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【ハロウィン】寝子島ハロウィン☆デイズ!
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晴れやかな場にふさわしき美貌、といってもゴージャスさを誇るというよりは、アンティークドールのような静謐さを見せるその人は、
城山 水樹
なのである。
彼女の吐く息はいささかブルーであった。つまり、ため息だ。
「はぁ……引きずってるな……どうかしてるよ、私……」
自分でも意外に思うほど、水樹は過去の苦い記憶に引きずられていた。
昨年のハロウィン、彼女は堕天使の仮装に挑んだ。しかしそれは仮装というよりは本気度の高い『変身』だった。しかもサタニックな姿であった。女の悪魔が地獄から、人間の魂を狩り集めにやってきた……そんなコンセプトである。
敗因(?)があるとすれば、メイクに気合いを入れ過ぎたことだろうか。もはや化粧ではなくSFX、悪意がしたたりおちるような白塗りに、赤黒い圧巻のコープスペイント、眼光鋭く、唇には邪悪さがしみだし、口を開けば刃のごとき牙がむき出しになる……と、なんとも殺傷力の高いコスプレだったのだ。
これで「ふひひひひ」なんて笑ったものだから、たまたまこれを目の当たりにした子どもが、大泣きしてひきつけを起こしそうになったのだった。
断じて水樹には、ここまで怖がらせるつもりはなかった。子どもたちにも「きゃー」とヒーローショー程度の軽い反応を求めていただけだった。でもその意図は通じずどうやらその子には、トラウマ級の恐怖を植え付けたようである。おかげでその子の親に、平謝りするはめになった。おまけに人だかりができた上、運営委員を呼ばれて釈明に追われ……と、姿は悪魔なのに地獄を見たのは自分だったという結果に終わった。
ちなみにこのとき、今年のネコフェス前日に別れた彼氏も水樹と一緒にいた。なお彼は、大天使ミカエルの仮装だった。
――大天使が聞いてあきれるわ。裏切りの堕天使は、あんたのほうだったじゃない……。
だから水樹はハロウィンというイベントから、『気合い入れすぎた仮装で怖がられて大変だった』ことをまず思いだし、次に『そのとき例の彼氏も一緒だった』ことに記憶を連ね、そうして『今年の夏、彼氏の浮気が発覚して別れるはめになった』ことへ思考が至って、大いに憂鬱な気持ちになるのであった。
――もう一年も経ってるのに……まだ去年のハロウィンのこと、気にしてる……。
情けないしつらい。つらいけど、それでも家にこもっている気はしなかった。
そうして今年、水樹はソフト路線の仮装を選んだ。少なくともコンセプトとしてはそのつもりであった。
まずチョイスしたのは以前フリマで購入して、そのまま着る機会もなかったワンピースジャケット。これに合う手持ちのアクセサリー類をまとめ、メイクも軽めに行った。こうして水樹が姿身を見ると、そこには普段のラフな装いとは打って変わった、どこか人工的な麗人がのぞきかえしていたのである。
この仮装、ハード路線かと言われれば否定はできるが、ソフト路線と断言する自信もない。
「今年のは……怖くない、よね? 少なくとも」
呟いてそれでも、子どもに遭遇しないよう夜の舞踏会だけ、水樹は出席することにしたのである。
チケット代を払って、イソラ・ガレッジャンテの敷地を踏む。
水樹のブルーな気持ちは、会場のオレンジ色に塗り替えられるであろうか。
――スタッフも仮装していいのよね……?
もちろん、ということで、
桧垣 万里
が選んだ仮装はメイド服。とはいえメイド服を着ているからといって、ただのメイドとは限らない。顔色は極端に悪く、ついでに口元から血をたらすというメイクを施し、いさか衣装を汚して『墓から掘り出されました』といわんばかりのホラー風味に仕立てる。
すなわちゾンビメイド、すなわち『冥土のメイド』、そうとも、駄洒落である。割と直球気味の。
ところが実際にやってみればこれがなかなか、キュートかつ不気味という正反対の要素が絶妙にブレンドされた仕上がりであった。
「ふふ、前からこういう仮装してみたかったのよね……」
そんな調子で鼻歌交じりに、メイド『ばんり』として万里は、お盆を下げて舞踏会場をゆく。
「お嬢様、飲み物のお代わりはいかがですか?」
万里が話しかけた相手は、蝶のベネチアンマスクをつけた魔女だった。
「お嬢様? 私が?」
「ええ、もちろんです」
「そんな歳じゃないのだけれど……いや、自分でそんなことを言ってたらダメね」
三夜 深夜子
は苦笑気味につぶやいて、万里から瑠璃色のカクテルを受け取るのである。
本日、深夜子は定番中の定番、魔女の衣装をまとって会場入りしていた。
大人しい焦茶色ロングなウィッグの上に黒い三角帽を被って、シンプルなマーメイドラインの黒ドレスと黒いハイヒールを着用している。マントやステッキはないが、魔法少女というより大人魔女がコンセプトなのでこれでいいのだ。三角帽やドレスには、小さなカボチャ飾りを少しだけ付けて、遊び心も忘れない。なおこの帽子と衣装は、すべて深夜子の自作品だったりする。
カクテルの冷たさに喉を潤して、さて、と改めて深夜子は会場に三夜家の人々を探した。
ここ数日、彼女は忙しくて実家に寄ることができず、今日も職場から自室に直行して着替え、この会場に来たのだ。だから長く家族の顔を見ていない。
パレードやコンテストも同行できなかった。だからせめて舞踏会でも――とは思ったが、人の多さはもちろんのこと、誰もが仮面をしているせいか、きょうだいの姿は見つからない。
――三夜家の皆は楽しめたかしら……。
それが気になった。
とはいえ楽しむべきなのは、彼らだけでなく自分も同じだ。よし、とカクテルの残りをぐっとあおると、深夜子は頭を切り替えた。
せっかくの舞踏会だ、多いに飲み、食べ、踊るとしよう。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
161人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年06月09日
参加申し込みの期限
2015年06月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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