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おいかけっこしようよ!
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勘助が疲れたみんなにオレンジジュースを振舞ってくれた。それを飲みながら、円はひかるに話しかける。
「ひかるくんはさ、足が速すぎるのかもね。だから、お友達が楽しめないのかもよ?」
「え……?」
ひかるはその言葉にきょとん、とする。その傍らで運動に自信のある命が顔を向け、円は静かに言葉を考えながら話し続ける。
「遊びっていうのは自分だけが楽しくても駄目なんだ。勝つ可能性があるから楽しめるんだ。だからさ、お友達の気持ちを考えながら、遊んでみるのも手なんじゃないかな」
「そうなん?」
ひかるが僅かにしゅん、とした様子で見上げる。が、命はにこっ、と笑った。
「ミコは大丈夫だよ。ひかるくんがどんなに早くたって、おいついちゃうもん」
「ボクもいってくれたら本気のおいかけっことか付き合うよ。ほら、皆が楽しめてこその遊びだもん」
命と円の言葉に、ひかるは少し元気を取り戻したようだった。そこで由貴とカジカもやってきて、また遊ぼう、と言えばひかるは嬉しそうに肯く。
「ん。わい、てかげん覚える。そうすればまた皆、かけっこしてくれるかなぁ? あと、円姉ちゃんと命ちゃん、本気のおいかけっこっちゅうんの、時々やってくれるとうれしい、な」
「俺も付き合うぞ」
「真央ちゃんもなのだ!」
刀と真央も加わってそういう様子を遠目から見つつ、翠響はため息をついた。彼女からしてみれば小学1年生は完全にお子様だ。でも、たまには子どもの相手もいいのかもしれない、と内心でくすり、と笑った。
「確かに自慢するだけの事はあるわね。でも、次は負けないわよ」
和気藹々とした空気の中、ふと、時計を見る修。
「それもいいが……何か忘れていないか?」
「おーい、坊主! そろそろ昼飯時だが、親御さんは心配しないのか?」
鴻がそう言ったとき、玉砂利を踏む音が2人分聞こえてくる。鳥居の方を見れば、
牛瀬 巧
と
吉田 熊吉
が其々楽しげに笑っていた。勿論、自分達の子どもを迎えに来たのである。
巧は修から『ひかるのろっこん』に関する予想を貰っている。後日実験してわかったことだがひかるは『黒い靴を履いた状態で走る』事で『猫並みの脚力を得る』ろっこんを持っていた。だが、この時点では走っている状態でのみ発動する、と予測されていた。
円たちのお陰で満足したらしいひかるは、とてもいい笑顔で皆にお礼を言う。その様子を見て叱るに叱れない巧であったが、彼には重要な事があった。
(ぼちぼち、話すしかあらへんなぁ)
もれいびである数名の年長者から事情を聞き、また刀からの進言もあった。親としての責任もあり、『らっかみ』の事含めひかるに説明しなくてはならない。
その事を内心で覚悟を決めつつ、彼は感謝の気持ちを込めてお礼をいい、頭を下げた。
「しかし、みんなでおいかけっこというのも懐かしいな」
熊吉がどこか懐かしそうにそう言えば、鴻も「そういえば」と何となく思う。こんなに走ったのは久しぶりかもしれない。5人の高校生もまたそんな気がしていると、熊吉が豪快に笑った。
「また、いっしょにあそんでね」
ちかがそう言って「ありがとう」と頭を下げ熊吉の手をとる。時間も時間なのでここで解散となったが、皆なんだかんだいっていい時間をすごす事が出来、すこし名残惜しかったのも事実である。
「また遊ぼうね!」
「次は負けねぇからな」
「それじゃ、学校で、ね?」
同じ学校の命、由貴、カジカは其々そう言うと、帰宅していく。翠響は大人たちに挨拶をし、子ども達にはクールに「またね」と言って立ち去る。
真央は帰り際にひかるの頭を撫でると
「いい走りだったのだ。大きくなったら陸上競技、やるといいのだ!」
と笑顔でいい、ひかるは「うん!」と大きく肯く。そうして、ひかるは巧の手をとって、神社の鳥居をくぐって帰っていった。
「たのしかったな。な、マーブル」
修がそういえば、マーブルは「にゃあ」と愛らしい声を上げて身を擦り寄らせる。にゃーくんもマーブルになつけば円が苦笑し、それに勘助と刀、真央も和む。そうしながら皆が立ち去った後の境内を見つめれば、僅かに寂しい気がした。
「……いこう、か」
勘助の言葉に、一同は頷いた。
その帰り道。巧はひかると手をつなぎ、歩きながらゆっくりと話し始める。
「ええか、ひかる。今から言う事はちぃっと大切やから、覚えておくんやで」
「? うん」
「あんな、ひかるはな……」
(終)
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あとがき
担当マスター:
菊華 伴
ファンレターはマスターページから!
どうも、菊華です。
今回は走るのが大好きなちびすけくんとのかけっこシナリオと相成りました。
実は、次のような要素がありました
・「ひと」PCさんの前ではちょっと速度が下がる
・小学生PCさんだとテンションが更に上がる
うまーくリアクションに出せていたら良いのですが……。
また、ひかるくんですがお察しの通り「もれいび」です。
牛瀬 ひかるのろっこん『気紛れプッシーフット』(道具型/強化タイプ)
発動条件:黒い靴を履いた状態で走る
能力:猫並みの脚力を得る。正し効果は走っている間だけ。
今回は発動条件を完璧に見抜いた方がいらっしゃらなかったので……。今思えばヒントがヒントになってなかったなぁ、と反省中です。
みなさんがかまってくれたお陰でひかるは満足したようです。
今後は加減を考えて走るようになるでしょうし、もれいびとしての自覚も父親からの言葉で持ったようです。
ともかく、『成功』です。有難うございました。父親共々感謝しています。
では、また縁がありましたらよろしくお願いします。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
菊華 伴
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年08月23日
参加申し込みの期限
2015年08月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年08月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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