this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
修羅場を乗り切れ?! ――原稿を仕上げよう!――
<< もどる
1
…
6
7
8
9
10
つぎへ >>
夕食は、ローテーションに則りとっていく。その後も引き続き作業を行い時間との戦いに挑んでいた。
「適度に休憩を入れてくださいね……」
時子がそういいながら、入浴準備が出来た事を伝える。そして、レイたちの手をマッサージ。疲労がピークにきているのか、作業効率が落ちているのだ。それになかなか冷えてくる。温かい飲み物も準備しつつ、彼女は甲斐甲斐しくサポートしていた。
「御剣さんも、お夜食を……」
時子は刀へ声をかけたが、返事がない。刀は再び作業に集中しており声が聞こえていなかったようだ。手元が正確に動き、トーンを次々と張って行く。
彼の傍らで作業をしていた円はすこしうとうとしているようだった。時々手元が危ない。それでも必死に頑張っているのが分かって少し胸が痛んだ。
「御巫か?」
不意に声をかけられた。刀はすまない、と時子に謝った上でお茶とお夜食をもらい、一息つく。そして自分の上着を円の肩にかけつつ礼を述べた。
「すごく、早かったですね」
「まぁ、な」
刀は一息ついたところで再び手を動かす。その速さはまるで彼自身が持つろっこん『加速』を使っているように見えた。それでもカッターで指を怪我しなかったのは鍛え上げられた集中力の賜物といってよいだろう。
(漫画は何気なく読んでいたから気が付かなかったけれども、物凄く細かいんだ。全体的に気を使っているし漫画を描くって、本当に大変な作業なんだなぁ)
刀はこの1日でそんな事を考えていた。自分の知らないところで重ねられる苦労の賜物が、普段読んでいる漫画雑誌や漫画本なのだ、と。
(これを楽しみに待っている読者がいるんだ。トーン張りはなかなか難しいけれど、頑張らないと……)
真剣な思いで向き合えば、心がしゃん、とする。自然と背筋も伸び、眠気も覚める。彼はきりっ、とした顔でどんどん作業をこなしていった。
(うぅ、原稿が……)
刀が的確にトーン張りをしていた傍らで、円は眠気と戦っていた。適度に休息をとったり、栄養ドリンクを飲んだりしてがんばっているが、なれない環境に身体が少し参っていたようだ。
(ここで寝たら……原稿が……)
うとうとしつつがんばっていると、傍らでかさかさ、という音。よくみるとにゃーくんがデスクの上にいた。
「だめだよ、にゃーくん。いたずらしちゃ……」
そう咎め、降ろそうと手を伸ばしたとき。円は信じられないものを見た。にゃーくんは口でカッターを咥えてトーンの処理をしていたのだ。しかも持ち方を変え、破かずに削ったりしている。
(動きも早い! それにアミ番や指定も間違えてない!)
目の前で繰り広げられている状況に思わず手が止まるも、我に変える円。彼女は負けじと手を動かす。
(猫の手を本当に借りる時代がこようとは! ワンチャンあるよ、コレ!)
円はどこか興奮した様子で担当する場所を仕上げる。まぁ、これが夢か現かは結局分からなかったが彼女が意識を飛ばしている間に数枚原稿が出来ていたのは確かである。
(にゃーくん、君がやったの?)
円の問いかけに、にゃーくんは愛らしい仕草を見せるだけだった。
修がレイと共にスケジュール管理の中心を担い、望月や時子が支え、真央たちは作業に没頭する。切り分けられた漫画の1シーンずつを仕上げ、それを間違えないように組み立てれば、1つのページが完成する。
それを少しずつ繰り返し、遂に午後9時35分、全ての作業が終了した。
「お疲れ様です……。無事に、終わりましたね」
時子がみんなへお茶を差し出し、労をねぎらう。仕事に疲れながらも充実した顔の刀達は、お夜食の残りや差し入れのお菓子を食べつつ互いの健闘を静かにたたえあう。
「間に合ってよかった。みんな、本当に有難う!」
レイの言葉にその場にいた者たちは、嬉しそうだったり照れたりしながら素直にその言葉に表情を明るくした。
後片付けはレイとメイ、露草で行う事に。高校生たちは帰宅するよう伝えられた。
「皆さん、お疲れさまデース!」
「みんな、お疲れ」
「お疲れ様です……」
露草と修、時子がそういい、そつなく真央がお茶を配る。そして残ったお夜食も一緒に提供。
「お腹がすいたのだ? 少しでも入れてから帰るといいのだ。 でも真央ちゃんは編集さんに渡すトコまで一緒にいたいのだぁ……」
「学生は勉強が資本でしょ? 1人じゃ危ないから、途中まで送ってもらってね」
ちょっとしゅんとする真央に、苦笑しつつも頭を撫でて諭すレイ。傍らではメイが車の鍵を手に声をかける。
「寒いですし、夜は何かと危ないですから、私と兄で送らせていただきます」
旧市街組はレイが、星が丘組はメイが運転することに。真央は猫鳴館在住なので旧市街組と共に車に乗り、猫鳴館までレイに送ってもらう事になった。修は真央と一緒に帰ろうと思っていたが、夜遅くだったので仕方がない。因みに、露草はその間に掃除と留守番を受け持つという。
(対価は安いかもしれない。が、充実した3日間だったな)
帰りの車の中、修はふと、そう思う。そして、入手したお金で馬具でもかおうかな、なんておもうのだった。
<< もどる
1
…
6
7
8
9
10
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
修羅場を乗り切れ?! ――原稿を仕上げよう!――
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
菊華 伴
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年07月31日
参加申し込みの期限
2015年08月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年08月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!