【ハロウィン】始まりは、キラーカボチャゴロゴロハッピー！｜リアクション

【ハロウィン】始まりは、キラーカボチャゴロゴロハッピー！

「ハァ、ハァ、ハァ」
　羽生碧南は九夜山の山中を走っていた。
「これじゃまるで登山トレーニング……」
　街でカボチャに飲まれ、気づけば山の中。カボチャに追いかけられかなりの時間が経とうとしている。
「いつまで追いかけっこするつもり……ってあれ」
　振り返るとカボチャの姿はない。ゴロゴロ転がる音もない。
「逃げ切った……？」
　いや、もしかしてカボチャは消えてしまったのだろうか。
「あれ、何これ」
　いつの間にやら手にはカボチャのアクセサリー。
「遊んであげたご褒美かしら」
　フッと脱力し笑う。疲れが押し寄せた。
「いいトレーニングになったわ」
　まさかハロウィンイベントで体力作りすることになろうとは。
「それにしても……」
　帰り道はどちらだろう。もうしばらく彼女のトレーニングは続くのだった。

「助けて！」
　普段人前では冷静沈着としている深倉理紗子が珍しく声を張り上げた。
「あ、あら……」
　顔を少し赤らめてで口を押さえる。お菓子の材料集めをしている途中、曲がり角でばったりカボチャと出くわし食べられたような気がしたが、なぜかシーサイドタウン駅前のロータリーに立っている。
（夢でも見ていたのかしら）
　駅ビルの大型ビジョンでは、寝子島でカボチャが転がる変わったイベントがあったこと、燃えるカボチャや海岸で超特大カボチャが目撃されたが、今は終息に至っていること、などを伝えている。
（夢じゃないのね）
　理紗子の手にはカボチャ型のお菓子の型抜きが握られている。
　これで材料は全てそろった。お菓子作りの帰路につく。

「やっぱコレがネーとハロウィンじゃネーデス！」
　キュルビス・ラムズイヤーは、チョコにキャンディにクッキーにシュークリーム、抱えきれないお菓子を持ってキャットロードのど真ん中を行く。
「デッケーカボチャはもうイネーデスカ？　残念デスが、お菓子いっぱいでキュルビス満足デス！」
　街は落ちつきを取り戻し、それぞれがハロウィンイベント本格化に向けての準備に勤しむ。
「まだハロウィンは始まったばかりデス！　キュルビスめいっぱい楽しむデス！　あ、コラ、キュルビスのお菓子持っていくなーデス！　トリックアンドトリックデス！」

　こうして無事（？）、「寝子島ハロウィン☆デイズ！」の初日は終わっていくのであった。

このページにイラストを設定する

あとがき

担当マスター：小西秀昭
ファンレターはマスターページから！

「寝子島ハロウィン☆デイズ！」初日のイベントをお届けいたしました。お世話になっております、小西秀昭ですっ！

「戦いたい」「追いかけられたい」「食べられたい」、大きく3つのアクションを満遍なくいただくことができました。なのでリアクションも、コミカルありバトルありで起伏に富んだものとなりました。皆さま楽しいアクションをいつもありがとうございます！

リアクションの最後にもあるように、ハロウィンはまだまだ始まったばかりです。これからも存分にトリックオアトリートを楽しんじゃってくださいませ！

↑ページトップに戻る