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【ハロウィン】かぼちゃ城とオバケのパーティー
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ぶどうジュース温泉・その2
◆
温泉には勝てなかったよ。
ぶどうジュースの湯に肩まで浸かり、
小山内 海
はほうっと大きく息を吐く。
(はぁ、いいお湯だなぁ)
悪魂石は……みんながきっと頑張ってくれるだろう、うん。
こんな珍しい温泉、入らずに済ませろなんて無茶な相談だ。
こっちもいい感じだなぁ、と壁画を見やる。
山と日の出と……そういえば、テオが光がどうのって言っていた。
日の出も光だが、何か関係あるんだろうか。
ぼんやりそんなことを考えていると、何やら澄んだ歌が聞こえてきた。
そのメロディに耳を傾けながら、海はゆったりと温泉を堪能する。
ふわふわの羊の毛をぶどう色に染めながら、
夢宮 瑠奈
は歌っていた。
周囲から聞こえるイチャつきとか、のほほんとしたやりとりとか、ナンパとか。
それらをBGM代わりに聞きながら、
「わたっしはただのこっとばー♪ 温泉羊ー♪」
のんびりと歌い続ける。
誰かに何か聞かれたら、その時は答えよう。
それで皆が幸せになるなら。
どうやら歌に耳を傾けてくれている人も居るみたいだし、今しばらくは歌い続けていよう。
のんびり、のんびり。
温泉に浸かりながら。
◆
「瓢さん、次あっち行こー!」
「急がなくても温泉は逃げたりしないよぃ」
骨削 瓢
の手を引きながら、
天馬 ひびき
は温泉を楽しむ。
ぱしゃぱしゃと、一歩踏み出すごとにぶどうジュースが跳ねるのも楽しみつつ。
楽しそうにするたびに、純白パレオが軽やかに翻る。
ふと足を止めて振り返り、
「瓢さん瓢さん!」
「何だよぃうぽぁ」
すくったジュースを瓢にかける。
「やったねぃひびき嬢!」
瓢も負けじとお返しして、2人して子供みたくジュースをかけあう。
やってるうちにだんだんとエキサイトしてきて、
「あれっ?」
気付いたら、パレオがどこかへ行ってしまっていた。
若草色のビキニ姿が顕になって、
「キョーレツだねぃ……」
瓢が鼻血ブーしてぶっ倒れた。
「きゃーっ! 瓢さんが倒れたあ!」
瓢の身体を大慌てで受け止め、そのままそっと膝枕で介抱する。
ビキニ姿で鼻血ブーしたヤツをビキニ姿で膝枕したら、殺しに行ってるようなものではないのだろうか。
ともかく。
「……ん、ひびき嬢?」
柔らかな太ももの感触の力か、瓢はすぐに目を覚ました。
良かったあっ、とホッとするひびき。
膝枕の姿勢のままでぎゅーっと瓢を抱きしめると、自然と彼の頭はひびきの胸に埋まる形になり――
「……」
「はわわーっ! また瓢さんが気絶したあ!?」
そりゃあまあ、そうなる。
◆
「ああっ……わたし、寝ている間についに……過労死しちゃったんだ……」
顔を覆い、さめざめと泣く
深倉 理紗子
。
日々のハードワークのうえに目が覚めたら幽霊になってたんだもの、誤解するのも仕方ない。
まわりはオバケばっかりだし、ますますその誤解を深めていたら、
「りさちん!」
聞き知った声がした。
慌てて振り返る彼女に、親友の
深林 真瞭
が駆け寄ってくる。
何故か狼の獣人姿。しかも妙に妖艶で、思わず頬を赤らめてしまう。
そんな理紗子の様子に、真瞭は呆れたような可笑しいような、そんなため息を一つこぼす。
「りさちん、折角だし温泉入ってリフレッシュでもしようよ。今くらい、暗い現実なんて忘れよう?」
その言葉に、理紗子は瞳をうるうるとうるませる。
「まーちゃん!」
そして感極まったように真瞭へ飛びつくが、幽霊だからかするっとすり抜けてしまった。
勢い余って真瞭の後ろまで通り抜けて、がっくりと項垂れる理紗子。
「やっぱり死んじゃったんだ……」
「ほらほら、嘆き節はよしなさいってば」
ヘタレな親友をなだめすかして、一緒に温泉に入るのだった。
◆
「混浴かー。結婚前に2人で行ったのを思い出すな」
水着着用だったっけと続く言葉を、
ニコ・ライニオ
はそっと飲み込んだ。
「あの時はニコさまが髪を乾かしてくれたのですよね」
ユリアナ・ライニオ
も、懐かしい記憶に頬を緩める。
そんな両親の思い出話を、
リアーネ・ライニオ
が楽しそうに聞いている。
2人の話を訊くのが、リアーネは好きだ。
2二人共通の歴史があったからこそ、リィは今こうして幸せでいられるのだから。
「そういえば、あの時は湯上りにフルーツ牛乳っていう日本のルールを試したものだけど、ジュースでできたこの温泉だとどうなんだろうね?」
「どこかに牛乳があればぶどう牛乳が作れるのにね」
「フルーツ牛乳も牛乳もなさそうですから、やはりぶどうジュースを一気飲みでしょうか?」
なんてことをのんびり話ながら、ユリアナはワインを少しずつ口にする。
酔いのせいか、お風呂のせいか。
首筋がほんのりと赤く染まっていた。
そんなユリアナの姿を見ていたら、ニコは少しお腹が空いてくるのを感じた。
ワインで酔った相手の血をもらったら、自分も酔えるんだろうか……なんて思いながら、ユリアナにおねだりする。
「ね、一口もらってもいいかな?」
「一口だけですよ」
そっともたれかかるように差し出された首筋に、ニコは甘咬みするように血を吸った。
「パパ、リィの血もあげるね」
「リアーネもパパにくれるのかい? なんて優しい子なんだろう、僕は幸せ者だなあ」
ふわふわとした笑みを浮かべるニコも、やはり少し酔い始めていた。
リアーネが、ちゃぷっと小さく波立てて身を起こす。
「リアーネ、先に出るの?」
「ちょっと暑くなってきちゃったから。牛乳探してくるよ」
「気をつけてね、あまり遠くに行ってはダメよ」
うん、と小さく頷いて、ぺたぺたと温泉の周りを歩き出す。
近くに居たおばけさん――すっかりぶどう色に毛を染めた羊おばけの
夢宮 瑠奈
を見つけ、
「羊おばけさん、牛乳持ってなあい?」
「牛乳? うーん、ごめん。持ってないや」
「……だよね、ありがと」
ぺこりと頭を下げ、またぺたりぺたりと歩いて行く。
ふと視線をあげたら、山と日の出の大きな壁画が飛び込んできた。
じーっと壁画を見上げていると、小さな疑問が浮かんできた。
(ぶどうジュースの色は夕日っぽいのに、なんで日の出なんだろう?)
そもそもなんで山の絵なのか、と日本の銭湯はよく知らないリアーネには不思議だった。
(……戻ろう)
リアーネが出て行った後、ユリアナもちょっと熱くなって温泉から上がっていた。
湯船の傍に座って少し涼んでいたのだけれど……
「ニコさま……あの、」
「どうしたんだい?」
「……抱きしめて、欲しいです」
いわゆる女豹のポーズでニコに迫り、上目遣いにねだった。
どきりとするニコだが、ユリアナは無自覚なようで。
「……うん」
そっと、彼女を抱きしめた。
こうしていると、まるで恋人同士に戻ったみたいで。
互いの心臓の鼓動が生む心地良いドキドキを、しばし2人は楽しんでいた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
風雅宿
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
243人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年05月31日
参加申し込みの期限
2015年06月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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