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【8】誕生パーティーをしよう! その3
突然始まった演奏会が終了したあと、蓮太朗が「そろそろプレゼント交換をしましょうか」と言い出した。
プレゼント交換は、いわば誕生パーティーの定番ともいえる。そんなわけで、事前に全員に交換用のプレゼントを持参するよう、通達が成されていたのだった。
全員が、奥の方の一つだけ何も乗っていないテーブルの上に、持参したプレゼントの包みや袋を置く。
それを待って蓮太朗は、プレゼントに一から六までの番号札をつけると、くじの入った四角い箱を取り出した。
「一人一回、くじを引いて下さい。引いたくじの番号が、今夜のプレゼントになります」
と告げる彼に、陽太が面白そうに笑う。
「何が当たるかは、運次第ってことだねー。自分が持って来たものが当たらないように、願いたいよぃ」
「だな。……それが一番悲惨だぜ」
春彦もうなずく。
やがて、ロザリーから順にくじを引くことになった。
順番を待ちながら、春彦は思い出したように呟く。
「このメンバーって、全員十月生まれなんだよな。えっと、呉井が十六日で、ロザリーさんが……たしか十三日って言ってたっけ」
「そうよ。逢莉ちゃんが、二十七日」
ロザリーが、箱に手を突っ込んで中身を混ぜながら言った。
「私は二十五日が誕生日です」
「俺は、六日だよ」
蓮太朗が言うのへ、立樹も答える。
「檜山さんって、俺と誕生日、一日違いなんすねー。俺、七日っす」
それを聞いて軽く目を見張り、春彦が言った。
そうこうするうち、春彦の順番が回って来た。彼が引いたくじには、『三』と書かれている。
「……と、三番はこれだな」
プレゼントが置かれたテーブルに歩み寄り、彼は三の札のついた四角い包みを手に取った。
最後に蓮太朗自身がくじを引くと、全員にプレゼントが行き渡る。
「あらあら、何が入っているのかしら? 今開けてみてもいいかしら」
ロザリーの言葉に、「わたくしも開けてみたいです」と逢莉が声を上げたので、それぞれ自分のプレゼントを開けてみることになった。
ロザリーがもらったプレゼントは、CDだった。
「それは、私が用意したものです。私が気に入っている曲のCDです」
「あら、どんな曲が入っているのかしら」
「オルゴール調の落ち着いた曲と、緩急の激しい曲です。気に入っていただけると、いいのですが」
尋ねるロザリーに、蓮太朗が説明する。
「家に帰ったら、聞いてみるわ」
ロザリーは笑って言った。
その蓮太朗がもらったのは、スープジャーだった。保温保冷の弁当箱にもなる、優れものだ。
「それ持って来たの、俺っす」
蓮太朗が広げたものを見て、春彦が軽く挙手する。
「これからの季節、活躍しそうですね。ありがとうございます」
蓮太朗がそれへ礼を言う。
「そう言う春彦君は、何をもらったんだよぅ?」
陽太に問われて、春彦は自分の包みを開けてみた。
中から出て来たのは、陶器の人形だった。
人形は長靴を履いて、中世風の衣服を身に着けた猫で、指揮棒を手にしている。どうやら、楽団の指揮をしているようだ。その表情はやわらかで、見ているとどことなくほほえましい気分になって来る。
「へぇ……。陶器の置物かあ……」
春彦は、楽しげにそれを眺めていたが、ふと顔を上げて陽太を見た。
「もしかしてこれ、呉井が作ったのか?」
「ピンポーン! よくわかったねぇ。題して『指揮者をする長靴を履いた猫』。気に入ってもらえたかなぁ?」
のほほんと言う陽太に、「ああ、大事にするぜ!」と春彦は大きくうなずく。
一方、陽太がもらったのは、抹茶のロールケーキに仕立てたタオルと、入浴剤のセットだった。
「おお、可愛いねぃ」
袋から出て来たそれを見やり、陽太は糸目を更に細くしながら声を上げる。
「それ、俺だよ。子供もいるし……何にするか悩んだんだけど、こういうのもいいかなと思って。……ちょっと女性向けだったかな」
こめかみを掻いて言う立樹に、陽太は笑った。
「大丈夫だよぅ。オレ、自分でも陶器や粘土で可愛いもの作ったりするしぃ。……ありがとうねぃ」
「そう言ってくれると、助かるね」
立樹は、ホッとしたように言って、笑い返す。
その彼がもらったのは、白磁のティーカップだった。アンティーク調の、チューリップの花を思わせるような形に繊細な持ち手がついたもので、愛らしい受け皿と、金のスプーンがセットになっていた。
「これは、なんとも愛らしいですね」
それらを箱から出して、立樹は小さく目を見張る。
「それは、わたくしが持って来ました!」
言ったのは、逢莉だ。ちなみに、買ったのは近所の雑貨店だった。
「お兄さんお姉さんには、なにがいいかなやみましたが、がんばって大人っぽいものを選んでみました!」
「……これなら、大人の俺でも充分使えるよ。ありがとう」
微笑んで言う立樹に、逢莉はうれしそうに「はい!」と大きくうなずいた。そして、自分が手にした六の札の付いた小さな包みを見やって言う。
「わたくしのところには、なにが来たのでしょう? とてもわくわくします!」
包みは黄色のギンガムチェックで、橙色のリボンが付いていた。
包みを開けると、中から出て来たのはハンカチと図書カード、それに『ハッピーバースデー』と書かれたメッセージカードだった。
ハンカチは、シックな黄色と枯葉色のチェック柄で、性別問わずに使えそうなデザインだった。
「わあっ! ハンカチ、とってもすてきです! 図書カードも、うれしいです」
「喜んでもらえて、よかったわ」
プレゼントの主であるロザリーが、にっこり笑って言う。
そんな中、春彦が陽太に声をかけた。
「呉井、これ」
差し出したのは、小さなリボンのついたプレゼントらしき袋だった。
「もしかして、くれるのん?」
「ああ。こいつは、交換用とは別に用意してたんだ」
首をかしげて尋ねる陽太に、春彦はうなずく。
「シリコーン素材の粘土のセットだ。子供用らしいけど、普段は固まらずに水の中でも使えて、焼けば固まるって、面白くねぇ?」
「たしかにそれは、面白いねぇ。……ありがとうだよー」
ほわっと笑って、陽太はそれを受け取った。
やがて、店の閉店時間である二十一時が近くなり、そろそろお開きにしようという話になった。
「コレ、俺のバイト先のオススメ。いろんな味があって、美味いぜ」
そう言って、春彦が全員に配ったのは、彼のバイト先の洋菓子店で購入したマカロンを、二つずつ小袋に入れたものだった。
「楢木君、そんな気を遣わなくてもいいんですよ」
思わず言う蓮太朗に、彼は慌ててかぶりをふる。
「別に、そういうんじゃないっすよ。俺が、みんなにこれ食べてほしいって思って持って来ただけで」
「ふうん? じゃ、遠慮なくもらうねぇ」
陽太が、もらった小袋を軽くふって言うと、続けた。
「春彦君が持って来てくれたお菓子も、うまーだったもんねぇ。これも食べるの、楽しみだー♪」
「ありがとう。家でじっくり味わうわ」
「ありがとうございます!」
ロザリーと逢莉が笑顔で礼を言えば、立樹も「すまないね」と声をかける。
やがて彼らは、それぞれがもらったものを手にして、改めてロザリーと蓮太朗に礼を言って、店を出て行く。
それを外まで一緒に出て見送る蓮太朗もまた、柔らかな笑顔を浮かべていた――。
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担当ゲームマスター
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年05月11日
参加申し込みの期限
2015年05月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年05月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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