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ホクホク! 落ち葉でおいしく焼きイモしませんか?
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【においにつられて】
火床は用意できた。
落ち葉も集まった。
芋を始めとする秋のグルメも準備万端、後は点火を待つだけ。
常闇 月は、目前に積み上がる落ち葉の山に、ほぅ、と安堵の息をつく。『焼き芋の集い』もなんだかんだで参加者が増え、今この場には町長を含めて15人の人間がいる。
「いい感じに集まったアルネ、五月ちゃん」
「ふかふかしていそうですね、華奈子さん」
そのうちの二人、畑中 華奈子と薄野 五月の会話に、月は首をかしげた。集まった、とは一体何のこと
だろう?
「思いっきりダイブしたら気持ちいいでしょうね」
「やるなら点火前の今しかないアル」
やるって何を? と混乱する月をよそに、華奈子と五月は目配せをしあっている。
ただよう空気に不穏なものを感じ、月の指が長袖の内側に隠した愛用のナイフと鋼線を探った時。
「華奈子おねーちゃん、五月おねーちゃん!」
「町長さんが火をつけるって!」
走ってきた玲音と海美に気をとられ、一瞬月の動作が遅れる。
「あっ」
「どうした? 常闇」
ナイフが月の手に滑り込むのと、修の声、華奈子たち四人の動きはほぼ同時。
「せぇー、のっ!」
タイミングを合わせた四人の声と、がさがさっ、という音。
「海美君、きもちいいね!」
「うん! あっ、五月おねえちゃんめがねずれてるー!」
「あれ? 庇ったはずなのに……」
「五月ちゃん、葉っぱまみれアルヨ!」
落ち葉の山に飛び込み、きゃはは、と笑う少女たち。月は力が抜けてへなへなと座り込んでしまった。ナイフをしまうのは、忘れなかったが。
「常闇、具合でも悪いのか?」
「いえ、大丈夫です」
心配そうにこちらを覗きこむ修の腕の中、タイガがにゃあんと一声鳴く。
(不穏な空気なんて……私の考えすぎでした)
月は修の手を借りて立ち上がる。
ちなみに、落ち葉に飛び込んだ四人は『尖ったものがあったら危ないじゃないか』と月詠に注意された。その剣幕は町長が『まぁまぁ、月詠君おちついて』となだめに入るほどだったので、月もあながち間違いではない――のかもしれない。
◆
その後。
無事に点火も終わり、芋やキノコなど秋のグルメを落ち葉の中に投入。
しばらくして、なんとも食欲を刺激する香ばしいにおいがふわふわと漂ってきた。
「お腹すいた、な」
デジタルカメラで秋の一日を撮っていた時生は、ぐぅと鳴る腹を抱え、飲み物でももらおうかと受付に
向かう。
ミリティア・ディスティン
がやってきたのは、そんな折だった。
「なんか懐かしい感じがするぅ~」
ボサボサの長い髪に、ストンとしたワンピースを着ただけの少女。11月だというのに羽織るものもない、
最低限の服装である。ふらふらと焚き火に近づく様を、危ないなぁと時生が見ていると、案の定。
「あうっ」
足がもつれた。
「大丈夫、ですか?」
一番近くにいた時生が、転びそうになるミリティアの手をとって助けた。
「す、すみません。私、外に出るの久しぶりで……おいしそうな匂いにつられて来てしまって」
ぐるる、と腹が音をたて、眼鏡の下の顔が真っ赤になってうつむく。
「それは大変だ、お嬢さん! 今のあなたに必要なものは、この『魚新』のちくわじゃないですか?」
「……はい?」
突然目の前に差し出されたちくわに固まってしまうミリティアと時生。
「旧市街の魚屋、『魚新』をどうぞよろしく!」
「違うでしょ!」
すばるの頭をコツンと叩き、背後から紙コップを持ったブリジットの登場である。
「こういう時はお水を差し出すのが定番じゃない。あなた、飲める?」
「あ、ありがとうございます」
ミリティアは紙コップを受けとり、ごくごくと飲みほす。
「おーい、ブリジット! 準備できたぞ」
「ありがとう、お疲れ様」
受付そばのブルーシートの上で手を振る修の声に応え、ブリジットはミリティアに話しかけた。
「今うちの部員があなたが横になれるように席を作ったわ。顔色が良くないし、少し休んだほうがいいんじゃないかしら」
「では、お言葉に甘えて」
肌が白いのは引きこもっていたからで、病気でも何でもないんです、とは言い出せず。ミリティアは時生と
すばるに案内されて、毛布(町長私物)が広げられたブルーシートの一角に座った。
「お熱は……ないみたいですね」
綾花が手で熱を計れば、
「寒そうなのだ。真央ちゃんのジャージを羽織るといいのだ」
真央はジャージの上着を肩にかける。
「君、猫は好きかな? タイガと一緒にいれば、少しは暖かいと思うんだが」
修がタイガをミリティアの膝の上に乗せれば、
「猫ちゃんだー」
「私も一緒におねーちゃんあっためちゃおう、ちゃおう!」
海美と玲音もミリティアの隣に座る。
「わたし……こんなによくして頂いて、なんとお礼をしたらいいか」
「お礼なんていいよ。さ、ちくわはいち早く焼きあがったから、どうぞ」
いつの間に焼いていたのか、頭を下げるミリティアに焼きちくわを差し出すすばる。
「すばる、あなたって人は」
ブリジットがもう一度すばるをコツンとやろうとした時、碧南の声がかかった。
「みなさーん! ごちそうが出来上がりましたよー!」
「客人のもてなしはこれからでござるよ」
碧南と零はそれぞれトングとバケツを持っていて、バケツの中身は灰にまみれた塊がゴロゴロ。
「君、素手では熱いだろう。これをするといい」
月詠がミリティアに軍手を放ってよこした。華奈子と五月は、皆に飲み物を配っている。
「さて、みなさんに飲み物と軍手は行き渡りましたか?」
町長の声に、はーい! と答える一同。
「ではわたくし、中沢 リッカルドが乾杯の音頭をとらせて頂きます。この素晴らしい秋の一日を、皆さまと
共に過ごせることを祝って、乾杯!」
「かんぱーい!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
陣 杏里
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年06月27日
参加申し込みの期限
2015年07月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年07月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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