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【ハロウィン】寝子島ハロウィン☆デイズ!
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サンマさんじきじきのご指名で霧生穂月、霧生里桜はステージに上がってパフォーマンスをすることになったわけだが、さてそうすると困るのは、何をするのかということであった。
まだ登壇までには時間がある。そこで霧生渚砂を交えた三人は会場裏で、どうしたものかと顔をつきあわせていた。
「パフォーマンスかー」
と腕を組み思案する穂月である。
「なにも思いつかないね……うーん」
里桜も同様らしい。
けれどこういうとき頼りになるのは渚砂お兄さんである。彼は突然、「こんなこともあろうかと!」と万葉集でもおなじみの枕詞(嘘よ)を投げかけて、自分の荷物に手をかけた。そうして彼が堂々取り出したのは、なんと穂月、里桜それぞれの楽器ではないか。
ごとりごとり、彼の荷の中から音を立てて二つのケースが置かれた。
「へ、サックス!?」
自分の楽器だと知ると、さすがの穂月も目を見張った。なるほど渚砂の重い荷の正体は、これであったというわけだ。
「気が利くー! これがあれば負けなしだね!」
里桜はそそくさとソフトケースを開き、さっそく弦を絞ってチューニングを開始している。
「寝子島の行事にコンテストは付き物だからな!」
メトロポリスのスーパーヒーローよろしく大胸筋を張りまくる兄に、つまり……と穂月は言うのである。
「ああ、あの練習中に置かれてたケーキ、やっぱり渚砂兄ちゃんだったんだ……」
その言葉にはっきりイエスとは言わないものの、
「穂月がこっそりサックスの練習してたの、お兄さん知ってたからな……差し入れして応援してたんだ。でもこれからそれで夜更かしはダメだぞ!」
まあこの渚砂の言葉は、肯定しているものとみてよかろう。
面映ゆい、という表現がぴったりな、今の穂月の心境である。ギターの練習はこっそりとやっているつもりだったのだ。あの日、つまり穂月の昔の写真を、里桜が嬉しそうに見ているのに気づいた日から……。
このとき里桜のギターが「準備できたよ」とでも言うかのように、もはや古典といっていいロックの名曲を奏で始めていた。これを聞いて穂月は救われたような気持ちになる。
「里桜が今ギターでやってる曲もボクできるよ!」
このギターリフが愛されているのは、名曲であるのはもちろんのこと、短くもキャッチーなフレーズにギターの基本技が集約されていて、指ならしにぴったりだからである。
とはいえ応じる穂月が吹くのはサックスだ。しかしこれが意外なミスマッチというか、里桜が弦楽器で鳴らす硬質の張りに、深く柔らかな色彩を添えることになった。やはり名曲というのは、どんな楽器で演奏されようと名曲なのだ。
これにはたちまち、渚砂も刺激されたようである。
「おお、二人共息ぴったりじゃないか……お兄さんもドラム持ってくれば……いや無理か……」
などと悔しがる。しかし、すぐに彼は自分の使命を思いだしていた。
「よしこうなったら、全身全霊で思い出に残すぞ!!」
使命、それはカメラマン、船長の服装をしたカメラマンだ。
「よし、その表情いいよ! 里桜、ちょっと流し目して……グッド! それから穂月、もうちょっと顔上げてみようかー?」
ところがこれに、せっかくひたっていた音楽の世界を妨害されたような気がして、
「渚砂兄ちゃん写真取るのいい加減うざい!!」
穂月は渚砂を一喝していた。
「ウザがられた! 目尻が熱い!!」
と言う割に、なんだか楽しそうな渚砂だったりするのである。打たれ強い!
さてこうしてやがてステージは、里桜と穂月の出番となった。
ステージ袖から移動する直前、地獄の大公に扮した八神修が彼らの表敬訪問に駆けつけてくれている。
「里桜、可愛いじゃないか。犯罪的だぞ、それ」
修流のジョークであり、言われた里桜もこれには魅惑的な笑みをもらし、
「里桜の仮装可愛いでしょ? もっと近くで見てもいいんだよ……?」
などと肩を寄せてみたりするのだが、これを見て穂月はちょっと、面白くない。
「……行こう!」
と修をあえて無視して里桜を急かした。
ふふっ――里桜は内心、笑っていた。
妬いてるのかな? かわいー!
「音響さんお願いしまーす♪」
そう里桜が宣言して流れ出したのは、舞台裏で音合わせした曲とは全然違っていた。
「音が違う……!」
びっくりして穂月は問い質そうとしたが、もうそのときにはショウは始まっていたのである。
「みんな里桜の魔法にかかっちゃえー♪」
そう大きく声上げて、ギターかき鳴らしつつ里桜が歌ったのは、ちょっと前に流行した魔法少女アニメのOP曲だ。しかもそれを、バリバリのロックにアレンジしたものである。
この曲を知らない穂月であったが、そこは柔軟なセンスで合わせる。最初のサビまではぎこちなかった彼のサックスも、セカンドバースになる頃には、しなやかな音像を生み出していた。
――サッカーのほうが考えなくていいから楽しいけど、音楽、ちょっとは好きになったかも。
そんなことを穂月は思う。そして、
――里桜の歌、やっぱり綺麗だな……。
こんなことも、思う。
そんな二人の晴れ姿を、もう一瞬たりとも逃すまいと、ステージ下からカメラで撮影しまくっているのが渚砂であることは、もはや言うまでもないだろう。
「帰ったらかぼちゃを使ったロシア料理を振る舞うからな!」
無我夢中で渚砂は、穂月と里桜にそんな歓声を上げていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
161人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年06月09日
参加申し込みの期限
2015年06月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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