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【ハロウィン】寝子島ハロウィン☆デイズ!
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軽音楽部の演奏を、霧生深雪と浅山小淋は肩を並べて聴き終えた。
カーテンコールとともに彼らの出番が終わると、去り際に黒依アリーセがマイクを取った。
「主催者からの連絡です。次は、飛び入りで出演者を求めたいとのことです。我こそはと思う方は、どうぞ出てきて下さい」
残り香のように、アリーセは言葉を残して姿を消した。思わぬサプライズだ。
それは――と小淋が深雪を見ると、彼はもう、手を上げたくてたまらないという顔をしている。
「やってみねぇか? 小淋、ほら、前のお月見会のときみたいに」
『でも…………』
驚いて小淋は、乱れる気持ちをスケッチブックに書き記した。刻まれた三点リーダ(『…』のこと)の多さが、彼女の惑いを的確に表現しているといえようか。
このとき深雪の言葉を聞きつけたのか、冥土なメイドこと運営スタッフの桧垣万里が静かにやってきて、
「もしよかったら、お二人様、演奏されてみてはいかがですか?」
と水を向ける。
「ほら、天の声だ」
慌てて小淋は、スケッチブックで言葉を返した。
『……たしかに、以前にも経験がありますけれど』
もう一押し、そう読み取った万里は機転をきかせて大きくうなずくのである。
「大丈夫ですよ。私も聴きたいです。お二人の演奏」
さらにだめ押し、メイド・イン・冥土とは思えぬ爽やかな笑み! この万里の笑みには抗えない。ついつい小淋も、首を縦に振っていたのである。
まず深雪が、つづいて小淋がステージに上がった。
「ちょうどピアノがあるな」
深雪はグランドピアノの前に座り、小淋を隣に座らせた。
「連弾と行こう。テーマは……」
深雪が耳打ちすると、小淋は笑顔でうなずいた。
二人が奏でたその曲は、白雪姫にちなんだあの楽曲だ。連弾の強みを活かして、軽快なジャズアレンジにする。主にリードするのは深雪で、合間合間にアドリブを挟み、小淋はそれに追随しながら、ときおりスイングして曲調にお洒落なテイストを加えた。以前演奏したときより、ずっと小淋の腕は上がっている。きっと練習を欠かしていないのだろう。
ピアノから音符が飛びだし、次々とシャボン玉のように空に昇る。
昇って昇って、星空に溶けていく。
――いつか隣の白雪姫にも王子様が現れるのだろうか……。
そんなことを深雪は考えた。同時に何とも言えない気持ちになる。悔しいというか、焦るというか、楽しみなような不安なような。
それは、兄のような存在として小淋を見る気持ちなのか、それとも……。
――いや、今は演奏に集中しよう。
迷いは音色に出る。深雪は瞬時、弱まった音を立て直すようにして、また力強く鍵盤を叩くのである。
なるほど、と
浮舟 久雨
は独りごちた。
これが寝子島の舞踏会か、趣向を凝らしてあって面白い。
久雨は悪魔、しかし美しい悪魔だ。黒い衣装黒い翼黒い尾そして黒い角、衣装だけなら一点の曇りもなき邪悪さ加減なれども、久雨その人がもつ資質、すなわち、美しさ、凛々しさ、そして鷲のように孤高たる姿が、その全体像を気高いものにしていた。
舞踏会を観察し音楽を鑑賞しているとはいえ、本日久雨は、ある約束を果たすべくこの場所に来たのだ。
それは……待ち合わせ。
彼女は会わねばならない。運命の相手と。
「Shall We Dance?」
その男は、来た。しかも、誘いの言葉とともに手を差しだした。
彼は、天使の仮装だ。それも、大きな翼をもつ大天使である。頭上にはヘイロー(輪光)まで輝いているではないか。彼が久雨と並んで立つと、天使と悪魔という組み合わせになる。彼こそ待ち合わせの相手、
畑生 言嗣
なのだった。
差し出されたその手を、久雨は軽く握る。そして問いかけるのだ。
「良いのか、悪魔と踊るなど」
けれどさらりと言嗣は返すのである。
「問題ない。私はこんな悪魔ならば魂を差し出したいほどだ」
……まったく、口の減らん奴だ。
久雨はそんな彼を憎らしく思う。
憎からずとも、思う。
やがて天使と悪魔の輪舞が始まるも、それは決して、スムーズなものではなかった。
――相手を意識し過ぎて集中できん……。
悔しいが原因は己にある、そう久雨は自覚している。彼に触れられているところがくすぐったく、つい目を逸らしてしまうのだ。
普段はしないミスをし、その都度カバーされているのも分かった。
「……悪い。普段は、もっと上手く踊れるんだ。誰が相手でも、こうなったことはないのだが……」
けれども言嗣はそんな彼女を責めない。優しく声をかけた。
「心配などいらないさ。気楽に行こう」
恥ずかしがる彼女も、可愛いと思ってしまうから。
稲井いおねは踊りに疲れたかのように、立食テーブルのひとつに手を付いて、静かにため息を吐き出していた。
この夜、いおねは請われればどんな男性であろうとも、ダンスの相手を務めてきた。何人かは自分で誘ったりもした。お嬢様育ちで社交ダンスはそれなりにできるため、相手の力量に合わせてリードされたりしたりと、ダンスパートナーとして理想的な働きをしてきたと思う。
それはいいのだが……物足りない。
亡霊お嬢様たる今宵のいおねが、求めている仮装に巡り会えないのだ。
――会いたい……骨と。
いないのだろうか、骨は。
いおねのように白骨の半仮面をしているだけでもいい。全身黒タイツに白骨の絵を描いたのも好みだ。白骨標本を抱いて、練り歩くようなチャレンジャーであってもいい(ていうかむしろそれだと最高だ!)。
なのに、出会わない。骨仮装の者と出会えない。このままでは舞踏会が終わってしまうではないか。
骨人気はもう下火だというのか。骨人気というものがそもそも、あったのかどうかという話は別にして。
ところがこのとき……!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
161人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年06月09日
参加申し込みの期限
2015年06月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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