が揺るぎのない命綱となった。
「小さな僕が先頭でいいですよね」
「私も小さいが」
雛姫の言葉に耳を塞いだ瀬良が亀裂に突入した。続いて雛姫、しんがりは身体の大きいヨハンが務めた。
中は意外に広かった。途中に迫り出した岩で横向きになったが、前進を阻むものではなかった。
「ここを崩せば抜けられるね」
光が染み出す壁を瀬良は魔導杖で突き崩す。上部の光が大きくなり、一気に溢れ出した。
歓喜の声は上がらなかった。瀬良は立ち尽くした。横から顔を出した雛姫の動きが不自然に止まる。二人の背中に手を当ててヨハンは中腰で外に出た。
三人の前に圧倒的な景色が広がる。深淵から吹き上げる風が各々の髪を掻き乱した。
「なんて大きさだ」
ヨハンは一同を代表して言った。
巨大な穴の中には大地と呼べる大きさの柱が立っていた。幾本もの瀑布を身に従えて少し霞んで見える。
その大地は平らではなかった。槍の穂先を彷彿とさせる物で占められていた。
上空には十数羽に及ぶ鳥が旋回している。小指くらいの大きさで、ゆっくりと羽ばたく姿は雄大に映った。
三人は困惑した顔で穴の外周を歩いた。変化に乏しい景色を目の端に入れて、とにかく足を動かす。
瀬良が最初に声を上げた。あれ、と指差した方向には杭を打ち込んで作った看板が見て取れる。誰もが真剣な顔で駆け寄った。
『隔絶された街の予定地』
三人は焼き印のような文字に目を見開いて、今一度、その大きさに相対するのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
冒険
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年03月18日
参加申し込みの期限
2013年03月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年03月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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