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【ハロウィン】寝子島ハロウィン☆デイズ!
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湯気を立てるのはシナモンティー、その香ばしさと、パンプキンパイの甘味は相性がいい。
秋の日にふさわしい、秋の日しか味わえない、そんな、舌の上の贅沢だ。
佐藤 英二
はティーカップを片手に、コンテスト会場、飲食スペースの白いテーブル席にいた。
今宵は本当に、ワクワクの連続である。
リッカルド町長が現れて挨拶しただけで、会場に一気に親しみというか連帯感が生まれた気がする。島の住民も、今日だけの観光客も、みなこのイベント会場では平等に楽しむ権利がある……町長には、そんなメッセージを送ってもらったように英二は思った。
拍手を送る英二の背後から、静かに近づいてくる姿があった。
その服装はまさしく給仕、ぱりっと糊の効いたワイシャツ、ネクタイもまっすぐで、寸分の隙もないのである。しかれどももっとも印象深いのは、彼の顔であろう。
なぜなら彼は、無骨な黒いガスマスクを着用していたから。
シュウシュウとマスク越しの、息遣いはなんだか蒸気のようで、丸い黒眼鏡のような二つの孔からは、その目の表情のごく一部しかうかがうことはできない。カフスの下の手は白く、みずみずしかった。おそらくは青年だろう。
マスクの、青年。
ガスマスクの、給仕。
頭部すべてをすっぽりと、黒いラバーマスクで覆い隠したボーイ、それが彼、
日下部 青
の今宵の姿であった。
しかし見た目が異様であろうとも、青は優雅で友好的だ。
「お茶のおかわりはいかが?」
ややハスキーな、男とも女ともつかぬ声でにこやかに告げ、片手のティーポットを示す。
「お願いします」
英二が応じると、注ぐ手つきの鮮やかさ、まるでシナモンティーが、王侯にだけ許された飲み物になったかのようであった。
「本職の店員さんですか?」
思わず英二が問うと、
「いいや、アルバイトだよ。ハロウィンってどんな格好も許されるんだってね。スタッフも例外ではないそうだから嬉しいじゃないか。僕のガスマスク姿も、ここでは比較的受け入れられているみたいだ」
不思議な言い方である。まるで普段からずっと、ガスマスク姿でいるかのような――そう思ったのだが英二は口に出さず、それより気になった問いを口に発した。
「暑くないですか? 顔……?」
青は笑った。それを訊かれるとは思ってもみなかったからだ。
「これは特製だから平気だよ。僕はとあるアレルギー体質でね、普段から外出時はこれをつける必要があるんだ」
「それはお気の毒に……」
「ありがとう。けれどさして不幸とは思っていないよ、気にしないで。僕が不幸と思っていないから、きみも哀れむ必要もないと思う」
「そうですか、その……」
英二は少し、言葉に詰まった。ガスマスクの内側からの声は、いくらかくぐもっているがなんとも爽やかで、むしろ英二は、興味半分のようなことを口にしたかもしれない――と申し訳なく思う。ただ、彼の口調は静かだが優しく、英二が救われたような気もしたのも事実だ。
「日下部青だ」
唐突に青は言った。
「佐藤英二です」
反射的に英二も応じる。
「よろしくね。同じ島の住民、また出会うこともあるかもしれないから」
「はい、よろしくお願いします」
「お茶、また持ってくるよ」
それじゃあ、と、青は、来たときと同じく静かに、その場を去ったのである。
あの人のこと、もっと知りたいな――そんなことを英二は考えていた。
英二がステージに目を向けると、なにやら中華風の音楽が流れ始めていた。
「あれは……?」
英二は身を乗り出した。
ジャジャーンとファンファーレ、スポットライトが新たなる主役に集まる。
そうして一段と勢いを増したきらびやかな中華風音楽に、乗って現れたのは畑中華菜子だ。
そう、キョンシーの仮装で!
そう、だから彼女はピョンピョン跳び跳ねる! 腕を前に伸ばして関節を曲げずに。
しかも華菜子はサービス、
「がおー」
と怖い顔をして吼えた。なぜってキョンシーは怖い妖怪だからである。
ただ、
――あ、あれ、キョンシーって喋れたっけ?
そんなことがふと気になった。けれど、
細かい事は気にしないアル! 雰囲気大事アル!
というポジティブな精神でOKということにした。仮装といってもリアリティにこだわる必要はないだろう。だからサービス、
「がおー」
吼えると小さい子は沸いたりする。なのでもうひとつ、
「がーおー」
さてここでナレーションがかかる。華菜子があらかじめ用意しておいたものだ。
「キョンシーもラーメン大好き! おなかが空いたらラーメン食べよう!」
そうしてキョンシーらしからぬ側転、くるっと華麗に決まった。
「旧市街の猫島軒をよろしくアル! キョンシー姿で接客しちゃうかもアル!」
そうして自分で自分のおでこに、ぴたっとお札を貼り付けて停止した。
目立つ色彩のそのお札には、
「猫島軒」
と書いてある。これで千客万来間違いなし、というわけだ!
英二もこれには笑った。
なんだか、ラーメンが食べたくなってきた……かも。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
161人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年06月09日
参加申し込みの期限
2015年06月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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