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10月の★ハッピーバースデー
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【16】手作りケーキを召し上がれ
放課後。
部活を終えて、校門を出て行こうとした
千鳥 雅人
は、声をかけられてふり返った。
「千鳥、帰りに喫茶店に寄って行かないか?」
「刀くん!」
声をかけて来たのは、同じクラスの
御剣 刀
だ。
「もちろん、喜んでご同伴するんだよ~♪」
うなずく彼の頭で、ぴょこんと立ったアホ毛が、犬の尻尾のようにぱたぱた揺れている。彼の無自覚のろっこん『エモーションアンテナ』だ。
「それで、喫茶店って、どこに行くの?」
期待に目を輝かせて問う雅人に、刀は「相変わらず、便利な髪の毛だな……」と考えつつ、言った。
「俺のバイト先なんだが、けっこう美味い店があるんだ。そこでいいかな」
「もちろん、いいよー」
うなずく雅人に、ホッとして笑い返すと、刀は先に立って歩き出した。
やがてたどり着いたのは、299coffeeだった。
店内に入ると、刀はフロアにいた店員と軽く言葉を交わし、そのまま奥の席へと向かう。
雅人はそれを軽く目を見張って眺めつつ、刀のあとについて行った。
やがて、席に着いた二人の元に、店員がやって来た。
(えっと、メニューは……と)
雅人がメニューへと手を伸ばすより早く、店員が手にしていたパスタとサラダの皿を、手早くテーブルに並べ始めた。
「え?」
驚いて目を丸くした雅人は、入って来た時、刀が店員と言葉を交わしていたことを、思い出す。
「ね、ね、これどうしたの!」
目をキラキラさせて尋ねる彼に、刀は苦笑して言った。
「今日は、千鳥の誕生日だろ。祝いをしようと思ってな」
言われてみれば、今日、十月三十一日は、雅人の誕生日だった。
「すっごくうれしいよ! ありがとー!」
雅人は、すっかり感激して声を上げる。
やがて店員が立ち去って行くと、雅人はさっそくフォークを手に取った。
「しっかり味わって食べるねー!」
アホ毛をうれしそうにぶんぶん振りながら言って、食事を始める雅人に、刀は苦笑しつつ、自分もフォークを手に取った。
やがて二人が料理を食べ終わったところで、今度はケーキが運ばれて来た。
このケーキは、刀が作ったものだ。ここの厨房を借りて、店の人にアドバイスをもらいながら作った。
ちょうどこの日はハロウィンということもあって、ケーキはそちらの要素も取り入れている。
スポンジの間にカボチャのクリームと生クリームを挟み、更に全体をカボチャのクリームでコーティングして、上にはチョコレートや果物で作ったパンプキンヘッドやオバケ、コウモリなどが乗っている。そして、それらの真ん中に、『誕生日おめでとう 千鳥』と書かれたチョコレートのプレートが置かれていた。
「うわ~。すごいねー!」
またもや目をキラキラさせている雅人に、刀は笑って言った。
「これは、俺が作ったんだ」
「ええっ! こんなすごいの、刀くんが作ったの? うわー!」
更にひとしきり感激の声を上げたあと、雅人はようやく、切り分けられたケーキに手をつけた。
「ん~! すっごく美味しいよ、刀くん!」
言って雅人は、刀にも食べさせようと、一切れフォークですくって差し出す。
「俺も食べてるからいい。それより、しっかり食べてくれ」
苦笑して返す刀に、「そっか、そうだねー」と笑うと、雅人は差し出した一切れを、自分の口へと入れた。
ケーキは、またたく間に、雅人の口の中へと消えて行く。
それを、紅茶を飲みながら、楽しげに見つめていた刀は、やがて用意していたプレゼントの箱を取り出した。
「千鳥、誕生日おめでとう。これは、俺からのプレゼントだよ」
言って、千鳥の方へと差し出す。
「ケーキにプレゼントまで……! わー、なんだか感動だよ!」
千鳥は目を丸くしながら、プレゼントを受け取った。
「開けてみていい?」
尋ねる彼に、刀がうなずく。
箱から出て来たのは、シンプルなアナログの腕時計だった。
「わー、腕時計だー!」
目を見張って声を上げている雅人に、刀が言う。
「最近は、スマホで時間を確認できるから、つけている人も少なくなったけど、そういうのってお洒落だと思うんだ」
ちなみにこの腕時計は、彼が自分の時計を買った『腕時計 時間泥棒』で雅人のために選んだものだった。
「ありがとー。この腕時計、宝物にするねー!」
言って、雅人はさっそくそれを自分の腕にはめてみる。ベルトの長さもちょうど良く、しっくり腕になじむ感じに、雅人はうれしそうだ。アホ毛がクルクル回っている。
「えへへー、いつか恩返ししなきゃだねーっ」
「恩返しとまで言われると、大げさに感じるけれど……楽しみにしているよ」
笑って返し、刀は彼が予想以上に喜んでくれたことに、安堵した。
雅人は、残りのケーキを口に運びながら、改めてそんな刀を感嘆の目で見やる。
(刀くんはすごいよね~。料理できるし、運動もできるし、女の子からも、すっごいモテるし!)
そんなことを考え、ふいに決心した。
(……よし! 俺、がんばって刀くんみたいな、カッコよくてデキる男になるよー!)
アホ毛が、それに合わせて、ガッツポーズを作る。
それに気づいて、刀は小さく首をかしげる。
その彼と、雅人の目が合った。雅人は、にこっと笑うと、力強くうなずいて言う。
「俺、がんばるよー!」
「あ、ああ」
何をがんばるんだろうと思いつつ、刀はつられてうなずいた。
ともあれ。
十月最後の日の午後、ささやかな誕生祝いは、成功したようである――。
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あとがき
担当マスター:
織人文
ファンレターはマスターページから!
参加いただき、ありがとうございます。
マスターの織人文です。
今回は、いつもより人数が多くてちょっと大変でしたが、誕生日という特別な日の出来事を書かせていただき、とても楽しかったです。
参加いただいたみなさんにも、楽しんでいただければ、幸いです。
なお、誕生パーティー組のPC様たちのプレゼント交換については、実際にダイスをふって、誰に何が行くかを決めさせていただきました。
自分で持って来たものが当たってしまわないか、ちょっとひやひやしましたが……幸い、そういうこともなく、ホッとした次第です。
また、演奏曲については、ジャズの方は著作権が切れたいわゆるパブリックドメインの曲しか選べませんでしたので、かなり古い曲ばかりになってしまいました。ご了承下さいませ。
(運営部より)
10月の誕生日の皆さま、おめでとうございます!
年齢の加算は、らっかみ!タイムが「11月」に移行するときに行われますので、お待ちください。
もうしばらく10月のハロウィン気分をお楽しみくださいませ~。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
織人文
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年05月11日
参加申し込みの期限
2015年05月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年05月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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