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【ハロウィン】寝子島ハロウィン☆デイズ!
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自作のくまの着ぐるみの、色は鮮やかなオレンジなのである。
くま耳フードに水色のマフラー、そうして手には緑色の鞄を持っている。
――あわてて作ったからちょっと中途半端な仮装になっちゃったかも……。
そんな気持ちになる彼は、
遠矢 護
だ。のっそのっそとオレンジクマとなって歩きながらも、自分の格好がどうしても気になってしまう。
たとえば、足が短過ぎたかという気がする。転ばないようにしなければ。
それに、マフラーは紺色の方が良かったかなあ――とも思えてならない。
「うーん……」
世の中に完璧というものは存在しないが、けれどそのイデアを追い求めるのが人のサガというものだ。護の悩みは尽きないのだった。
けれども解決とはいわないまでも、彼の悩みはぱっと一瞬にして忘れ去られた。
「わあ、みんなの仮装すごいなー!」
集合場所で護が
八神 修
たち、本日同行予定の面々の仮装を目にしたためである。
そこには異世界が広がっていた。それも、お菓子の夢の中のような素敵な異世界だ。めいめい別々の物語からやってきた夢の住人が、護を迎えに来てくれたかのようである。いざなうは夢の国、いざや味わわん、その甘美さを。
しびれるような感覚を味わいながら、護は彼らを見回した。
「みなさん今日はよろしくです。写真撮ってもいいですか?」
最初に護の目が、惹きつけられたのは
緋紅朱 赫乃
の扮装だ。
モチーフは、花の妖精ティターニアだという。
赫乃はゴシックなドレスを着ている。フリルは白、生地は真紅で、加えて赤い薔薇をふんだんに散りばめたという目の覚めるようなデザインだ。赤い薔薇のコサージュも神秘的といっていい。さらに彼女は、自分の薔薇園の薔薇からとった香水を使用しており、文字通り華のあるよそおいだったのである。
修が一同に赫乃を紹介する。
「紹介するよ、彼女は緋紅朱……遠矢とは二度目、遠矢以外とは初めてだろ。皆も仲良くしてやってくれ」
「緋紅朱赫乃、です。今日は、八神さん、の、お誘い、で、きました……よろしく、お願い、します」
深々と赫乃は頭を下げる。よろしく、の声が飛び交った。
このとき修は、赫乃の横顔をそっと盗み見た。
元気そうでは、ある。だがなんの影もない笑顔とは言いがたい。
――ティターニアか……だけど彼女のオーベロンはいない……。
だがそんな言葉を軽々口にするほど、修はうかつではないつもりだ。心に浮かんだ念をすぐに打ち消して、彼は護に呼びかけた。
「写真はいいな、遠矢。俺も撮らせてもらうよ。よければ俺も撮影してくれないか? 今日は新聞部としての取材も兼ねているのさ」
そんな修の仮装は、頭に黒羊のような角を生やし、背に黒い翼をもった姿である。やはり黒の貴公子然とした正装に身を包み、白い手袋もしているから、禍々しくもどこか気高さを感じさせた。
修と似た傾向にあるのが、
椿 美咲紀
の仮装だった。彼女もやはり正装、といっても、赤紫ベースのアバンギャルドな印象のドレスで、手袋、リボンには紫を配している。黒い下着を見せ黒のタイトスカートも切り詰められており、なかなかにセクシーなコーディネートとなっていた。修と同じく大きな翼が背から生えている。
「八神さんと椿さんの仮装は……えーと悪魔さん?」
「よくできましたっ! 私とシュー君はアクマなのですです」
ぐっと拳を握り、大胆なコスを誇るように美咲紀は胸を張った。
健康的なぼでぃのアピール、これが目下の彼女の目標だ。悩殺とまではいくまいが、まだまだ伸びしろを感じさせるこの姿で、皆をきゅんきゅんさせたいとも思っている。……悪魔なのに健康的とは、これいかに。
「そう、俺はインキュバスで、美咲紀のサキュバスと対で作った」
「いんきゅばすとさっきゅばす……ってどういう意味ですか? お風呂……かな?」
「いやバスといっても風呂ではなく……ええと、悪魔名についての詳細は、なんとかペディアでも参照してくれ」
このとき、
常闇 月
は囁くように、赫乃にそっと話しかけていた。
「素敵ですね、その衣装」
「あ、はい……ありがとう、ござい、ます……」
赫乃は途切れ途切れに返事する。この話し方、彼女に変に思われなければいいけれど――と願いながら。
けれども月とて饒舌なほうではない。むしろすらすらと話すのは苦手とするほうだ。だから月は赫乃に共感を覚えこそすれ、ネガティブな気持ちは抱かない。それどころか赫乃にどこか、拭いきれない哀しみを感じており、同胞意識のようなものすら抱いていた。
「常闇さん、でしたか。あなたも、神秘的に、思い……ます」
「ありがとうざいます」
月は静かに頭を下げた。
月はまず、執事を思わせる服に袖を通している。これはバイト先の衣装だ。
その上に彼女はマントをとりつけ、巨大な大鎌を持っていた。そうして髑髏の仮面を頭に装着して、死神の仮装となる。大鎌はプラスチック製のおもちゃだが、この組み合わせだと迫力がある。
「さて、それじゃ行くとするか」
修が呼びかける。
はいっ、といち早く応じて護は、さっそくつんのめって転びそうになった――来年は、もっと動きやすい扮装にしよう。
「大丈夫か? 慣れるまで、俺が支えよう」
修は、そんな護に腕を貸すのだ。
「むむ、まもちゃんを気遣うシュー君が悪魔なのに紳士!」
などとけらけら明るく笑いながら、美咲紀はかぼちゃ頭のスティックキャンディーを取り出し、これを振り振りスキップしながら歩く。るんるんたった、軽やかに。
最初に顔を出す予定の店、つまり洋菓子店『Raton』でかけるべき言葉を、練習しいしい美咲紀は歌うのだ。
「トリック・オア・トリート♪ カボチャパイを、おくれ♪」
月はそんな三人の背を見つめていたが、やがて赫乃に振り向いて呼びかける。
「……ご一緒しましょう」
「……あ、はい、行き、ましょう」
赫乃は月に並び歩きながら、水をたたえた古刹の井戸のように、閑かで落ち着いた自分に気がついた。
なぜだろう、この人とは波長が合うというか、相通じるものを感じる。
仲良くなりたいな――そんなことも思った。
まだ陽は高いが、
「こんばんはー」
そう言ってバニーガール巫部紫苑は『Raton』の入口をくぐった。
「とりっくおあとりーと! です♪」
「はい、それではこちらをどうぞ」
鹿嶋洋美からかぼちゃプリンを受け取る。
目がきらきらしてしまう。なんと美しい色のプリンであることか! 店内で飲食はできないようなので、紫苑はは受け取るや店を飛び出していった。
そして数分後。
「このプリンとっても美味しいですね♪」
すごいスピードで紫苑は戻ってきたのであった。加えて、
「……あ、他のお菓子も全種類買っていいですか?」
と即決!
「ありがとうございました!」
お買い上げ!
そしてまた、飛び出していく。
そしてまた、いくらか時間をおいて、
「ごちそうさまでした、とても美味しかったですわ♪」
またすごい速度で店内に戻って、紫苑は感謝の言葉を述べるのであった。お礼は大切だ。
かくして紫苑は『Raton』を出た。けれども彼女のパレードはこれで終わりではない。そんなはずがない。
「さて、次のチェックポイントは……」
とシーサイドタウンを行きながらも、
「あら、あそこにも美味しそうなものが」
「あれも食べてみたいですね」
と次々、チェックポイントのお店を回りながらも、途中で目に付いたお店にも立ち寄って街中を食べ歩いて行くのである。
もちろんすべてのチェックポイントに足を運ぶつもりだ。
けれども、途中で気になったものも逃さない。
バニーガール姿で行脚する。紫苑は食べ歩きを満喫する。
楽しい一日になりそうである。
紫苑と洋美がやりとりをしているすぐ隣では、
「ハッピーハロウィン! デスヨ!」
トリートを持ってやってきた。彼女が……そう、キュルビス・ラムズイヤーがやってきたのだ。
「ノノコ、お手伝いしてるデスネ!」
ぼよんと飛び出すかぼちゃヘッド、コミカルで怪奇、怖いけど楽しい、そんな愉快なマスクドウーマン、エブリディハロウィンのキュルビスが、おどけた声で挨拶したのである。
「おおー!」
ののこはキュルビスとの出会いがよほど嬉しかったらしく、その両手をとってぐっと握った。
「この日にキュルビスちゃんと会えなかったらどうしようかと思ってた! 来てくれてありがとっ!」
「ヨセヤイ、ソンナ喜ばれちゃ、キュルビス照れちゃうじゃねーデスカ!」
と、ちゃんと照れた仕草をクネっと見せる、芸達者なキュルビスだ。カボチャヘッドの表情は固定なのだが、動きだけでしっかり、情感を伝えてくれている。
「ではこれをどーぞ♪」
捧げ持つようにして、ののこはキュルビスにプリンを渡した。キュルビスがエキサイトしたのは言うまでもない。
「オオ、本当にクレルのデスカー!?」
「あげますデスヨー!」
なんだか釣られて、妙な片言でののこも返した。
「アリガトー! コイツは秋から縁起がイーのデスヨー!」
「それはどういたしましてデスヨー!」
小躍りするキュルビス、同じ調子で小躍りするののこ、なんともハッピーな一幕なことよ!
ちょうど踊り終わったばかりのののこと、黄色いチョッキの少女の目が合った。
「野々氏!」
少女の眼鏡がきらりと光った。彼女はそう、伊賀解理である。
「こんなところで会うとは奇遇じゃないか。おや、幽霊の仮装かい? そしてその前掛け……なるほど、手伝いか、えらいものだ」
「ご名答~。ところで解理ちゃんのは、仮装……だよね?」
「そう、うさぎさ。うさぎなんだ……わかるかな、言いたいことが」
「ええと……耳を家に忘れてきたうさぎ、とか?」
えっ、とこれには逆に解理のほうが面食らってしまう。
「この謎かけ……という名のミス隠し、言い当てたのは君が初めてだよ!」
「あ、それでよかったんだ? いや、耳がないから耳なし芳一、っていうのも一瞬頭をよぎったんだけどね」
「いやあ、慧眼恐れ入るよ。っと、ここで定番のアレをやろう。トリックオアトリート。お菓子をくれなきゃイタズラしちゃうぞ」
「ところでイタズラってなにをするつもり?」
「それはやっぱり、両腕をうさ耳っぽく頭の上に掲げて、そのままぺちぺち相手を叩く……と見せかけて、野々氏には胸部装甲への呪いかな。将来への保険ということで」
「……それ、なんとなく想像つくけど、どういう意味?」
言いながら、ののこは自分の胸を両腕でかばう姿勢になっている。
「そりゃあやっぱり、『育ちませんように』って念を込めて胸をだね……」
「やっぱり! セクハラだよセクハラっ!」
「同性だからよかろうだろうよ。ほれ、両手でわっしわしとだな……」
と解理が妙な仕草をはじめたので、
「その動きと台詞、セクハラおじさんそのものだよー!」
まだ『わっしわし』のデモンストレーションを行っている解理の手に、ののこはプリンのケースを押しつけた。
「店内セクハラ行為禁止! はい、次の方!」
「厳しいなあ野々氏~」
と言いながら解理の視線は、『Raton』店員の紅林柳霞の胸囲へ伸びていた。
「ふむ、あの娘、やせ形だが案外……」
「禁止ったら禁止! 胸部装甲へのスニークアタック禁止ーっ!」
ところが行動に移る前に、きっちりののこに追い出されてしまうのである。
「僕はまだ『スニークアタック』とかなんとか言ってないだろう~!」
「放っておいたら言うでしょ! 想像つくって!」
「……慧眼恐れ入るよ、野々氏。それではまたな! ふぅははぁ!」
などと言いながらプリンを手に、それなりに楽しそうに解理はシーサイドタウンへと帰って行くのであった。
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3人まで
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日常
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コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
161人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年06月09日
参加申し込みの期限
2015年06月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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