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【ハロウィン】寝子島ハロウィン☆デイズ!
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「ええっ!?」
スタッフの音海なぎさはあっけにとられたまま、駆け去る獅子島市子と桃川圭花の背を目で追っていた。
直接本人に訊きたいのだがそれはかなわない。すぐに二人は陽の落ちた薄闇に姿を消したのである。
消える寸前、圭花から市子に、口づけのお返しがあったように見えた。
「桃川くん……舞台上の演出じゃないよね?」
一体何が起こったのか、理解するのにちょっと時間がかかった。
ともかくも、なぎさは気を取り直してステージに向き直る。
ところが気を取り直すどころではなかった!
「あかりん!?」
次にステージに上がったのが、橘明里だったからだ。
照明の落とされていたステージが煌々と明るくなる。光の加減だけではない、明里がもつ天性の資質がそうさせているのだ。そこにいるだけで華やぐ、明里にはそんな存在感があった。
明里を見て、審査員席のサンマさんがグッと親指を立てた。明里は思う。きっとサンマさんは北極星のように、いつもどこかから自分を見守ってくれているはずだ――と。
「がんばっちゃいますなの!」
サンマさんの応援にこたえるべく、明里もガッツポーズを見せた。さあステージの開始だ。
ヘッドマイクを通して、ややエコーの効いた明里の声が響く。
「今回はあくまなのなの。天使だけど悪魔なのよ。襲っちゃうぞ、ぴぎゃーっていわせちゃうぞ、なの」
まさしく悪魔だ。とはいえデモーニッシュというよりは、チャーミングという表現の似合う悪魔なのだ。白い水着状のコスチュームを、変形タキシードが覆っている。といってもその両袖は落としてあって、実質は水着と大差ない。胸のリボンは蝶ネクタイをイメージしたものだ。背には翼、頭にも同イメージの飾りつけをして、カフスとハイヒールで明里は変身を遂げたのである。
「あかりん……大丈夫かな……」
なぎさはハラハラして仕方がない。しばらく行動を間近で見ていなかったから、余計に。うまくできるだろうか、突拍子なことをやらかさないだろうか……ああ、子どもの発表会を見に来た親のような心境だ。
そんななぎさの心配をよそに、明里は明里らしく振る舞った。
「あくまだから、あくまらしい動きをするのなの」
そう元気に宣言して、すぐに、
「でもあくまらしい動きって何かな?」
首をかしげた。
「腕を上げて『がおーっ』かな?」
言葉通り両腕を持ちあげて、一生懸命怖い顔をする。
「あれ、これはおおかみ男?」
つづけて両腕をめいっぱい前に伸ばして、
「腕を前に出して『きしゃーっ』かな?」
ぴょんと跳んでみた。ぴょんぴょん。
「あれれ、これはきょんしー?」
続けて八重歯を見せるようにして、
「むずかしいなの。牙をむいて『ふははは!』かなぁ?」
そうして高笑いをしばしやってみるも、
「これは吸血鬼?」
……はっと気がついたようだ。
実に他愛もないステージングだが、なんだか場は和むのである。気合いが入ったステージの合間だけに、ちょうどいい小休止になったようだ。
こうして一通り動いてから、気がついたように明里は言うのだった。
「あかりはやっぱりてんしなのだって思うのです。てんしだから、あくまでもてんしなのですなの。そう、あかりはいつも通りのあかりなのです!」
そう宣言すると、温かい拍手が彼女を包み込んだ。
ぺこっと頭を下げてステージ袖に走って行く。
悪魔だって天使になれるし、天使だって悪魔になれるのだ。
「お疲れさま」
ステージを降りた彼女を、なぎさが迎えに来ていた。
「あ、なぎちーせんぱい!」
抱きつかんばかりの勢いで明里は彼に駆け寄る。
「可愛いステージだったよ。とんでもないことをしでかさなったから、ホッとしてる」
なぎさは頬を薄く染め、顔を逸らしていた。明里はさっきのコスチュームのままだ。ちょっと気恥ずかしくて直視できない。
「とんでもないこと?」
「いや……まあ、いいんだ」
なぎさには、彼女に訊きたいことがあった。
「それより……驚いたよ。突然手紙を置いて行くなんて」
「うん……」
明里もこれには気まずくなったか、視線を落としていた。
「でも、なんで冷蔵庫に入れたんだい? 気付かなかった」
「うっかりしてたの」
気にしないでいいよ、となぎさは笑顔になって、
「あのプリンは美味しかったから、今度また作ってよ」
「うん。それと、こっそりすみか移動してごめんなさい」
なぎさはしばらく、言葉を探した。
明里も、困ったように口を閉ざしていた。
けれどもやがて、
「でも」
「でも」
同時に言葉を発してしまい、二人とも驚いた。
「ああ、じゃあお先にどうぞ」
「はいなの。でも、またそのうち、お家に遊びに行きたいなって思ってるの」
なぎさの口元がほころんだ。
「ボクも同じことを言いたかったんだ」
なぎさはゆっくりと、言葉を大切にするように告げたのである。
「また来てよ、って」
そんなハロウィンの、夕方。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
161人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年06月09日
参加申し込みの期限
2015年06月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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