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【ハロウィン】寝子島ハロウィン☆デイズ!
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「がおー!」
ということで、曖浜瑠樹は仮装にいそしむ人たちに紛れつつ、パレード会場を歩んでいた。
「洋菓子店『Raton』?」
大きな看板を見て、チェックポイントの店であることを思いだす。
「トリトリできるかなぁ?」
子どもは度胸というわけで、瑠樹はドキドキしながら店に近づいた。
そうしてびっくり、なのである。なぜってまさに入ろうとしたそのとき、瑠樹は見覚えのある姿を目にしたから。
「あ、バーベキューのときのお姉さんだ!」
思わず声を上げてしまった。
そこにいたのは神さま、じゃなくて仏さま、っていうか、ホトケ? つまり、三角形の白布のついた紐を頭にきゅっと巻いて、白一色の着物をまとう、いわゆる死に装束コスプレの野々ののこだったのである。
ののこは店のカウンターの向こうにいた。どうやら、仮装しつつ洋菓子店『Raton』を手伝っているらしい。
「あー、あのときの」
ののこも覚えていたようだ。幽霊にしては顔色の良すぎる姿でひらひらと手を振ってくれた。
「奇遇だね。それ狼男の仮装? 可愛いじゃない」
ししっ、と白い歯を見せて笑うののこなのだ。同級生には子どもっぽいと言われがちなののこであるが、瑠樹にとっては歳上の女性である。瑠樹はなんだか胸に、甘酸っぱいようなチクチクするような、けれど温かいという、どう表現すべきかわからない感情を抱きながら、
「こんにちはぁ! 寝子小3年2組、曖浜瑠樹だよぉ!」
先手必勝とばかりに自己紹介した。名乗るが勝ちというやつだ、これさえ言ってしまえば次のセリフはたやすい。
「お姉さんは、お名前何ていうのー?」
と継げるからである。
「私は野々ののこ! 寝子高の1年5組だよ」
負けずののこも元気な返事を返してくれた。
ちょうどこのとき、追分義一が別の店員に銃をつきつけパーンとやるという悪戯(瑠樹の言葉で表現するなら『トリトリ』)を行っており、二人はしばしその顛末に目を奪われたのだが、
「よし、だったらオレも!」
結果、瑠樹は背中を押された気持ちになっていた。さあ行動だ!
「ハッピーハロウィン、トリックオアトリート!」
両手をつかって飛びかかるようなポーズを取り、一生懸命怖い表情をつくって、おまけに背伸びして威嚇してみる。
「お菓子をくれなきゃいたずらしちゃうぞー、がおー!」
「わー、怖ーい♪」
ののこもノリがいいほうなので、ちゃんと楽しそうに怯えてみせて、
「お菓子あげるから悪戯はやめてー」
と笑いながら、プラスチックのカップを手渡してくれたのだ。
「わぁい、かぼちゃプリンだ! ありがとうなぁ!」
けれどせっかくだから、トリックのほうもやっておきたい少年魂、
「狼さんでかぷかぷだよぉ!」
オオカミのぬいぐるみで幽霊ののこの腕をかぷかぷ、可愛らしく噛ませて逃げたのである。
「あはは、またねー♪」
ののこの名前は忘れないでおきたい。
「やっほー、ののこちゃん」
瑠樹と入れ替わるようにして、桜庭円が顔を出した。
「さっきの少年、彼氏?」
「うわまた切り込んできたね! さすがにそれは五年、いや六、七年早いのでは?」
あらそれは残念、と笑って円は、
「お手伝いしてるんだ、偉いじゃん」
と、ののこをたたえた上で彼女の額の上の白い布を指した。
「それユーレイなんだ? ジャパニーズゴースト、ってわけ?」
「そうそう、うらめしや、ここはお菓子屋、裏は飯屋、ってね」
今日はののこも気分が高まっているらしく、なかなかテンポの良い返しである。にゃーくんも楽しそうに声を上げた。
というわけなら、円もテンポよく行きたいところ。カボチャの魔女らしくステッキを取り出して言った。
「トリックオアトリート! では、お菓子ください」
「いたずらが見てみたいから、まずは『嫌だヨォォン』と返してみる」
よし来たがってん、と円は両手で、にゃーくんの両脇下を抱えて、
「そんなこという子には、にゃーくんのにくきゅう攻撃だ-。うりうりうり~。にゃーくん、おててでほっぺたをぺたぺたしちゃいなさい」
と、子猫の小さな手でののこの、頬をぷにぷにとトリックするのである。
「これはたまらん! 子猫さんの、弾力が両方から……わー」
一通り幸せな気分にひたったところで、ののこと円は顔を見合わせて笑った。
「よし、ありがとう。にゃーくんには、ササミでつくったお団子をあげよう」
「私からは、カボチャプリンのプレゼント、さあどうぞ」
幽霊が手渡してくれるプリンというのも乙なものであろう。そして魔女からの進呈物もある。
「ののこちゃんへのお礼はね……じゃあ、これをあげよう」
手渡したのはオレンジ色の袋だ。ちゃんと袋にも、ジャック・オ・ランタンの顔が描いてある。
「これは……!」
ののこはのけぞった!
……というのは少々大袈裟だが、それくらい驚いて喜んだ。
「他のお店回れてないでしょ? パイ専門店で貰った、特製パイとハーブのお菓子、半分ずつあげるね」
「でもいいの?」
「ののこちゃんは、忙しくて他のお店回れないかもだし、これで、また頑張るといいよ!」
と、両手で受け渡して、円はそれでは、とクールに去るのだ。
「にゃーくんも、ほら、おつかれさまーって」
と、にゃーくんの手をとってふりふり。
「じゃぁ、がんばってねー」
「ありがとう! 差し入れも感謝! がんばるよー!」
円はののこに元気を渡して、自分も彼女から元気をもらった……そんな気がした。
「桜庭じゃないか」
振り向いた円は、見知った顔に呼びかけられた。
「や、奇遇だね」
円は相好を崩した。同じクラスの蜂矢時生である。
「それ狼男? いいじゃん」
「そう、狼男伯爵……桜庭の魔女も似合ってる。魔力高そうだよ」
「魔力高そう? ふっふ、恋の魔法でもかけてあげようか? 誰か、噂になってみたい相手はいるかい?」
「噂専門なのか? ……いや、特にないなあ」
「じゃあボクと噂になってみるかい?」
「遠慮しておくよ」
あまりに即答してしまった……悪いかな――と思って時生は言い加えた。
「ほら、狼男伯爵ってのは、孤独なものだからね。『美女と野獣』の野獣みたいなもので……」
「わかってるって、じゃあ伯爵殿、またねー」
円はそう言って笑顔で出て行った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
161人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年06月09日
参加申し込みの期限
2015年06月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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