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【ハロウィン】寝子島ハロウィン☆デイズ!
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BGMはラヴェルの「ピアノ協奏曲」か、それとも1982年に制作された名作青春映画のサントラがいいか。
神野マキナと鴇波羽衣が、並んで『Raton』に入ってきた。
彼は旧海軍の士官服、彼女は大正風モダンガール、白い軍服と矢絣袴というわけだ。なんと浪漫あふれる装いであろうか。
あまりの似合いぶりに写真撮影を願い出る人もあったくらいだ。
「格好いいー! かわいいー!」
店員野々ののこも、つい商売を忘れるくらい、二人に見とれてしまった。
「ありがとう。その幽霊コスも可愛いと思うよ」
マキナはそう応じて、合言葉をいいプリンをもらった。
「それと、自分でも買っておくよ。この大きいのを。こっちだと、器になっているかぼちゃまで食べられていいね。飾りつけもハロウィンならではだし、見ていて楽しい」
羽衣も、
「お菓子をくれなきゃイタズラするよー」
と目を輝かせた。どうやらイタズラしたいのかな、と、ののこは思ったか、
「ブー」
とバッテンを出してみる。待ってました! ももんがの出番! 羽衣はさっそく、着物の袖の下からピコピコハンマーを持ったももんがのパペットを取り出した。そしてこれをパクパクさせてみるのだ。
「イタズラーイタズラー」
「おお、しゃべった!?」
「ふっふっふ、このももんがの可愛さで店員さんもお菓子を出さざるを得なくなるね!」
「あはは、これは参った!」
とののこは笑って、羽衣の手にもプリンを渡したのである。
魔女っ子ふたりがシーサイドタウンをゆく。
「色んな格好してる人がいはって面白いわー」
目にするもの、聞く音、そして肌にふれる空気、そのすべてが、
烏丸 エリオ
にとっては物珍しい。
「京都におった頃はこんなハイカラなイベントあらへんかったしなー」
「そうなんだ! 元々は外国のお祭りらしいけど、寝子島住民ってこういうイベント好きだから、今ではすっかり土着……っていうのかな? そんな、当たり前の行事みたいになってるみたいだよ!」
ふわりと応じるのは
工藤 歩夢
である。
エリオと歩夢、ならんでパレードを歩いているのはコンテストまでの時間つぶしというのもあるけれど、やはり寝子島のハロウィンを、じかに触れて味わいたいという気持ちがあったからだ。
ところでふたりの衣装が少々、いや、かなりといっていいほど、女の子向けなのはなぜだろう。
「ごめんな、付き合わせて。親戚のおば……お姉さんが見立ててくれた魔女っこの仮装なんやって」
エリオのほうは、紫がかった青がベースで、まだ男の子と言い逃れようが……いや、ないか。なぜってその衣装はどう見てもスカートだったから。紗のような質感の薄い生地、ニーソックスも夢見るようなダークブルーで、絶対領域が白くまぶしい。頭には、魔法使いのとんがり帽子をちょんと乗せ、錫杖のような素てっこを握っていた。生来の中性的な顔立ちもあいまって、これはもうどう控えめに見ても少女、それも美少女なのだった。なお、その肩にはカラスの多聞坊が止まっている。使い魔というわけだ。
「用意してもらった服がどうして女の子用なのかは不思議だけど、こういうのがハロウィンなんだよね? ぼく、知ってる!」
かくいう歩夢のほうは、エリオとほぼ同コンセプトだが色が赤紫に近いピンクで、もうなんだか誤魔化しようがない。まごうことなき魔法少女、魔法少女だ!(大事なことなので二度言いました) 歩夢もエリオに負けず少女顔、加えて、なで肩で声も高いので、男の子だと言っても誰も信じてはくれまい。なお歩夢は、ステッキではなく魔法のホウキを手にしていた。
「それにぼく、エリちゃんとおそろいでかわいいお洋服ってうれしいなぁ」
熱っぽい目でそう語って、むしろこの状況を思う存分楽しんでいる歩夢なのだ。スカートの下がスースーするけど、この感覚もエリオと分かち合っているのかと思えば悪い気はしない。
「で、そのチェックポイント? ゆーのんはあれかー?」
「そ、あれみたいだね。洋菓子店『Raton』だよ。プリンがもらえるんだって! 楽しみー」
「トリックオアトリート言うたらただでお菓子もらえるんやったな……凄い太っ腹やんか? ほんならぎょーさん言わなあかんな」
「そういうこと」
しばらく行列にならんで、
「トリックオアトリート! イタズラと魔法、どっちがいーい?」
元気に歩夢は店員に声をかけた。ところがエリオのほうは、店員に見覚えがあるらしい。
「あっジニーや」
ジニー・劉のほうも特に驚くということはなく、
「なんだエリオじゃねーか」
さっきまで振りまいていた接客スマイル(これを自然に出せるようになるまで結構努力が必要だったらしい)をやめて普段の顔に戻った。
「ここでお仕事してはったんやーなんか意外」
「意外とか言うな。俺だって真面目に労働することはあんだよ」
そのとき、すすーっと音もなく、楢木春彦がジニーに寄ってきて告げる。
「ジニーさん、またまた可愛い女の子が来たっすね。しかも二人! まぶしいニーソ上の絶対領域! また意識しすぎて赤くなったりしないでくださいっすよー。近くに鹿嶋さんもいるんすから」
などとからかうような口調だが、どうしてどうしてジニーは鉄仮面のように冷静だった。
「赤くなったりしねーよ」
「あれ? でもさっきは……」
「あ、あれは……あれはだな、露出過剰で目のやり場に困っただけだ! あとそもそも、こいつは男だ」
「うひょええっ!?」
春彦は素っ頓狂な声を上げていた。
「ほんまやでー。ツレの歩夢も男子やからな? ところで、トリックオアトリートしてるけどお菓子くれへんのん? せやったら……」
とエリオはしびれを切らしたか、
「えーい笑いが止まらなくなる魔法ー!」
こちょこちょと、くすぐり攻撃をジニーに開始したのである。
「僕も僕もー!」
すぐに歩夢も乗る。標的は春彦だ。
「だはははは、やめろやめろ! プリンやるから勘弁しろ!」
ジニーは白旗をあげて二人にお菓子を手渡した。
「成功やな」
「プリンありがとねー」
エリオと歩夢は、ほくほくと店を出て行った。
「いやあ、可愛かったな……あれで男子? すごいもんだなー」
春彦も解放されて、ほっと一息ついて仕事に戻る。
そんな彼の背を見て、ジニーは「ぶっ!」と吹き出しそうになった。
「ん? どーかしたっすか、ジニーさん?」
春彦が振り返るも、ジニーは再びキリッと鉄仮面に戻って、
「いや、なんでも」
そう言って仕事に戻るのだった。
黙っておこう。
きっと歩夢だろう。くすぐるついでに、ナチュラルに春彦の頭にゆわえつけたのだ。
可愛いフリルのリボンを。(春彦は全然気がついていない様子である!)
さてジニーはふと気がついた。鹿嶋洋美が、あまり冴えない表情をしていることに。
「洋美、疲れたか? 休んでいいぞ」
「いえいえ! 皆さんがんばってますから、私だけ休んでられませんよ! 劉さんも、あんまり無理しすぎちゃだめですよ?」
いやしかし――と言いかけてジニーは口をつぐんだ。そう言って素直に従う洋美ではないだろう。
けれどそんなところが、彼女の長所であり魅力なのだ。
さて歩夢そして春彦と店内ですれちがって、
「かわいい魔女っこたちだねー。やっぱりハロウィンといえば魔女だよねー」
と笑みを浮かべた
千明 優輝
は知らなかった。あの二人が少女ではなく少年だということを。
けれど知ったところで、驚くより先に親近感を感じたはずだ。
理由は……おわかりであろう。
優輝本人は男の娘疑惑を真っ向から否定している
、その事実を踏まえた上で以下、お読みいただけると一助になるであろうか。……ならないかもしれないが。
優輝は仮装として魔女を選んでいた。レンタルではなく自前である。
一般的には黒いイメージがある魔女仮装に、ブラウスや靴、太もも丈のサイハイソックスに白を配することで明るくアレンジしている。そのほうぼうに、レースがあしらっているのは当然の約束ごとだ。ジャック・オ・ランタンのマスコットをつるしたホウキも手にして、いつでも空に飛んでいけそうな軽快なスタイルだった。ストレートロングのウィッグが、まるで地毛のようになびいていた。なお、すべて借り物ではなく自前の衣装であることもここに記しておく。
けれど優輝は男の娘ではない。あくまで、ハロウィンのためだけの仮装だ。少なくとも本人はそう考えている。
「この格好ちょっと恥ずかしいけど、こういう時に着ると案外悪くない、かも?」
「似合ってるよ優輝君。あたし、ちょっと負けちゃいそう」
「そんなことないよ。瑠奈さん、綺麗だもん」
「綺麗……あんまり言われたことないから慣れないや」
はは、と気恥ずかしげに返すのは、優輝とは軽音部のバンドメイトでもある
夢宮 瑠奈
だ。今日の瑠奈はアイドル『末明せれね』ではなく、ただの瑠奈として洋菓子店『Raton』を訪れていた。このあと軽音部のライブもあるので時間はあまりないが、仮装してパレードに加わったのだ。優輝とは偶然、店先で顔を合わせていた。
瑠奈も魔女の仮装だった。とはいえ優輝のそれとは趣を異にしており、ぐっと大人っぽい、もっといえば妖艶な魔女の装いなのである。清純派アイドルとしては随分『攻め』のデザイン、月の夜が似合いそうだ。
コスチュームはヘソ出しで、しかも、形の良い果実のような胸を強調したデザイン、長い脚も惜しげもなくさらして、全体的にいえば黒のイメージで、瑠奈の肌の白さを強調する構造になっている。
二人は行列にならんでいたが、やがて野々ののこの前にたどり着いた。
「おー、瑠奈ちゃん!」
ののこは目を輝かせた。
「すっごいセクシーじゃない。なんというか……むー……」
言葉が浮かばないらしく、ののこは宙を見つめていたがすぐに、
「そそる、っていうんだよね? ね、ね、触っていい?」
などと明るく笑いながら、瑠奈に手を伸ばすのである。
「ののちゃんなんだかエッチ! そんなこと言う人にはくすぐり攻撃しちゃうぞ!」
きゃー、と瑠奈がののこをくすぐって、負けじとののこも瑠奈をくすぐり返す。でもののこは和装だから、露出の多い瑠奈のほうが、きっとずっとくすぐったいにちがいない。
「じゃあこれ、どうぞ!」
ののこは瑠奈にプリンを渡して、優輝に向き直った。
「はいじゃああなた……あっ! もしかして優輝君!?」
いきなり見破られた格好だが、優輝は臆することなく言った。
「うん、トリックオアトリート♪ ちなみに、お菓子くれないと水性ペンでほっぺに渦巻きぐるぐる書いちゃうぞ♪」
「うわそれはデンジャラス! ここはおとなしくお菓子を渡しておくよ~」
「しまった。イタズラの内容、先に言わないほうがよかったかな」
「おかげでののちゃん、命拾い(?)したのかもね」
などと三人、顔を見合わせて笑うのだった。
けれどものんびりしてはいられない。そそくさと優輝、瑠奈は出て行く。そろそろライブの準備をしなくては。
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3人まで
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日常
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定員
1000人
参加キャラクター数
161人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年06月09日
参加申し込みの期限
2015年06月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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