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【ハロウィン】かぼちゃ城とオバケのパーティー
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トマトジュース洞窟・その3
◆
「冬華さん、居たら返事をして」
洞窟の中に、
桜 月
の声が反響する。
――……。
微かに、物陰から応じる声が聞こえた気がした。
そちらに足を踏み出し、
「……っ!?」
飛び出してきたコウモリに、思わずたたらを踏む。
その直後、白い髪を揺らして探し人が顔を出し――そのまま、月は押し倒された。
「喉が渇いたの。あなたの血を、頂戴……」
青い瞳に飢えた光を宿し、
北条 冬華
は茫洋と呟く。
月の両腕を抑えこみ、ゆっくりと開いた口から白い牙を覗かせた。
ほっそりとした白い首筋に、鋭い牙を沈めようと口を近づける。
その様子を見て、彼女が人の記憶と理性を失っていることを月は察した。
なら、元に戻さなければ。冬華の主人は、自分なのだから。
『出ろ』と強く念じ、『月影の死神』を呼び出す。こんな時でも、おぞましい気配に身体はすくむ。
それでも冬華は、自分のメイドで、
「友達、だから……ッ!」
押さえつけようとする冬華の腕を、影が押し返した。振り払ったその隙に、立ち上がって体勢を立て直す。
記憶はなくても、身体が覚えているのだろう。冬華はすぐさまボクシングの構えを取った。
踏み込みの刹那、青い瞳が残光を引いて走る。
その瞬間を狙って、月は冬華の足元を雪女の力で凍結させた。
「……っ」
踏み込みを急には止められず、冬華は足を滑らせ体勢を崩す。
その隙を逃すことなく、
「――ごめんッ!」
影が彼女を、殴り付けた。
「ん……」
冬華が目を覚ますと、月の膝枕の上に寝かされていた。
「月さん……?」
少し靄のかかった頭で呟くと、月の口元がほっとしたように緩い弧を描く。
「目が覚めた?」
小さく頷く。頭はぼんやりとしているけれど、襲いかかったことだけはぼんやりと覚えていた。
「全く、主人にこんな事をさせるメイドなんていないよ?」
「……すいません」
苦笑する月に、伏し目がちに冬華は謝る。そんな従者に、主は小さく息を吐いた。
「早く帰ろう、お茶を入れてよ」
「――……はい」
そうして月と冬華、白い主従は小さく安堵の笑みをかわすのだった。
◆
「……くそ、貧血なのに血ぃ吸われちまって力が」
顔を青くして、
ジニー・劉
はふらふらと手をつきながら歩く。しかもさっきからなんか暑いし。貧血に暑さは辛い。
こうなれば、誰かれ構わず会ったヤツの血を吸うしかない。
そして早速、目につくところに人影を見つけた。
処女どころか男のようだが……知った事か、大人しく非常食になれ!
眼鏡のレンズを輝かせ襲いかか、
「あら? また会ったわね!」
富士山 権蔵
、フジコちゃんだった。
「って、またフジコかよしつけーぞテメエ!」
踵を返して逃げるジニー、追うフジコちゃん。
爛々と瞳を輝かせて走る筋骨隆々のドラキュラ、というすさまじい絵面を見てしまい、
曖浜 瑠樹
は、怯えた様子でへたりこんだ。
するとまだまだ苦手なトマトに触れてしまって、ますます気持ちがしおれていく。
しかも、フジコちゃんの手下らしいコウモリが近づいてきて……、
「あれ?」
その時、瑠樹は着ている着物の中に入っているものに気づいた。
「……わぁ、サンマさんストラップだぁ!」
水着コンテストの時にもらった、『夏の海辺のサンマさんストラップ イルカでGO!バージョン』である。
「サンマさん……かっこいいねぇ」
サンマさんの姿が、瑠樹に勇気を――そして和みをくれた。
『ゆるゆる和みと恩恵の輪』が発動。
フジコちゃんが、コウモリが、急に脱力した様子で動きを鈍くするのだった。
おかげで二度目の吸血を免れたジニーも居たとかなんとか。
――が、ずっと脱力しっぱなしというわけではない。
「げぇ! フジコ先生!?」
雪女の力に味をしめていた
鬼崎 あやめ
の元に、回復したフジコちゃんが現れる。
「銀髪に赤い瞳の雪女……美しいじゃない。ちょうどお腹が空いてたのよ……」
「ヒィ!? こ、こっちに来ないでください! 凍らせますよ!」
にじりよってくるフジコちゃんの圧力に思わずあとずさり、しかし腰が砕けていたのか転んでしまうあやめ。
這ったまま後退することしかできず、どんどんとフジコちゃんが迫ってくる。
「だ、誰か助けてー! いーやー!」
こんな時に限って、ろっこんで言うことを聞かせられそうな相手が居ない――というか笑顔なんか見せてられないそもそも!
そうして、あわれあやめはフジコちゃんの毒牙にかかったのである。
◆
「――見つけた!」
洞窟の奥まった地点に、
栖来 衣夢
は光り輝く紋章を見た。
コウモリの翼をはためかせ、一息に突っ込んで掴みとる。
小さく黒い石の欠片。見ると吸い込まれてしまいそうになりながら、しかし同時に背筋に悪寒を走らせるその不思議な印象は、間違いなく悪魂石だと確信できた。
しかし、そこでカラス達が次々にやってきてしまう。
コウモリをぶつけるにしても、数が多い。
「悪魂石、この怪盗ケットシーが戴いた」
不意に、涼やかな声が響く。
シグレ・ナイトウォーカー
が、軽やかにマントを翻してその場を走り去る。
呆気にとられる衣夢だったが、すぐにその意図を察して叫ぶ。
「この、石返しなさいよ怪盗!」
するとカラス達は――衣夢が石を掴んだ瞬間を見ていない彼らは、一斉にシグレを追い始めた。
つまり、囮である。
シグレの身体を張った囮作戦により、衣夢は無事に石を持っていくことができたのだった。
<Mission Completed...>
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
風雅宿
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
243人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年05月31日
参加申し込みの期限
2015年06月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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