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花日和:薔薇と珈琲店
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やがてフラワー兎沢からの宅配トラックが到着し、いいな・美咲紀・五月は花壇の手入れをするために店を出た。入れ替わりに
志波 拓郎
と
高梨 彩葉
がやってくる。ふたりは人里に案内されて奥のテーブル席に腰を落ち着けた。
「ゲームセンター楽しかったね! しばっち。これ、ありがとう!」
彩葉は花のような笑顔でサンマさんの携帯ストラップを取り出した。拓郎がクレーンゲームでとってやったものである。
本当はお菓子を模したストラップを取るつもりだったのだが……うっかり、サンマさんが。
「……無理、してない、か?」
「そんなことないよ。こんな素敵なお店にも連れてきてくれたし、とっても楽しいよっ」
拓郎が操作ミスしてサンマさんを取った時の表情を思い出す。ニヤニヤをおさえられなかった。
今日は休日。拓郎に誘われてゲームセンターやウィンドウショッピングを楽しんだ。
昨日の夜、何を着て行こうか悩んだ末に、買ったばかりのパーカーで元気に可愛くキメてみた。
「彩葉、さん……。何、食べる……?」
「迷うけど、やっぱりオススメのベイクドチーズケーキだね! おすすめって書いてあるだけで頼みたくなっちゃうよー」
「じゃあ、俺も、それ……あと、は、ラテ……か」
「いいねっ。店員さーん、注文お願いしまーす!」
「はい。承ります♪」
人里がやってきて注文を確認する。ベイクドチーズケーキとカフェラテのセットをふたつ。ラテアートはお任せ、と。
「ご注文ありがとうございます。少々お待ちください」
人里は頭を下げてキッチンに向かった。
キッチンではアルバイトの
橘 勇
が洗い物をしている。人里は店長に注文を伝えた後、勇に控えめに声をかけた。
「勇さん。あのふたりって、寝子高の人たちですよね。デートでしょうか? 私、緊張してしまいました……」
気遣い屋の人里は、彩葉と拓郎の雰囲気を見てピンとくるものがあったようだ。勇は洗い物手を休めて一瞬テーブル席に目をやる。眼鏡の奥がすっと細まる。何かを思い出しているようだ。
「……あの男のほう、この前も店に来ていたな。マシュマロを買って帰って行った」
勇の言うマシュマロとは、299名物のひとつである『肉球マシュマロ』のことだ。しろいマシュマロの上に、イチゴ味のピンクのマシュマロが乗っている。かわいい・おいしい・いやされる。三拍子そろったプレゼントに最適の逸品である。
「彼女さんへのプレゼントでしょうか?」
「さあな。それはわからない」
蛇口をひねって水を止める。きゅっ、と気持ちのいい音がした。無口で体力のある勇はキッチンで洗い物や、焙煎工場でコーヒー豆を運ぶ手伝いをすることが多いようだ。店長がラテアートを作っている間、勇は黙々とチーズケーキを皿に盛りつけた。
「……緊張していると言っていたが、大丈夫か?」
盛り付けの終わったケーキを人里に渡しながら尋ねる。人里は黒い瞳を小さく見開いた。
勇さんって、静かな人だけど……優しい人だな。
「深呼吸してリラックスしたので、大丈夫そうです」
「そうか。ならいい」
笑顔は接客の基本である。忙しくても焦らず笑顔で!
けれど、だれかに心配してもらうのは嬉しかった。
人里は勇からケーキとラテの乗ったお盆を受け取り、先ほどより軽い足取りでテーブル席に向かう……常にコーヒー豆の近くにいる勇は、コーヒーのいいにおいがした。
ベイクドチーズケーキとラテがテーブルに並んだ。
「……ん、うまい」
一口食べて、拓郎は幸せそうに目を細めた。
「見て、しばっち! ラテの絵とってもかわいいよっ」
彩葉は拓郎に自分のカフェラテの絵を向けた。リボンのついたつぶらな瞳の猫がいる。拓郎のラテアートはネクタイをしめた猫だった。
「わー。並べるともっとかわいいね! あっ、せっかくだから写真撮らせてもらおうかな」
いいですか? と彩葉が店長に尋ねる。店長は楽しそうに『OK』と、眼鏡の横で親指と人さし指をくっつけた。
「彩葉さん……、そういうの、好き、なのか」
「どうなんだろー? でも、しばっちとおそろいで、なんか嬉しかったよ! 後で画像送るねー」
「ん」
拓郎のフォークがカチ、と皿に当たった。彩葉を見ながら食べていたケーキを完食してしまったようだ。
「……もう、一個……食べようか、な」
「しばっちって、甘いもの好きなんだね~」
「……うん。また……ここ、食べに……きたい、な」
拓郎は彩葉の笑顔を真正面から受け止めることができず、ばれないように視線をラテに向けた。彼女が一緒に甘いものを食べるのに付き合ってくれて嬉しい。……と、思っているのだが口には出せなかった。
なぜ言えないのだろう?
言葉にしようと思うと、落ち着かない気持ちになるのだ。
嫌な気持ちではない……これは、何という気持ちだ?
「また一緒に来よう! 素敵なお店を教えてくれてありがとうっ」
彩葉の言葉にこくりと頷いた。
ふたつめのケーキを食べ終わったら、お土産に肉球マシュマロを買って……。
さぁ、次は一緒にどこに行こうか。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
相馬 円
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
動物・自然
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年03月16日
参加申し込みの期限
2013年03月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年03月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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