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【7】誕生パーティーをしよう! その2
テーブルの上の料理が半分ほどになり、誰もが一通り食事を堪能したころ。
「演奏もできるところだと聞いたので、わたくし、ハープを持って来ました! どなたか、ご一緒しませんか?」
そう声を上げたのは、逢莉だった。言葉どおり、手には小型のハープを持っている。
「なら、私が」
つと手を挙げたのはロザリーだ。
「私も、演奏できると聞いたので、ヴィオラを持って来たの」
「では、よろしくお願いします。あまり上手ではありませんが、わたくしもがんばりますっ」
一礼して言う逢莉に、ロザリーも「こちらこそ、よろしくね」と微笑む。
やがて二人は、中央にピアノが置かれている演奏スペースへと歩み出た。
「曲は、何がいいかしら」
「……『G線上のアリア』とか、どうでしょう?」
尋ねるロザリーに、少し考え逢莉が言う。
「そうね。では、それを」
ロザリーもうなずいた。
やがて二人の合奏が始まる。
事前になんの練習もしていないにも関わらず、二人のそれは、なかなか息の合ったものだった。
『G線上のアリア』が終わると、二人はもう一曲、『アメイジンググレイス』を演奏する。
二人が二曲目を引き終わると、大きな拍手が湧き起こった。
「演奏とか、みんなすげぇな!? 暁桜、ちぃせぇのに、あんなふうに弾けるんだ」
拍手しながら、春彦が感嘆の声を上げる。
そんな中、蓮太朗がサックスを手に、ロザリーと逢莉の方へとやって来た。
「私も演奏していいですか?」
「はい、どうぞです」
問われて逢莉がうなずき、ロザリーも「どうぞ」と微笑む。
それへ礼を言って、蓮太朗は改めて他の参加者たちにも一礼すると、サックスを構えた。
彼が息を吹き込むと、そこからむせび泣くような音色が漏れる。彼が奏でたのは、ジャズのスタンダードナンバー『ダニーボーイ』だった。
しばし店内には、静かでどこかやるせない曲が満ち、聞く者たちの胸を締めつけた。
だが、その曲が終わると、今度はうってかわって明るく賑やかな曲がサックスから流れ始める。『聖者が街にやって来た』だ。
「樹雨さんのサックス、かっこイイぜ……!」
演奏が終わると、盛大に拍手しながら、春彦がまた呟く。
「たしかに、すごいですね。……俺は、楽譜もろくに読めません」
拍手しながら、隣で呟く立樹に、春彦は笑った。
「俺も似たようなものっす」
その春彦の反対側の隣では、陽太が同じく拍手している。
「三人とも、とてもいい音を奏でていて、ホッとするぅ」
呟いてから、彼はうなずいた。
「よーし、せっかくだから、オレもピアノの演奏をしよっと」
言うなり彼は、演奏スペースの方へと歩み寄る。
そう、彼も小さいころからピアノを習っていて、弾けるのだった。
彼はスペースの中央に置かれたピアノの前に陣取ると、まずは軽く鍵盤に指を走らせてみる。そして、少し考え、弾き始めた。曲は、これもジャズのスタンダードナンバー『ケンタッキーの我が家』だ。
二曲目の『イエスタディズ』を彼が弾き始めたところで、蓮太朗がサックスで同じ曲を奏で始める。
「樹雨さんも、やるねぃ」
楽しげに呟いて、陽太は軽くアドリブを入れた。それに答えて、蓮太朗もアドリブで返す。
しばらく二人のアドリブでのやりとりが続き、やがて曲は元の『イエスタディズ』の旋律へと戻って行く。
「演劇祭でも聞いたけど、呉井のピアノもなんか意外な特技だよなぁ」
春彦は目を丸くしながら、呟いた。
立樹も目を見張って、二人のセッションを聞いている。
やがて『イエスタディズ』が静かに終わりを告げると、陽太は次の旋律を奏で始めた。
「『愛の夢』……! これなら、わたくしもわかります」
軽く目を見張って、逢莉がハープを持ち直すと、掻き鳴らす。
「ロザリーちゃんも、一緒にどうぞだよぅ」
演奏しながら、陽太がロザリーに水を向けると、彼女もうなずいてヴィオラを構えた。
それを見て、蓮太朗もサックスを持ち直し、アドリブで伴奏をつける。
主旋律を奏でていた陽太が、曲調を変えた。
『愛の夢』は、本来はロマンチックかつ情熱的な曲調なのだが、彼はそれをあえて明るく弾むようなテンポで弾き始めたのだ。
それに従って、ハープもヴィオラもサックスも、明るいテンポを刻む。
やがて四つの楽器によって奏でられる『愛の夢』は、明るく軽やかに、甘やかで情熱的な曲を歌い上げ、終焉を迎えた。
演奏が終わっても、曲の余韻が店内にいつまでも漂っているようで、春彦と立樹はしばし息さえひそめていた。が、春彦が堰を切ったように、拍手する。立樹も呪縛から解かれたかのようにそれに加わった。
「四人とも、すげぇぜ!」
「まさか、こんなすごい演奏が聴けるとは、思いませんでした」
頬を紅潮させて叫ぶ春彦に、立樹もうなずいて言う。
もっとも、すっかり興奮しているのは、彼らだけではなかったけれど。
「ありがとうございました!」
ハープを置いて、頭を下げた逢莉の頬も、桜色に染まっている。
「みなさん、さすがお上手ですね。わたくしも、切磋琢磨しなくては! わたくし、みなさんのように大きくなって、もっと大きなハープで舞台に立つのが夢なんです!」
「逢莉ちゃんなら大丈夫。きっと、その夢は実現するわ」
ロザリーの言葉に、陽太もうなずいた。
「うん。今からアドリブが利くとか、すごいよぅ」
「呉井君も、なかなかのものですよ。まさか、高校生とジャズのセッションができるとは、思いませんでしたからね」
それへ蓮太朗が額の汗を拭きながら、声をかける。
「たいしたことないよぅ」
笑って答える陽太に、いやいやと蓮太朗はかぶりをふる。
ともあれ、時ならぬ演奏会は、こうして終了したのだった。
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担当ゲームマスター
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年05月11日
参加申し込みの期限
2015年05月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年05月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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