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【ハロウィン】かぼちゃ城とオバケのパーティー
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いちごショートトイレ・その3
◆
「今回私は特に何もしませんよ」
誰が石を見つけても同じことですから、と
エレノア・エインズワース
は淡白に言う。暑さにも関わらず、その肌には汗一粒浮かんでいない。
「同じこと?」
花風 冴来
が問えば、エレノアは「つまり」と言葉を続けた。
「隠れ里の時みたいになりそうだということです。誰が見つけても、悪魂石の正体についてテオに聞くでしょう。そしてテオは何も答えない。ほらね? もれいびとテオの間の溝は深まるばかり。そうなるようあの時猜疑心を煽ったんですから。毒入れが済んだ以上、テオがもれいびの靴を舐めない限り何も変わりはしません」
滔々とあざ笑うように語るエレノアに、冴来は小さく頷いた。
「……そうね。確かに何も変わらない。でも仕方が無いことよ」
テオだって、冴来達を信じていないのだから。
「……ひた隠しにしたところで、隠し通せはしないのにね」
だからと言って、クローネに与するつもりも冴来には毛頭ないのだけれど。
「テオとクローネ……私にはどちらでもいいですが、客観的に言ってテオはこの世界の価値を過大評価してるでしょうね。不条理なこの世界を滅亡させることでしか、人類の尊厳は守られない――そう確信してる人は、沢山いるのに」
「過大評価というより愛着じゃない?」
「愛着ですか?」
「うん、きっとテオも私も同じ。ぬいぐるみを捨てられない子供なのよ」
テオにとってのぬいぐるみは、フツウか、世界か、それとも他の何かだろうか。
どれだとしても、結局――
「――捨ててしまっても、意外と平気でいられるものなのにね」
卑屈で虚ろな笑みが、冴来の口元に浮かぶ。
「貴女も実はそうなんじゃない?」
「……と、言いますと?」
目を眇めるエレノア。
結局彼女とて、彼女の思う「人間らしくあること」への――即ち、自分という愛着のあるお人形を捨てきれない子供なのかもしれない。
「……なんて。気に障ったらごめんなさいね」
小さく頭を下げる冴来に、彼女は否定も肯定も返しはしなかった。
「……それじゃ、私は石を探すから」
エレノアに背を向けて、冴来は歩いていく。
……石を見つけても、クローネには渡せない。
だけど。あの子の願いも叶えてあげたいとは思う。
私達の都合ばかり、押し付けたりなんてしたくないから。
◆
浅山 小淋
のメモに、『神様の手帳』による未来が刻まれていく。
――異形の眼導く先、悪しき魂の一片在り。
個室の捜索から戻ってきた
緋紅朱 赫乃
が、メモの内容を見て小さく首を傾げる。
ふわふわと、ゴシックドレスの裾が揺れる。
「一片、って……かけら、とか……そういう、こと……だよね」
『悪しき魂、というのはおそらく悪魂石のことでしょう。……悪しき魂の一片、つまり悪魂石の欠片と考えればよさそうですね』
石が欠片に別れて複数存在している、とそれがわかっただけででも一つ収穫ではある。
「だけど、『異形の眼』って何のことなんだろうな」
カニ魔人のハサミで腕組みし、
御剣 刀
が難しい顔をした。
「……お人形、さんの、目に……何か、あるの、かな?」
「異形ということは……目の部分に何か面妖な点がある人形でござろうか」
小淋のメモを見上げて、
夏神 零
がふむと思案気に首をひねる。
その時である。
数羽のカラスが向かって来るのが見えた。
こちらを狙っているというよりは、何かに追われて逃げているような飛び方だ。
しかしそれ故に無軌道で、かえって危険と言える。
「さがるでござる!」
小淋に作ってもらってあった氷を、零が鋭く投擲。カラス達には命中しないが、もとより牽制だ。
零達を逸れてカラスが消えていき、安堵したのも束の間。
体中に『目』を生やした幽霊が、物凄い勢いで近づいてきた。
「ひっ、目が、たくさ、お、おばけ……!」
そのあまりの視覚的インパクトに、赫乃が目を回してしまう。
「二人とも下がってろ!」
カニバサミを構えて刀が前に出るが、
「わー! 待って待って! 僕敵じゃないよ!」
幽霊は急停止。しゅるしゅると目が引っ込んでいく。正体は、目を生やした
五百部 遥
だった。
敵意も悪意もなさ気な様子に、刀はハサミを下ろす。
「カラスよけに目を生やしたままなの、忘れてたよー。……ってそれはいいんだ! 君達も石探してるんだよね? 見つけたから、来て欲しいんだ!」
「なんだって!?」
「え、ほ……ホント……!?」
「それは本当でござるか」
『是非お願いします』
小淋達は遥の案内に従ってトイレを進む。
異形の眼の導く先――とは、このことだったのだろうか。
◆
そうしてしばし進んだ先、とあるゴシックドールの前で一団の足は止まった。
「これこれ! この人形の目の中だよ!」
五百部 遥
が指差したのは、青と金のオッドアイのゴシックドールである。
しかしその右目の金色からは、何やら暗い輝きが微かに漏れている。
浅山 小淋
は代表して覗きこみ、そして息を呑んだ。
小さく、揺らぎをともなって黒光りする小石。
ぞく、と。背筋に微かな悪寒を感じさせるソレは、一見して探しているものだと理解できた。
小淋がそっとソレを手にとった、その時。
「カラス、来た……よ!」
緋紅朱 赫乃
が警句を発する。
カラス達が、トイレの両側から迫ってきていた。
「ったくもー、ほら目玉お化けだぞー!」
遥が『蛇足』を発動、再び体中に目を生やしてカラス達を威嚇。
「幽霊、だけど……がん……ばる……っ!」
赫乃が飛び回りカラスを視覚的に妨害し、
「邪魔をするなでござる!」
零の投げる氷が蹴散らしていく。
そして、
「俺のフツウは、俺が守るッ!」
御剣 刀
が、『加速』する。例え横歩きしかできないカニ魔人の姿でも、速さは変わらない!
高速で振るわれるハサミが、カラス達を叩き落とす――が、数が多い!
突如飛来したブーメランが、刀のハサミが届かないカラス達を撃ち落とす。
ブーメランはやがて弧を描き――
「よーし、よく教えてくれたなお前たち!」
コウモリを多数従える
マウル・赤城・スティック
の手元へ戻った。
キャッチした動きから、そのまま再度投擲!
たまらず散ったカラス達を、次いで瀑布のような勢いで翔ぶ氷のナイフが襲う。
「詳しいことは知らないけど、カラスに渡さなきゃいいんだろ?」
サキリ・デイジーカッター
が雪女の力で氷を生み出し、途切れることなくカラスに投げ続けた。
マウルの『救いの手』が、外れた氷のナイフを掴んで更に狙った。
そうしてカラスとの戦いが繰り広げられている間に、小淋は石の欠片を手にする。
「部長、テオの所へ! そこまで俺が盾になる!」
『はい、お願いします!』
『加速』して戻った刀が、小淋にぴったりとくっつくように併走。
かくして、いちごショートトイレの欠片は抑えられたのだった。
<Mission Completed...>
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
風雅宿
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
243人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年05月31日
参加申し込みの期限
2015年06月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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