this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
【ハロウィン】いぬねこ合わせてハロウィンパーティ!!
<< もどる
1
…
9
10
11
12
13
…
23
つぎへ >>
【とても素敵なデートは如何?】
それは、とてもきれいな流れでした。
エノコロ岬を散歩して、不思議な岩から転がって、手に持つカボチャをカポンと被せられて、ぽーんっと広場の中へポイ。
あまりの手際の良さに、
神野 マキナ
は瞬き一つして簡単な状況整理を行いました。
列にカボチャを持ったいぬねこが並んでいたので、ここにいるカボチャ帽子は全ていぬねこ。
「そう言えば、前に似たようなので『猫の王さま』っていうのに会ったっけ。
──みんな二本足だから、同じ世界なのかもしれないな」
改めて見れば、自分も耳がぴんとした発色の良い赤い毛皮の手をしている。
傍の噴水に姿を映せば、その瞳は綺麗な藍色のいぬ。
「なるほど、確かにこれはぼくだね」
一つ納得したように頷いて、
「いつ元に戻るか分からないけれど、それまでのんびり楽しむとしますか」
気楽に、気軽に。それは、とても素敵な選択をしたのです。
時同じくして、同じくきれいな流れを辿って、広場にポイされたねこ──もといカボチャがおりました。
「ここ、どこ?」
十朱 此方
の目に映る、カボチャ越しに見た景色もおかしければ、改めて途方に暮れて眺めたその手は、透き通ったふわふわの茶色の毛と愛くるしい肉球がついています。
自分は人だったはずなのに。
「私は、猫だったの?」
途方に暮れてもふもふの体で座り込み、ぺそーんと垂れ下がるふかふかの尻尾は、少なくとも今はまさしく、ねこ以外のなにものでもありません。
「どうしたんだい、こんな楽しいお祭りの日に」
そんなぺしょりとしている此方の頭上から声が掛かります。
此方は突然掛かったその声に、びくりと体を震わせて、恐る恐る上を見上げました。
そこには、スタイルのいい赤い毛並みに大きめな体のカボチャさん。恐らくいぬですが、なんとなく覚えている衛兵さんの言葉では、それを指摘してはならない事になっています。
「……誰?」
「ああ、自己紹介が遅れたね。
ぼくは神野マキナ。きみは?」
「十朱……十朱此方」
一瞬、此方は答えても良いものか迷いましたが、名前は禁止されていなさそうでしたし、なにより相手の言葉が気軽なもので、とても心地良かったものだから。
「……寝子島から、来たの。でも、気がついたらここにいて」
「ああ、きみも寝子島から来たのか。知らないいぬねこばかりじゃ戸惑うのもしょうがない」
「……いぬとねこって二本足で立つの?」
「ぼくの知る限り、1匹だけれどもね。
『パセリオニオンスィートティー』味のキャンディーを食べて目を白黒させていたよ。
人とそんなに変わらない──そうだ、せっかくだから一緒にお祭りを見て回らないかな?
一人でいるより、きっと楽しいよ」
マキナが此方を立ち上がらせようと、カボチャ帽子の向こうからでも分かる笑顔で手を伸ばします。
此方は考えました。確かに、ここがどこかもよく分かりませんし、1人でこのままいるよりは安全かも知れません。
そうして、此方はマキナの手を取って立ち上がって、毛皮についた埃を払って立ち上がり、一緒に歩き始めました。
屋台はカボチャでしっちゃかめっちゃかになっていた時に比べて、やっと少しの落ち着きを見せ始めていました。
カボチャ帽子を被って顔を隠していても、体はいぬとねこそのまま。少し見ればすぐにいぬかねこか分かります。
そのいぬねこが屋台で物を売っている光景は、とても不思議な光景でした。
「『100年かんでも大丈夫、乾燥済み鰹節と超乾燥ビーフジャーキー』?」
「こっちには『ちょうき保存できます。銘酒またたび。』なるほど。文字の上手さは皆違うんだね」
「なんだか、ちょっと変」
クスリと、此方が笑いました。見慣れてくれば、いぬねこはカボチャ帽子があっても個性があって。最初はおかしいとしか思えなかった此方も、それらが可愛らしく見えました。
──思えば、自分もねこ。此方が改めて自分の手を見つめて、小さくても指が動き、グーとパーが出来るふにふにの手を、爪が出ない程度に触りながら肉球を確認します。
そして、いぬのマキナの手も気になったのか、無意識のうちについチラリと見つめてしまいました。
「ん? 肉球が気になるの?
触ってみる?」
マキナが嬉しそうに笑いながら、自分の手をひょいと差し出しました。
「いいの?」
笑顔で頷くマキナに、此方は好奇心に逆らう事無く、少しどきどきしながら肉球をそっと合わせます。
自分のより大きくて、ほんの少し固い肉球。
「(私のと少し違う……楽しい)」
ふにふに、ふにふに
肉球に意識が向いている此方の様子に、楽しげにマキナは目を背けて、その手をひょいと握って繋いでしまいました。
「それじゃ、行こうか」
「──! ……う、うん」
手を繋いで、その瞬間こそ驚いた此方でしたが、まるでその手から温かさと楽しさが溢れてくるようで。
此方は、嬉しそうに再び一緒に歩き始めたのです。
「あ、あのぬいぐるみ……可愛い」
「見て行こうか、他にもいい子がいるといいね」
「うん」
此方は小さな小さな麻袋に入れてもらった、花先から青、白へとグラデーションで変わっていく色合いの花を一輪取り出します。
そして選んだ結果、やはり最初に目にしたいぬとねこが手をつなぎ合っているぬいぐるみを持って言いました。
「これください」
「あいよっ。いぬとねこ平等の祭にいいぬいぐるみだなっ」
屋台主さんの言葉に、まるで褒められたかのようで、此方は少し心が弾むような気持ちになりました。
屋台をほぼ一周した辺りで、簡易式の白いテーブルと椅子が並ぶ場所を見つけました。
「ここで何か買って食べようか?」
「少し、喉が渇いた……気がする」
「それじゃ、飲み物を買いに行こう。……変なのじゃなければいいんだけれどね」
早速、飲み物の屋台のお店へ。
看板には“にんげんかい産そざいジュースも。いろいろあります。”の文字。
「どんなのがあるのかな? 甘い果物みたいなのがあればいいな」
マキナが声を掛けると、少し休憩を取っていたのか奥から出てきたカボチャが答えました。
「今のお勧めは『“いぬとねこの中立共存を目指す会”の“どこでも無い広場”で栽培された特製果物ジュース』だよ。甘くて美味しいんだ」
どうやら、この長い名前が商品名のようです。
──せっかくのお祭なのですから、冒険しなければ勿体無い。
そんな心づもりで、聞いてしまった手前と好奇心からマキナはそれを、此方は生産物の一部に“???”がついた人間界産と銘打たれたジュースを、勇気を出して交換用の花と取り替えました。
机と椅子に戻って、向かい合うように座ってジュースの感想を伝え合います。
「うん、甘い。この不思議な世界の果物だからどんなものだろうと思っていたけど」
「これも、思ったより普通ね。美味しい」
そして、お互いのジュースの味が気になって。二人は普通の交換は恥ずかしいから、ストローごと取り替えて飲み比べをしてみました。どちらも美味しくて、二人は2倍得した気分になったのです。
こうして、しばらく飲食スペースで飲み物を飲んでいた二人は面白い噂を聞きました。
どうやら、このお祭では夜に花火をやるそうです。
それも今年の花火は“異世界のジャポンという国”というところから貰って来たそうです。
日本の花火のクオリティは、世界中でも群を抜きます。二人はそれを聞いて感銘を覚えました。
「十朱さんは、花火好き?」
「うん、綺麗……マキナさんは?」
「お祭といったら花火だよね。いぬねこも同じなのが面白いね。
それじゃ、また屋台を回って、夜まで待って花火を見に行こうか。
夜まで十朱さんと一緒にいられるなんて嬉しいね」
そのマキナの言葉に、此方は恥ずかしそうにカボチャ帽子を頭の上から押さえ込みました。
<< もどる
1
…
9
10
11
12
13
…
23
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
【ハロウィン】いぬねこ合わせてハロウィンパーティ!!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
冬眠
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
オールジャンル
定員
20人
参加キャラクター数
17人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年05月28日
参加申し込みの期限
2015年06月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!