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【ハロウィン】かぼちゃ城とオバケのパーティー
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チョコレート川・その3
◆
「はぁ、目が疲れて眠たくなってきたよ。こんな事なら昨日しっかり寝ときゃよかったかな……」
鷹の翼で川面の直上を飛びながら、
日暮 ねむる
はあくびを噛み殺した。
眠いし暑いしで、正直かなりしんどい。
「碧川さん、そっちはどう?」
碧川 雪月
は、ねむるの視線に小さく首を横に振った。
「今のとこ、特に変わったところは……」
他のエリアの仲間からの連絡はないか気にかけてはいるが、それらしいものは未だに訪れない。
スマホも案の定、ここでは使い物がならないようで……。
気持ちが急いてくるが、こんな時こそ平常心。
皆が上手く動けるように……。
『Merman』で人魚に変身した
飛吹 勘助
は、チョコレートの川を潜り続ける。
流れの速い底の方も、うまくバランスをとりながら捜索。
川の小石に石が混ざっていないか、総ざらい式にあさっていく。
あるいは川の主を見つけることができれば、話をすることもできるのだが……。
「こっちには居ないみたいだよぉ」
矢萩 槇
が手で小さくバッテンを作ってみせた。
それを見て、
「次はあっちの穴見てみよう」
入江 みつび
はまだ探せていない場所へと泳いでいく。
「提灯あんこーさんどーこーですかー」
「どーこでーすかー」
声をハモらせながら、槇とみつびはアンコウを探し続ける。
◆
最初に気づいたのは、
曖浜 鴻
だった。
「な、なんだぁ? カラス?」
貴家 衿花
も、近づいてくる鳴き声に気付いて顔を上げた。
「カラスから血を吸っても平気なのかしら」
そして、
ナタリア・シシロヴァ
が苛立たしげに眠そうな目をすがめた。
「私の仕事を増やすようなおバカさんが居るとは。……容赦しませんよ」
静かに構えられたエアガン――その銃口が向かう先は、カラスの一団。
間違いなく、テオに手を出しに来た連中だろう。
「腕の一本や二本……いえ、翼の一つや二つは覚悟してくださいね」
軽い発砲音。
直後、先頭の一羽が羽を散らして墜落する。
『アゴーニ』――エアガンの被弾を、実弾のソレと錯覚させるろっこんによるものだ。
エアガンの軽い発砲音が連続し、百発百中――とはいかずとも、カラスを叩き落としていく。
何羽目かが墜落した辺りで、カラス達は大きく旋回。回りこんで――
その時、チョコレート川の水面がパキパキと音を立てて凍りついた。
「あ、釣り竿……」
衿花が呆けた声を漏らしたのとほぼ同時、旋回したカラスたちを吹雪が襲った。
「ちょっと、ううんかなり寒いだろうけど……!」
凍結した川面を渡って現れたのは、雪女の姿になった
北原 みゆき
だった。
みゆきはそのまま、小豆をあらい続けるテオの元へと歩み寄る。
カラスを阻むために、吹雪を出し続けながら。
「テオ君……」
緑色の瞳に、少し哀しげな陰が宿る。
テオは、
エレノア・エインズワース
のあの一言を引きずっていないだろうか。
態度では気にしないように見せていても、性格が性格だ。
本当は気にしているんだと思う。
だから、だから――みゆきは伝えなければならない。
いや、伝えたい。
励ましくらい、したい。
「もし、あなたが本当に『信頼がない』のなら、おそらくあの時にテオ君を救うなんてことなかったんじゃないかな?」
あの時とは、遊園地の一件の時。
テオを助けようとする人が居たということは、つまり。
――記憶を失っている今、こんなことを言ってもムダかもしれないけど。
「私はテオ君の味方だから。何故あなたが落神やろっこんの事を私たちに教えてくれないのか私は知らない。テオ君の言う事だって、フツウを死なせることなのかも……」
でも、と。みゆきは言葉を続ける。
「私はテオ君の言うことを信じてみたい。裏切られたら、その時考える。疑っていても何も始まらないから。――フツウを守るために、頑張る」
今のテオに、ちゃんと聞こえているかはわからない。
今のテオに、言っても意味はないかもしれないけど。
それでも、伝えておかずにはいられなかった。
◆
チョコレートの川をすいすいと泳ぎながら、
夢月 姫
は『みえるようにな~れ』を発動した。
思うのは、もちろん『悪魂石』。
これまでも何度か発動して向かうもなくなっているのを繰り返していたが、今度こそ。反応自体はした以上、あるのは間違いないのだ。
霧の矢印に従って、今まで以上に速度をつけてチョコレートの川を泳いでいく。
どんどんと、川の底深くへ。
速くなっていく流れに負けないように、魚獣人の身体を駆使して。
そして――
「あった! ううん……居た、でいいのかなー?」
川の最深部、確かにそこにソレはあった。いや、居た。
姫を簡単に丸呑みできるほどに巨大な提灯アンコウ――川の主が。
「ってことはー……」
あの光る提灯が、『悪魂石』ということか。
実際、見ていると遠目にもただの提灯とは思えない不思議な――嫌な感覚がしてくる。
同行していた
飛吹 勘助
が、姫を待たせてすいと主に近づく。
そのデカさにビビりながらも、声を絞り出す。
「あ、あの……その、提灯って、悪魂石……です、か?」
「……」
ヌッ、と主のギョロギョロした巨大な目が勘助を向く。
正直めちゃくちゃ怖い……が、怒ってはいないようだ。
しかし、答えてもくれない。
どうしようと迷っていると、主は突然動き出した。
「ボスさんこっちねー。おいでおいでー」
ひらひらと尾ひれを振る
入江 みつび
の動きに釣られたのだ。
ゆっくりと、主はみつびを追って浮上していく。
そして川面では、南瓜のオブジェに乗った
普堂 しおり
が現れた。
一度流れた時において行った、猫型の石ころを目印に『猫間飛行』で跳んできたのだ。
「えーっと、川の主が見つかったんだよね」
持ってきたお菓子を川に浸け、釣り組の餌との中継になるように動かした。
こうして、みつびからしおりへ、そしてしおりから釣餌へと繋がっていき――
「かかった!」
桃川 圭花
の竿に、反応があった。
すかさず、『all in one』の進化能力を発動。
修復のために吸い寄せられる釣餌ごと、川の主を引っ張り上げる!
川の主の巨体が、川岸に局所的な地震を引き起こす。
そして揺れる提灯の先、そこには川の主に比べると冗談のように小さな石があった。
3~5センチ程の、細長い小石が。
揺らめくような、黒光りしているような。
一目見るなり、背筋を鳥肌が走るような。
八葉 あいら
は、その石をじーっと見つめていた。
やがて『隠れメモワール』が発動し、
「――っ、あ、ぅぁ……ッ」
心臓を凍りづけにされたような、背骨をごっそり氷柱に入れ替えられたような寒気、そして胃袋の中身を全てひっくり返され、頭を何時間も激しく揺さぶられ続けたような吐き気に襲われ崩れ落ちた。
好奇心で覗き見るには、あまりにもおぞましい『思い』がそこにはあった。
圭花達が思わずあいらに気を取られた、その隙に、
「ふんッ!」
「あっ!?」
狙いすましたように飛び出した
屑利 執
が、その石を主から無理矢理にもぎ取ってしまった。
「沼田さん、あんたの犠牲は忘れないよ!」
脱兎の勢いで逃亡する執。
しかし、あっという間に、カラスの群れに取り囲まれてしまう。
その群れの向こうから、
「あら、わざわざもってきてくれたのぉ?」
どこか小馬鹿にしたような声がする。
◆
現れたクローネに、真っ先に反応したのは
壬生 由貴奈
だった。
「きみさ、いつぞや『望みの世界を作れる』とか何とか言ってたよねぇ」
「そうよぉ、皆の願いが叶うすてきな世界よぉ」
「……でもそれってツマラナイと思うよ?」
横から、
矢萩 槇
がそんなことを言った。
「あら、どうして?」
「だって、成功したり失敗して挫折したり…そういうの繰り返してこそ世界は輝いていくんだと思うんだ。何でも成功する自分だけで閉じた世界はツマラナイよ」
「それに、さ? 押し付けられた望みなんていらないんだよねぇ」
どこまでも純粋な瞳の槇と、肩をすくめる由貴奈。
しかしクローネも、今は特段考えを変える気はないようだ。
「思ってるよりもずっと楽しい世界かもしれないわよぉ?」
どうにしろ、結局はクローネ自身が自分の願いを叶えたいだけなのだろう。
神とは、常に自分本位なものだ。
「そのために、悪魂石が必要なんですか?」
そう問うたのは、
宮祀 智瑜
だった。
「そうよ~」
あっさりと、実に事も無げに肯定するクローネ。
あっさりしすぎていて逆に本音と思えなかった智瑜は、『想い見る』を発動した。
以前見たビジョンは、ろっこんの暴走によって見せられたものだ。
あれでは本心か判断がつかないが、これなら。
しかして、智瑜に浮かんだのはあの時と同じイチゴワールドだった。
「……じゃあ、本当に?」
本当にあのイチゴだらけの世界が、彼女の望みということなのか。
悪魂石を使うことで、あの世界が作られるということなのか――。
「あらやだ、また私の超深層心理覗かれてない?」
ぷつん、ビジョンはそこで途切れた。
◆
碧川 雪月
が、スマホカメラのフラッシュを最大で焚く。
体勢を崩した執から石の欠片を奪い取り、ねむるへ視線で呼びかける。
「日暮君……!」
「ナイス、碧川さん!」
強烈な光にカラスが怯んだ瞬間、ねむるはすかさず手近なカラスの頭を鷲掴む。
『In to the Sleep Act2』発動。
眠らせるやいなや、ダーツの如くぶん投げた。
たまらず散ったカラスの群れを抜け、カラスダーツは一直線にクローネの元へ。
会話に気を取られていたクローネだったが、手下のカラス達の鳴き声で危機に気付く。
「んもぅ、危ないわねえ!」
危なげなくこれをかわす。しかし、カラス達は再び鳴いた。
旋回して回り込んだねむるが、すぐそこまで迫っていたのだ。
ねむるが手を伸ばす。クローネはこれを潜り抜け、後方へ離脱。
「乱暴な男って私好きじゃないわぁ」
「お生憎様! 僕も君みたいなのは好きじゃないよ!」
空中で高速の追いかけっこを演じる2人。
雪月がクローネの前を遮るように氷を放つ。
突如現れた氷塊に、クローネは急制動。
硬直したその一瞬を狙って、ねむるが一際強く翼を打って翔ける。
クローネが方向転換する寸前、ねむるの手がクローネの翼に触れ――
「よ――」
続く言葉は、紡がれない。
ねむるの胸に、羽根が一本突き立っていた。
刹那、強烈な睡魔にねむる達は蝕まれる。
思考が、身体が、泥の中に突き落とされたように鈍く粘りを帯びていく。
暴走した『In to the Sleep Act2』が彼らを眠りにつかせるまで、そう時間はかからなかった。
「おやすみなさぁ~い。石はもらっていくわねぇ」
アホーアホーと勝利に鳴いて、クローネは眠りに落ちた彼らから石を奪っていった……。
<Mission failured...>
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ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
243人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年05月31日
参加申し込みの期限
2015年06月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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