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【ハロウィン】かぼちゃ城とオバケのパーティー
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キャンディ回廊・その2
◆
「拓郎、こっちは安全みたい」
壁から頭だけだして、幽霊――
高梨 彩葉
が告げる。
「わかった。ありがとう……彩葉さん」
狼の耳しっぽをピコピコしつつ、
志波 拓郎
は彩葉の頭に手を伸ばす。
もふもふの手が彩葉の頭を柔らかく撫で、
すかっ。
「……」
「……」
すかっすかっ。
狼の手は、見事に空を切った。
「そっか……幽霊だから……」
考えてみれば当たり前だ。壁をすり抜けるんだから、手でも触れるはずはない。
とはいえ、思春期の高校生には大問題である。
なんせ恋人に触れられないのだから。
彩葉の側からしてみても、拓郎をもふれない。
由々しき事態である。
「……キャンディ、は?」
道すがらに、大きめに削りとったキャンディ。それを小さく割って差し出す。
彩葉はエサを待つ小鳥のような感じで、キャンディが口に届くの待つのだが――
すかっ。
やはり空振った。
横からだと『キャンディ持った拓郎の腕が彩葉の頭を貫通している』、そんな恐ろしい図に見えたり見えなかったり。
「「……オノレクローネ!」」
恋人たちの悲しいハモリが、回廊に木霊した。
◆
ミルカ・アハティアラ
は、壁も床もキャンディでできた、甘くて不思議な廊下をぼうっと眺めていた。
そうしたら目の端っこを楽しそうに、一匹のカニが走って行く。
あのカニさんはどこへ行くのかな――なんてことを考えていたら、知っている顔を見つけた。
「白燕ちゃん」
「ん? ――おお、ミルカ!」
煌 白燕
が、八重歯をのぞかせて笑む。牙も見えた、ような気がする。
「一緒に探検してみませんか?」
「ミルカがいれば心強いな! いいとも、さぁ一緒に探検をしよう!」
ミルカの提案に、白燕は一も二もなくうなずいた。
肩を並べて歩いていく二人。
いつのまにか、彼女らを包むように雪が降りだしていた。
よくよく見てみると、その雪はミルカを中心に降っている。
それに気付いた白燕は少し興奮した様子で、
「おぉ! ミルカは雪を降らすことが出来るのか!? すごいな!」
秋を冬に。雪はミルカの髪の様で、きらきらしてとても美しい。
屈託なく言えば、ミルカは少し照れた様子ではにかんだ。
「おっと」
目の前を、たったか座敷童が走り抜けていく。
キャンディの回廊には、色々な妖怪がいるみたい。
それに明るい場所だけじゃなく、照明が少なくて暗い場所もたくさんある。
だけど。
左手に、少しひんやりとした感触。
見れば、ミルカの右手が握ってくれていた。
いつのまにかちょっとだけ強ばっていた頬が、ふっと緩む。
「手を繋いでくれるのか……ふふ、実はちょっと怖かったんだ……」
「2人で手を繋いでいれば平気だよ」
「ああ、これなら怖くないな!」
2つの影を一つに繋いで、雪のような髪をした少女たちは歩いて行く。
進んだ先には、一体何があるんだろう?
◆
「たのし~、はや~い」
楽しそうに高速で横歩きしている
野々 ののこ
。
その前にさっと飛び出し、並走するカニ魔人が居た。
三夜 八雲
だ。
「フン、貴様がらっかみ……野々ののこか」
常の如く傲岸不遜な物言いで声をかけるが、
「あ~、カニ仲間だー! 競争しよー!」
このらっかみ、まるで人の話を聞いていない。
気を取り直し、八雲は更に問いかける。
「貴様、神の力を持って反魂の秘術……人を蘇らせることはできるのか?」
「はんごん? キャンプでご飯たくヤツのこと?」
それは飯盒である。
「違う! 反魂だ! 死者を蘇らせる秘術だ!」
「……?」
甲羅の上で首を傾げるののこ。
その様に、八雲の脳裏を「まさか」の三文字が駆けた。
(この神……神としての記憶を持たないのか……?)
持っていたらこんな所で呑気に横走りなどしているのか、という話ではある。
「無駄な時間を過ごした……さらばだ」
急カーブを切って、八雲はののこの前から去っていった。
◆
「あっ、ののこちゃんだ。やっほー」
横走りで爆走するののこを見つけ、
桜庭 円
は軽く手を振った。
「円ちゃんやっほー!」
ハサミを振り返される。それじゃ忙しいから――、と思ったけど。
テオのことが脳裏をよぎって、足を止めた。
テオの好意を知っている。
ののこの為に頑張るテオの姿を、知っている。
だから、言わずにいられなかった。
「ののこちゃんは、まだテオの事苦手?」
「うーんなんかねー、この前ぎろって睨まれたのー!」
そんな答えに、円はやっぱり言わなきゃいけないと思った言葉を続ける。
「睨んできたり、懐かなかったりしても、テオはののこちゃんの事好きだと思うよ」
「えー、あの猫がー?」
「気難しいけど、ののこちゃんを見守ってくれるのも見た事があるし。それににゃーくんとも遊んでくれた事もある。根は優しい子だよ、ただ不器用なだけでね」
だから、と。
「出来れば嫌わないで、お願い」
まるで自分のことのように頭を下げる円。
そんな彼女に触発されたのか、
「――……」
ののこはほんの一瞬だけ、何かをふっと考えているような、あるいは思い出しているような――そんな色を、確かに浮かべたように思う。
◆
甘い香りの立ち込める、曲がりくねったお菓子の回廊。
明るく暗い世界の中に、黒くて小さな影が差す。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
風雅宿
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
243人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年05月31日
参加申し込みの期限
2015年06月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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