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【ハロウィン】寝子島ハロウィン☆デイズ!
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「でも俺は自分が、大した人間ではないと思っている。いやむしろ、つまらない人間だ。だから……君からの好意を受け取る資格があるのか……そのことに、悩み続けているんだ。もし君を傷つけたらという恐れがあって、でも君には笑顔でいてほしいとも思っていて……ごめん、矛盾しているね」
「資格……それを言うなら同じです」
このとき大きく一歩、踏み出したのはエリューシアでした。
「そのことは、私も考えていました。私などが、柊斗様と手をつなぐ資格があるとは思えません……けれど……!」
エリューシアは、叫ぶように言いました。
「私は、そうしたいと思っているんです……!」
それはきっかけ、あまりにも、思いがけないきっかけ……秋桜畑を訪れたあの日、
五十士 柊斗
と
エリューシア・セリアン
は、互いが胸にしまい込んでいた言葉を口にしてしまっていた。
その是非は、わからない。
ただ、必要なきっかけだったのでは――と、今の柊斗は思っている。
あれから彼女とは、一度も顔を合わせていない。気まずげに言い訳をかわして別れた。それっきりだ。
気にかけてはいた。それはもう、夜眠れないくらいに彼女のことを考え続けた。だが連絡を取ることを恐れた。臆病と言われれば返す言葉もないが、やはり、あんなことがあったあと、もう一度話すには勇気が必要だった。
それゆえに、このハロウィンイベントの存在に救われた気がする。こういったイベントのほうが、かえって気負わずに済むのではないか。自分はもちろん、彼女にとっても。
だから柊斗は、エリューシアを誘った。とても短い文章のメールで。
エリューシアの返答は、これもまた短いイエスであった。
そして当日、柊斗は会場前でエリューシアを待った。衣装は、ゴシックな貴族風のものを借りている。ベネチアンマスクともよく合うだろう。
やがて現れた彼女を見て、柊斗が安堵したことは強調しておこう。
なぜならエリューシアは、笑顔だったからである。
「こんばんは」
その姿がまた、天使のように美しい。
いやまさに天使の仮装なのだった。ドレスとつけ羽で飾った、やわらかな衣装だ。
「来てくれて、ありがとう」
「むしろ私こそ……ご無沙汰しておりました。お誘い下さり、ありがとうございます」
と、いったん言葉を切って、エリューシアは付け加える。
「本当に嬉しく思っています」
それは、心からのお礼の言葉だ。彼女も、秋桜畑の出来事以来、怖くて彼に連絡が取れなかったのだから。連絡したいという気持ちだけ、つのるにまかせていたのである。
「演劇フェスではお疲れ様、見ていたけど……」
えっ、とエリューシアは思わず聞き返した。
「演劇フェスを?」
「うん。すごく良かったよ」
「恐縮です……」
紅潮した顔を見られたくなくて、エリューシアは下を向いてしまった。
嬉しくて恥ずかしくて、でもやっぱり嬉しくて――。
浅山 小淋
は白雪姫、ハロウィンデイズで賑わう通りを歩んで、イソラ・ガレッジャンテに到着している。
仮装のチェックが終わって、彼女は半仮面を受け取った。
マスクをつけただけで、なぜか忍び笑いの表情となる。
仮装に加えてこのベネチアンマスクで、なにかいけないことをしているような、秘密の愉しみを知ってしまったような、そんな背徳的な気持ちが高まってきて、なんとも小淋の心ははずんでいた。
けれど小淋の胸のときめきを、占めている理由はそれひとつではなかった。いや、ほとんどの理由は、今日、待ち合わせの約束をした彼にこそある。
――先輩……もういらっしゃっているしょうか……?
まだ開いたばかりだが、舞踏会にはすでにかなりの人出があり、会場の広さもあるがため、彼の姿を探すのは難しそうだ。それなのに、
――あ、先輩!
すぐに彼に出会えた。小淋はさっとスケッチブックを出し、言葉を真っ白なページにしたためた。
『無事、落ち合えましたね』
この日、彼女を誘ったのは彼……
霧生 深雪
だった。メールで一通、簡単に誘ったものである。ただ時間と待ち合わせ場所までは、はっきりと記していなかった。それが、会場に入るや会うことができたのだ。
これは幸運な偶然なのだろうか、それともやはり、ふたりの間には強いつながりあるのだろうか。目に見えない赤い糸のような。
「よう、早いな」
深雪は、彼女が白雪姫なのに合わせて王子様の仮装をしていた。といってもかぼちゃパンツを穿いたコミカルな王子ではなく、現在の王室でも通じるようなシックな装いである。それでも帯剣、そして小ぶりの冠だけは身につけていた。黒いベネチアンマスクもよく似合う。
「小淋の仮装……」
白雪姫だと聞いてはいたが、実際の小淋の服装は、童話的なメルヘンさよりも、森林でドワーフと暮らす高貴な君、といったテーマを強調しているように見えた。いわゆる森ガール風だ。都会的・現代的な王子である深雪とはなんとも調和が取れている。
はい、とでも言うかのように小淋は身を乗り出した。そうすると、深雪はなんだか照れくさくなって、
「よく似合ってるし……か、可愛いと思う……」
やや小声で、しかも後半は、そっと隠すような口調で言ったのである。
そんな彼の様子を可愛いと思い、そして、褒められたことをくすぐったくも感じて、小淋は短く、くすりと微笑む。
『ありがとうございます。王子様も……とても、格好いいです』
スケッチブックの文字もまるで、ダンスするように跳ねていた。
その微笑に深雪の心は、それこそオリンピック競技のクレー射撃のように、正確に撃ち抜かれていた。
――可愛すぎる! これは、悪い魔女に狙われねぇように守ってやらないとな、なんて……。
そんなことを思ってしまうのは、きっと仮装と、会場の雰囲気のせいだ。
そうに違いない。
だから今夜の深雪は、普段ではとてもできないようなことをすることができる。
彼は物語の王子がそうするように、片膝を折って彼女の前にひざまずくと、
「黒檀の髪が美しき白雪の姫君」
と言って、彼女の雪白の手をとり、その甲にうやうやしくキスを捧げたのである。
「今宵は俺にその身を委ねていただけますか?」
繰り返す。普段の深雪には絶対できない行動だ。これは場の雰囲気がそうさせているのだ。
喜んで――そう言っているかのように、小淋はうなずくのである。
彼女の目の下は、頬紅を差したように赤らんでいた。
場の雰囲気に流されるというのも、たまにはいいものではないか。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
161人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年06月09日
参加申し込みの期限
2015年06月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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