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【ハロウィン】寝子島ハロウィン☆デイズ!
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突然だがここで作者注釈。
西部劇でガンマンが被っているイメージのあの帽子、フェルト製で中央がくぼみ、鍔の広い形状がぱっと思い浮かばれるおなじみのやつ、あれを我々はつい『テンガロンハット』と呼びたくなってしまうものだが、実はそれ、まったくの誤解であるという。
もちろんテンガロンハットという帽子もあるが、それは中央の山がポコッと飛び出ておりしかもかなりの高さがあるという、現代人の目からすればコミカルな印象の帽子のことだ。どっちかというと、西部劇では悪役(それも銀行強盗とかのやられ役!)が被っているイメージなのである。なおこれは、帽子の中に10ガロンもの水が入る、という西部風ジョークが名前の由来らしい。
一般的に思い浮かぶ格好いい帽子について記すなら、『カウボーイハット』と呼ぶほうが適切ということだ。なお『カウボーイハット』というのは単に『カウボーイが被っている帽子』程度の幅広い概念なので、そこには『テンガロンハット』も含まれる。もちろん、カウボーイ自身がこの名称を使うこともないようである。(彼らは単に『ハット』と呼ぶ)
……と、長々と豆知識を披露したが、これは別に作者が知識をひけらかしたいからではない。むしろ割と最近まで、あらゆる文章で『テンガロンハット』と書きまくっていた反省をここでしたかっただけであります。
すいませんでした。指摘して下さった方、ありがとうございました。せっかくなんで知らなかった皆様も覚えて帰っていただけると、どこかで役立つかもしれません。はい。
閑話休題。
カウボーイハットを被り、フリンジのないウェスタンシャツをスマートに着こなして、黒いジーンズのカウボーイスタイルで
鎌八 まもる
はパレードをゆく。腰にはガンベルト、もちろんモデルガンだが、腰のホルスターにはピースメーカーと呼ばれるリボルバーが差してある。
しかし彼は荒野をゆく無法者ではない。あくまで銃は護身用であり、本業のカウボーイに命をかけるカウボーイ……という設定の仮装なのだ。ゆえに彼は牛を連れている。といっても馬で追い立てているのではなくて、牛型のカートを手で押して歩くというスタイルであるが。
このときヒューッと口笛が聞こえた。そんな気がした。
振り向いてカウボーイまもるは見たのである。
「ムッシュくん、ここだよー♪ わあ、カウボーイ似合ってるね」
手を振ってくる魔法少女に。
とんがり帽子に長い黒衣、不思議なステッキも持っている。すぐにまもるは、それが
響 タルト
であると気付いた。ガラガラとカートを押して、
「おお、にゃんこたん、ハロウィンはポニテ魔法少女降臨か。うん、わるくないグッときた。ナイスハロウィンポニテだ」
「やだなあ、魔法少女じゃなくて魔法少年だよ。これ一応、男装のつもりなんだから」
ふふっと笑うタルトだ。そういえば彼女は、少年風に短く髪の毛をまとめているようにも見える。しかしまもるにとっては、それでもやはりナイスポニテであり慈しむべき対象なのであった。一言で言うなら「ベリグー」である。
「ところでムッシュくん。ねえ、一緒に本配ってくれない? お菓子もらうだけじゃ悪いしね♪」
「本?」
「そう、同人本! もちろんBL!」
ほらこれ、と一冊見せてくれた薄い本は、なにやら少年同士が気持ちを確かめ合ったり求め合ったりする漫画なのであった。もちろん全年齢対象本であるが、まもるはよく知らないので中までは見ない。ただ表紙を賞して、
「BLとか同人誌とかよくわかんないけど、これにゃんこたんが描いたんだろ? すげーよ売ってる本みたいだ!」
記念に一冊もらっとくよ、と手「で、に取ったまもるに、どうぞどうぞ、とタルトは満面の笑みを見せるのだった。
「で、これを運ぶというわけか。ちょうどこの牛が役に立つな」
「助かるー♪ ムッシュくん、ありがとー☆」
ということで話は早い。単にカウボーイとしての箔をつけるための牛(カート)だったというのに、まさにこのために持ってきたかのよう。数十冊の同人本は、無事すべてがカートに積み込まれたのである。
「ではレッツゴー!」
「ポニテゴー!」
かくしてカウボーイ&ポニテ魔法少年という奇妙な組み合わせは、同人行脚に旅立ったのだった。
「ハロウィンBL本無料配布中~」
「どうぞもらっていってくださーい。無償配布だよー」
カウボーイが呼びかける、主にお姉さんに、BL本を。
ポニテ魔法少年実は少女が手渡す、主にお姉さんに、薄い本を。
割合ハートフルな内容の健全な本、しかもタルトとしては自信作なので、みんなに読んでもらいたい!
「あ、いいねそこのお姉さんお目が高い。え、オレは出てないよ?」
……ときどき、『君たちが出てるの?』と聞かれるのがなぜなのか、まもるにはよくわからないのであった。
一方、同じ質問をされるたび、タルトは意味深な微笑を返すのみだったという……。
ミルカ・アハティアラは駅前で、きょろきょろと人の姿を探していた。
どこにも見えない。彼の姿は、どこにも。
そういえばミルカは、彼の連絡先すら聞いていない。今日のことだって先日、ざっくばらんに「会えたらいいですね」というように話して別れただけだ。けれども家を出たときミルカには、運命を信じる気持ちというか、なんとなくだが彼にまた、ばったりと会える予感があった。
しかしこれだけ沢山の人出があるのだ。その予感はたちまち、メッキの禿げた食器のようにくすんでしまう。
――もしかしたら会えないかも……。
期待混じりの予感はいつしか、色の薄い不安へと変化していた。それはまるで、こぎ手のない客船に一人、ぽつんと取り残されたような気分である。
だがそれは杞憂に終わった。
今朝、ミルカがおみくじを引いていたとしたら『待チ人来タル』の卦が出ていたことだろう。
ミルカを目指して
フィリップ・ヨソナラ
がやってきたのだ。犬のリードを手に。
「今日もアイザックといしょー…一緒、です!」
アイザックというのが犬の名前だ。堂々たる体躯のドーベルマン、オスで四歳だからすごい迫力である。とはいえよく見ると垂れ耳で長い尾をしており、とても温厚な落ち着いた性格の犬なのだという。なおアイザックは、フィリップが世話になってる親戚の老夫婦の犬だ。散歩がてら連れ出したというわけである。
とはいえ今日のアイザックは、ぱっと見ドーベルマンとわからないかもしれない。
「その衣装、二人で作ったものですね!」
「写真を見せてくれると約束したけれど、こうやって実際に会って歩けるのは、もっと素敵です!」
アイザックの仮装を見てミルカは顔を輝かせた。そう、アイザックの黒い毛は、先日二人でともに作ったふわふわした綿のような白い毛につつまれており、布の切れ端やリボンでおめかしまでほどこされているのである。寒い国の絵本に描かれる、気高いオオカミのような姿であった。
「はい、連れてきたのは、もしかするとミルカさんと会えるかなて思って……アイザックの衣装、いっしょーに、作ってくれたですから」
そうしてフィリップがつっかつっかえ話してくれた言葉に、ミルカは密かに胸を熱くした。
なぜって、フィリップもミルカを探してくれていたとわかったからだ。
「一時間くらい前から、きょろきょろしてて、シーサイド駅前でミルカさんはけん(発見)したです! よかった! 今日のアイザック見せる、れて嬉しいです」
しゃがみこんでフィリップはアイザックの頭を撫でた。
「アイザックも嬉しい? わかるですよね」
アイザックはしきりと尾を振っている。
ミルカに尾があれば、やっぱりしきりに振っていたことだろう。なぜってフィリップも、あの日合わせた衣装だったからだ。狼男をモチーフにした立ち姿、もともと美しい銀の髪をしているフィリップなので、もしかしたらこれが本当の姿かと錯覚するほどよく似合っている。
冬の泉のように透き通った、水色の瞳でフィリップはミルカを見つめていた。
「そのバラのコサージュ、あのときの、ですね」
「そうです。もちろん、そうですとも!」
まだパレードには参加していないというのに、もうミルカは、この日のクライマックスが来たのではないかと思った。天にも昇りそうな心地である。数日前から願っていたことがすべてかなったのだから。
「これで三人お揃いですね!」
「はい、三人でおそろいで楽しみましょうっ」
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担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
161人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年06月09日
参加申し込みの期限
2015年06月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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