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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
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追試のお時間です ――星の海は赤点地獄？――
前半戦
「逃げられなかったので、まじめに全力で試験しようとおもいますなの。……おもいました、なの」
（語り：橘 明里）
急に暗くなる教室、天井に浮かぶ幾つもの星座、淡く光る問題用紙等など……。そして、ノリに乗って星座の話をする旭 雪彦。それらの相乗効果なのか、追試を受けている者たちは皆、急に眠気に襲われはじめていた。
その原因については、やる気のなさそうな声で「神魂の所為だ」とテオが説明していた。時間が過ぎるか、先生が教室から出る（若しくは星座の話を止める）か、この教室にいる者全員が問題を解き終えるか。そのどれかしか解決方法はないのだ。
「……眠い」
数学と理系教科の追試を受ける桃川 圭花は目蓋が急に重くなった事を素直に認めた。めがねがずれるのも気にせず舟をこぐ。問題解決に勤しむ様子も無く、彼女はそのまま己の願望のままに突っ伏した！
「私、もう落ちたわ。お・や・す・み♪」
「えっ？」
そして直ぐ寝入る圭花の様子に、目をむく者一人。彼女の後ろにいた日暮 ねむるである。彼は必死にねむけと戦っていたのだ。
「桃川さん眠るの早っ？！ じゃなくて、数学の問題を解かな……ぐっ！ はぁ、うぅ……」
苦手教科である数学の追試を受けるねむるだが、強烈な眠気によりがくっ、と項垂れる。そして寝息を立てたかと思えばがくっ、と体が震えて「はっ？！」と我に返る。
頭上はプラネタリウム。そして試験監督であるはずの雪彦は星座の話をし、その相乗効果なのかとにかくめちゃくちゃ眠たくなるのである！
彼の右隣にいた壬生 由貴奈もまた、眠気に襲われていた。彼女は目をこすりながら天井を見てぼんやりする。
（すごくねむい。……なんか、プラネタリウムみたいだよねぇ、この教室）
それでも問題を解かなくては、と解答用紙へ書き込もうとするも、強烈な眠気の所為で思うように進まない。次第に表情が険しくなる。
（これは、アレなの？ そういう試練なの？ 追試のペナルティなの？）
さすがにペナルティにしては手が込んでいる気もしないでもないが、ともかく眠気の猛威に今にも負けそうだった。
「ううん、ダメよ。問題を……解かなくちゃ……」
がくっ、と伏せて眠り込む由貴奈。すやすやとかわいい寝顔を見せた彼女に、ねむるは「あぁ、先輩まで……」頭を抱えた。
（こんな状況なのに、眠らずに追試を受けろって……？）
妙に苛立ちを募らせるねむるだが、どことなく狂気が見えるのは気のせいだろうか？ 彼は溜まらずに叫んでしまった！
「こっ、これが人間のやる事かよぉおぉおぉっ！」
「ねむる君、静かにねぇ？ 次叫んだら廊下で受けてもらうよぉ？」
と、雪彦からぴしっ、と叱られるねむるだった。
そんな彼に負けず劣らずダークな気を纏っている少女が１人。
（夏朝が蠅に気を取られ……それでも必死に解いた。けど、途中から解答が１個ずつ回答がずれてたんだよ……！）
ここにもドジっ娘が１人いた。生物の問題と向き合う恵御納 夏朝である。あやめもだがもう少し落ち着いて問題に向き合っていただきたい。蛇足だが本来ならば平均点前後の点数を取る事が出来る夏朝。このミスにショックを受け、項垂れたところ「追試、がんばりや」と牛瀬先生に頭を撫でられたらしい。
それはさておき、妙に雰囲気が違うとおもったら、現在は裏人格の『夏夜』が表に出ていた。というのも追試に向かう途中に転んで頭をぶつけ、それが原因で人格交代がおこったらしい。
（僕は夏朝に悪い点数を取らせるわけには行かないんだよっ。貴様は追試を解かせたいのか、妨げたいのか、……どっちなんだ！）
ふざけるな、と叫びたいがぐっ、と堪えて雪彦を睨む。大きすぎず小さすぎない、丁度いい大きさで蛇使い座について語る雪彦の姿に怒りを覚えつつも、夏夜はそれでも平常心を保とうと努力した。
その殺気にも似た気迫を覚えながら、左隣にいた羽生 碧南はというと……、やはり眠気と戦っていた。
（公務員採用試験とか、大学の推薦入試とかでも音楽の成績は影響するかもしれない。だからここで７０点以上は取っておきたいのに！）
それでもうつらうつらしてしまう。ここ最近は猛勉強していたので買ったばかりのゲーム『REPLICA SONG』も封を切っていないし、バスケットだってお預け状態だ。
「うーん、先生に『星の話ばかりされても困るし眠くなるんです』……といっても話止めてくれそうにないしなぁ……」
耳栓があるわけでもないし、と悩む碧南だった。
「逃げられなかったので、まじめに全力で試験しようとおもいますなの。……おもいました、なの」
（語り：橘 明里）
急に暗くなる教室、天井に浮かぶ幾つもの星座、淡く光る問題用紙等など……。そして、ノリに乗って星座の話をする旭 雪彦。それらの相乗効果なのか、追試を受けている者たちは皆、急に眠気に襲われはじめていた。
その原因については、やる気のなさそうな声で「神魂の所為だ」とテオが説明していた。時間が過ぎるか、先生が教室から出る（若しくは星座の話を止める）か、この教室にいる者全員が問題を解き終えるか。そのどれかしか解決方法はないのだ。
「……眠い」
数学と理系教科の追試を受ける桃川 圭花は目蓋が急に重くなった事を素直に認めた。めがねがずれるのも気にせず舟をこぐ。問題解決に勤しむ様子も無く、彼女はそのまま己の願望のままに突っ伏した！
「私、もう落ちたわ。お・や・す・み♪」
「えっ？」
そして直ぐ寝入る圭花の様子に、目をむく者一人。彼女の後ろにいた日暮 ねむるである。彼は必死にねむけと戦っていたのだ。
「桃川さん眠るの早っ？！ じゃなくて、数学の問題を解かな……ぐっ！ はぁ、うぅ……」
苦手教科である数学の追試を受けるねむるだが、強烈な眠気によりがくっ、と項垂れる。そして寝息を立てたかと思えばがくっ、と体が震えて「はっ？！」と我に返る。
頭上はプラネタリウム。そして試験監督であるはずの雪彦は星座の話をし、その相乗効果なのかとにかくめちゃくちゃ眠たくなるのである！
彼の右隣にいた壬生 由貴奈もまた、眠気に襲われていた。彼女は目をこすりながら天井を見てぼんやりする。
（すごくねむい。……なんか、プラネタリウムみたいだよねぇ、この教室）
それでも問題を解かなくては、と解答用紙へ書き込もうとするも、強烈な眠気の所為で思うように進まない。次第に表情が険しくなる。
（これは、アレなの？ そういう試練なの？ 追試のペナルティなの？）
さすがにペナルティにしては手が込んでいる気もしないでもないが、ともかく眠気の猛威に今にも負けそうだった。
「ううん、ダメよ。問題を……解かなくちゃ……」
がくっ、と伏せて眠り込む由貴奈。すやすやとかわいい寝顔を見せた彼女に、ねむるは「あぁ、先輩まで……」頭を抱えた。
（こんな状況なのに、眠らずに追試を受けろって……？）
妙に苛立ちを募らせるねむるだが、どことなく狂気が見えるのは気のせいだろうか？ 彼は溜まらずに叫んでしまった！
「こっ、これが人間のやる事かよぉおぉおぉっ！」
「ねむる君、静かにねぇ？ 次叫んだら廊下で受けてもらうよぉ？」
と、雪彦からぴしっ、と叱られるねむるだった。
そんな彼に負けず劣らずダークな気を纏っている少女が１人。
（夏朝が蠅に気を取られ……それでも必死に解いた。けど、途中から解答が１個ずつ回答がずれてたんだよ……！）
ここにもドジっ娘が１人いた。生物の問題と向き合う恵御納 夏朝である。あやめもだがもう少し落ち着いて問題に向き合っていただきたい。蛇足だが本来ならば平均点前後の点数を取る事が出来る夏朝。このミスにショックを受け、項垂れたところ「追試、がんばりや」と牛瀬先生に頭を撫でられたらしい。
それはさておき、妙に雰囲気が違うとおもったら、現在は裏人格の『夏夜』が表に出ていた。というのも追試に向かう途中に転んで頭をぶつけ、それが原因で人格交代がおこったらしい。
（僕は夏朝に悪い点数を取らせるわけには行かないんだよっ。貴様は追試を解かせたいのか、妨げたいのか、……どっちなんだ！）
ふざけるな、と叫びたいがぐっ、と堪えて雪彦を睨む。大きすぎず小さすぎない、丁度いい大きさで蛇使い座について語る雪彦の姿に怒りを覚えつつも、夏夜はそれでも平常心を保とうと努力した。
その殺気にも似た気迫を覚えながら、左隣にいた羽生 碧南はというと……、やはり眠気と戦っていた。
（公務員採用試験とか、大学の推薦入試とかでも音楽の成績は影響するかもしれない。だからここで７０点以上は取っておきたいのに！）
それでもうつらうつらしてしまう。ここ最近は猛勉強していたので買ったばかりのゲーム『REPLICA SONG』も封を切っていないし、バスケットだってお預け状態だ。
「うーん、先生に『星の話ばかりされても困るし眠くなるんです』……といっても話止めてくれそうにないしなぁ……」
耳栓があるわけでもないし、と悩む碧南だった。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2015年06月04日
- 参加申し込みの期限
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- 2015年06月11日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2015年06月11日 11時00分
