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10月の★ハッピーバースデー
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【6】誕生パーティーをしよう! その1
シーサイドタウンの一画に、通称『四月の雨』と呼ばれるCDショップ『Pioggia d'aprile』はあった。
一階はCDやレコードを売る店だが、地下の方は演奏スペースと飲食用のテーブルを備えた、演奏会などが行える場所になっている。
十月半ばのある日の夕方。
その地下のドアには、『本日貸切』の札が掛けられていた。
中は、壁やドアに金モールの飾りがつけられ、テーブルの上には花が添えられて、ちょっとしたパーティーの会場のようになっている。
そこに、ピザや唐揚げ、飲み物などを並べたり、皿やグラスなどを用意したりしているのは、このCDショップの店長、
樹雨 蓮太朗
だった。
実は今日、ここで彼を含めて六人の誕生パーティーが行われることになっているのだ。
といっても、パーティーを企画したのは、彼ではない。
ロザリー・マルリアーヴ
だ。
十月十三日は、彼女の十八歳の誕生日だった。
その当日、彼女の元には、フランスの家族や友人たちからバースデーカードが届いた。
(遠くても、ちゃんとカードを贈ってくれるなんて、うれしいわね)
そう思って、それらを受け取り、眺めたものの、寝子島の友人たちとパーティーでも開いて思いっきり楽しみたい、とも彼女は思った。
そこで彼女は、自分が所属するクラシック同好会のメンバーや、知り合いに声をかけたのだ。
そんな中、蓮太郎が、協力を申し出た。
「誕生日会、楽しそうですね。ぜひ協力させて下さい。よければ、私のお店でどうですか? 当日は、貸切にしますので」
というわけで、参加を表明したメンバーの都合のいい日をまとめた結果、今日のこの日に決まった、というわけだ。
十八時を少し過ぎたころ。
パーティーの参加者たちが、集まり始めた。
最初に顔を出したのは、ロザリーだ。ヴィオラのケースを手に入って来ると、店内を興味津々といったふうに見回す。
「こんばんわ。マルリアーヴさんは、ここに来るのは初めてでしたね」
笑顔で出迎えた蓮太朗が声をかけた。
「ええ。だから、ちょっとドキドキしてるわ」
クスクスと笑ってロザリーが返す。
そこへ、
呉井 陽太
と
楢木 春彦
が顔を出した。
「呉井君、ようこそ。……楢木君は、初めまして。来てくれてありがとう」
その二人を、蓮太朗が出迎える。
「樹雨さんこそ、お店を貸してくれて、準備してくれてありがとうだよぅ」
「ども、お邪魔ーっす」
陽太が礼を言うのに続いて、春彦も頭を下げた。
「ロザリーちゃん、誘ってくれて、ありがとうー」
ロザリーの姿に、陽太がそちらへも声をかける。
「人数多い方がいいかと思って、春彦君も誘ったよぅ」
「どういたしまして。……ええ、その方が楽しいわ」
ロザリーがそれへ、笑ってうなずいた。
「ロザリーさん、パーティー開催、ありがとっす」
春彦も彼女に声をかけ、店内を見回す。
「ここって、なんか雰囲気あっていいっすね」
そして、手にしていた箱を蓮太朗に差し出した。
「これ、差し入れっす。バイト先の洋菓子店で、手軽に食べられそうなもの、見繕って買って来たっす」
「ありがとう。気を遣ってもらって、悪いね」
蓮太朗は箱を受け取ると、さっそくテーブルに中身を並べて行く。箱から出て来たのは、クッキーにプリン、カップケーキといったもので、それぞれ味やトッピングの違うものが何種類かあった。
そこに、蓮太朗の知人でバーテンダーの
檜山 立樹
と、ロザリーと同じ寝子島クラシック同好会に所属する小学四年生の
暁桜 逢莉
の二人が現れた。
「これ……。手ぶらで来るのもなんだから、おつまみにでもと思って、クラッカーを作って来ました」
立樹は、手にしていたビニール袋を出迎えた蓮太朗に差し出す。
「ありがとうございます。いずれまた、バーでカクテルでもゆっくり飲みたいですね」
蓮太朗はそれを笑顔で受け取り、言った。
一方、逢莉はハープのケースを手にやって来て、蓮太朗の方へと丁寧におじぎする。
「蓮太朗さん、今日は場所を貸していただいて、ありがとうございます」
「いえいえ、暁桜さんも、楽しんで行って下さいね」
笑顔で返す蓮太朗に、彼女は「はい!」と元気よく返事した。更にロザリーにも歩み寄り、今日の礼を言っている。
それを見やって、春彦が感心したように呟く。
「暁桜は、ずいぶんと丁寧なんだな~。なんか俺より頭良さそうかも」
「ん~。しっかりした小学生だよねぇ」
陽太が傍からのほほんとうなずいた。
そんな彼らに声をかけたのは、蓮太朗だった。
「では、そろそろ始めましょうか。……まずは、みんなでケーキにろうそくを立てて祝いましょう」
言って、自作のケーキを運んで来る。
人数を考えてか、六号サイズ、直径十八センチとけっこう大きい。生クリームでデコレートした上には、イチゴやキウイ、パインに桃など、フルーツがたっぷり乗せられていた。
「美味しそうだぁ」
「もしかして、これって樹雨さんの手作りっすか?」
陽太が声を上げ、春彦が尋ねる。
「はい。せっかく用意するのならと思いまして」
「すごいですね!」
うなずく蓮太朗を、逢莉が尊敬のまなざしで見上げた。
「ありがとうございます。料理は得意なものですから」
笑顔で答えて、蓮太朗はケーキの上にろうそくを立てて、火をつけた。照明を消すと、テーブルの周辺だけが、ろうそくの明かりで、ふんわりと温かく照らし出される。
蓮太朗が音頭を取って、全員で『ハッピーバースデー』を歌った。
歌い終わると、誰からともなく拍手が沸き起こる。
「火は、順番にみんなで消しましょうか。……まずは、発起人のマルリアーヴさんからどうぞ」
蓮太朗の言葉に、ロザリーが進み出た。ろうそくは、人数分の六本、立っている。彼女がそのうちの一本を吹き消した。
続いて、逢莉、陽太、春彦、立樹と消して行く。最後の一本は、蓮太朗が消した。
それを待って、立樹が室内の明かりをつける。
「さあ、それでは、みなさんどうぞ、召し上がれ」
蓮太朗が並んだ料理を示して、参加者たちに声をかけた。
「わー♪ 美味しそうな料理とお菓子がいっぱいだぁ」
改めてテーブルの上を見回し、陽太が声を上げる。
「おお、これうめぇ!」
さっそく料理に手を伸ばし、声を上げたのは春彦だった。
彼が手にしているのは、立樹が作って来たクラッカーだ。
ハロウィン仕様なのか、パンプキンヘッドやコウモリ、オバケといった形に作られたそれは、胡椒を効かせたものやカレースパイスが入ったもの、七味と青のりの入った和風のものと、いくつか種類がある。
ピザを一切れ皿に取って食べていた陽太は、春彦が手にしているクラッカーに気づいて訊いた。
「ん? 春彦君、それどこで見つけたのん?」
「あぁコレなー! あっちにあったけど、すげぇ美味いぜー」
問われて春彦は、テーブルの端を示す。陽太はさっそく、そちらへ歩み寄り、クラッカーに手を伸ばした。
「それは、檜山さんが作って来てくれたものですよ」
ケーキを切り分けていた蓮太朗が、気づいて言う。
「おー、クラッカーも手作りなんだねぃ」
感心したように言って、陽太はそれを口に運んだ。
やがてケーキが切り分けられ、「よかったらどうぞ」と蓮太朗が参加者たちに勧める。
陽太は、さっそくそれを一切れもらって、口に運んだ。
「これ、すごく美味しい♪ 樹雨さんに、お嫁に来てほしいなぁ」
ぽろっとこぼした彼の言葉に、ちょうどジュースを口に含んだところだった春彦が、吹き出しかけてぐふっと妙な音を立てる。
「……って、呉井オマエ……」
必死にジュースを飲み込んで、呆れ顔で陽太をふり返った。
楽しげに話しながら料理を食べていたロザリーと逢莉も、春彦が持って来たプリンに手を伸ばそうとしていた立樹も、ぎょっとしたように陽太を見ている。
「って、冗談です、冗談ですってば」
全員の注視を受けて、陽太は慌てて両手をふり回して弁解した。
それへ、一瞬目を見張っていた蓮太朗が、くすくすと笑い出す。
「私が女性で、あと何年か若かったら、考えていましたね。美味しいと言ってもらえるだけで、うれしいですよ」
さらりと返す彼に、陽太は思わず頭を掻いて苦笑いする。
「ったく、驚かすなよな」
そんな彼を、春彦が小さくこづいた。それを見て、他の者たちが笑い出す。
パーティーは、和やかに進んで行った。
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グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年05月11日
参加申し込みの期限
2015年05月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年05月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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