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【ハロウィン】寝子島ハロウィン☆デイズ!
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連れだって歩くのは、花風冴来に北原みゆき、そして飛吹勘助の三人だ。
仮装はそれぞれ魔女に黒猫、そして海賊というラインナップ、バラエティ豊かでハロウィンらしい。
朝早く集まって作ったお菓子は完成したようで、バスケットはなかなかのぎっしり具合だった。
「ねぇ、私マカロンが大好きなの。特に苺の味のものがね。食べたいなあ……?」
ふと冴来がそんなことを言うと、
「うん……食べたい、マカロン……」
勘助はちらっと、瞬間的に彼女が下げるバスケットを見た。彼が多くは語らずとも、冴来はいち早く察する。
「勘助は私のマカロンが食べたいの? まったく、しょうがない子ね」
小学校の先生のように言って、
「はい、どうぞ」
桃色のマカロンをひとつ、包装ごと彼に握らせたのである。
「え? うん、食べて、みたいと思ってた……ありがとう」
――以心伝心ってやつね。
このやりとりを見て、なんだかみゆきはそんなことを考えた。
ひらりと勘助の帽子飾りが揺れる。
「あ……そうだ、勘助くん。その衣装、お父さんの手作りだって言ってたね?」
「うん、親父が、全部縫った」
「プロが作ったみたい……! 勘助くんのお父さんってどんな人?」
「どんな、って言われても……」
勘助は困ったように頭をかいた。
噂をすれば影、というが、このとき、
「はっはっは、こんな人だ-! ウエーイ!」
「ウエーイ!?」
はっとみゆきが顔を上げるとそこには、勘助と比べると頭一つほど背は低いが、どことなく似た印象のある男性が、にこやかな笑顔を浮かべ立っていたのである。無精ヒゲを生やし、髪型は無造作なぼさぼさ、しかしいずれも、『だらしない』というよりは『ワイルド』といった雰囲気だ。実は計算して絶妙な具合に揃えているのかもしれない。彫りの深い顔立ちで、大人のようでも青年のようでもあった。
彼は仮装なのだろう、月桂冠を頭にいただき、吟遊詩人のような姿をしていた。
「親父……」
勘助はなんだか恥ずかしそうに目を伏せた。そう、彼こそまさに勘助の父親、
飛吹 蓮太郎
なのである。
ところが蓮太郎のほうは、むしろますますボルテージが上がってきたのか、
「ウェーイ! 冴来ちゃん! 相変わらず薔薇のように麗しい!」
と言って三人の間に飛び込むや、情熱的に冴来にハグをした。
「ちょっと!」
蓮太郎のこういうアクションにはもう慣れっこになっているようで、冴来は驚くよりまず、両手でぐいっと彼を引き離して、
「蓮太郎さんセクハラは駄目だと言ったでしょう! もう、この変態!」
勘助を相手にするとき以上に、それこそ保育園の先生のような口調で、バシッと蓮太郎を叱りつけた。
「おおう、変態とは心外だな……美しいものを愛でただけだというのに」
「その愛でかたが問題なんです!」
蓮太郎のほうは冴来とのこのようなやりとりは茶飯事らしく、言葉尻が笑っている。
一方で冴来のほうも腹は立てているようだが、また次回もこの『セクハラ』を許してしまいそうな雰囲気があった。
すごいパワフルな人――とみゆきは目を丸くしている。なんというか彼の、全然相手のことを聞かず笑っているあたりは、美術部の某ワカメ頭先輩に似ているかもしれない。
ところがみゆきは傍観者ではいられない。ここで蓮太郎はくるっと彼女に顔を向け、
「そして噂のみゆきちゃんも超かわゆい!」
この言葉と同時にみゆきをハグ、ついでになでなでましてしまう。
「えっ!? え!? えーっと……!?」
みゆきは目を白黒させるほかない。セクハラというよりなんだか、自分が犬猫になった気分である。不快感はあまりなかった。
けれども勘助は見かねたか、
「いきなり、抱きつくのは、親父の、愛情表現……わかってるけど、親父…今は、我慢、して……」
と、大きな手で蓮太郎をみゆきから引き離したのである。
蓮太郎は抵抗せず、今度は子どものように、
「いいなー勘助、こんなかわい子ちゃんたちを友達にできて……」
などとわざとらしく拗ねてみせる、おまけに、
「まさか、二人は勘助の恋人!?」
などと物騒なことを言う。これには思わず、勘助の語気も強まるのである。
「それから、恋人、じゃなくて、友達だから……!」
「あ、えーと……」
さっとみゆきが片手を挙げた。
「勘助くんのお父さん、ですよね? あの、紹介を……」
「えっと、ごめん……この人が、俺の、親父……」
「そう! 勘助の父で蓮太郎だよ。いつも息子がご迷惑をおかけしております、ってなもんだ☆」
「蓮太郎さんのほうが千倍迷惑です」
「おっと冴来ちゃんキツいなあ!」
たはー、なんて言いながらも、全然こたえていない様子の蓮太郎なのだ。
「ところでその仮装は……?」
「ああ、これかい? ギリシア神話に出てくる吟遊詩人、オルフェウスの仮装だね! この服はもちろん、勘助ともふもふの仮装も、俺が用意したんだよ!」
「すっごくよくできてます! プロの劇団の衣装としても使えそうなほど……」
「ははは、もっと褒めてくれていいよ!」
みゆきの言葉は決してお世辞ではないのだ。蓮太郎の技量は玄人裸足というやつだろう。縫い目やほつれがないのはもちろん、質感も古代のロマンを思わせるものであり、非常によくできている。
「これもなにかの縁、俺も一緒に行こう! べ、別にぼっちで寂しいってわけじゃないんだからね!」
と言うなり否応なしとでも言うかのように、彼は勘助たち三人の輪に加わったのである。
「蓮太郎さん、私たち、『トリック・オア・トリート』と言いながら、もらうだけではなくお菓子を配ったりするつもりなのですけれど……」
「おお、いわば逆ハロウィンといったところだね! 俺も参加させてもらうよ! これはまったくの偶然なんだけど、俺の愛情がこもったお菓子……市販のフルーツアメとかぼちゃのどら焼きね、をたくさん用意してきたんだ!」
「それ、まったく、『偶然』って、気が、しない……」
勘助は頭をかいた。用意周到な父なのである。しかれど父は息子の言葉を絶妙にスルーして、
「トリートに対するトリック、つまりイタズラのほうも決めてあるんだ。愛情をこめていきなり抱きつき、腰部をくすぐるという……」
ところがその発言に、冴来はすぐさまくさびを打ち込んだ。
「却下です」
「うわ! 冴来ちゃん厳しい! だけど愛情がね……」
「愛情関係ありません。変態行為は禁止です」
「でもねえ」
「通報されますよ。
というか、私が通報します
」
「冴来ちゃん魔法使いなんだろ? 魔法でなんとかしてよー!」
「魔法の携帯電話で即時通報します」
……取り付く島もないようである。
とはいえこうして、冴来ら一行に賑やかなメンバーが追加されたのであった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
161人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年06月09日
参加申し込みの期限
2015年06月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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