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10月の★ハッピーバースデー
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【13】夢でドキドキ!
夕方、部活を終えて桜花寮へと戻った
羽生 碧南
は、ご機嫌だった。
というのも、今日、十月二十六日は彼女の誕生日。バスケ部の仲間たちに「おめでとう」を言ってもらったり、プレゼントをもらったりといいことづくめだったのだ。
そんなわけで、寮に帰って来た彼女は、自分のカバンや部活のスポーツバックの他に、もらったプレゼントの袋をいくつか抱えていた。
玄関脇のポストで、自分宛ての郵便物を確認する。と。
「え……。これって……」
手にした封書を何度もひっくり返して、差出人の名前を見る。封書は、乙女ゲームを発行している会社からのものだった。
「も、もしかして……!」
一人パニクりながら、彼女は大慌てで自分の部屋へと向かう。
部屋に駆け込み、荷物を下ろすのもそこそこに、封書を開けた。中から出て来たのは、メッセージカードだった。
そこには、『誕生日おめでとう、碧南! 新しい一年を元気で過ごせますように』とのメッセージと共に、大好きなキャラクターの名前が書かれていた。
「本当に、誕生日にカードが届くなんて……。なんだか夢みたい」
短いメッセージを何度も読み直して、彼女は顔を笑み崩れさせる。
このカード、ゲーム会社の企画で、グッズについている応募券を決められた枚数集めて送ると、好きなキャラクターからのバースデーカードが届くというものだった。
むろん、彼女もそれに応募していたのだ。
碧南が一人にやにやしたり、文面を読み直しては赤くなったり、果てはベッドの上をゴロゴロ転がっては、うふふ……と笑ったりと、あまり人には見せられない姿を展開しているところに、同室の寮生が戻って来た。
彼女は碧南のその姿を見るなり、小さく溜息をつく。
「何かいいことあったの?」
「大好きな彼から、バースデーカードが届いたの」
問われて碧南は、見て見てと届いたカードをふり回しながら答える。
「あ、そう……。彼って、ゲームの中の彼ね」
カードの端にゲーム会社のロゴを見て取って、同室者は呆れたように、溜息をついた。
だが、碧南はそれにも気づかず、再びカードを胸に抱いてベッドにころがる。
同室者は、そんな彼女に、もう一度溜息をついた。
その夜。
碧南は、夢を見ていた。
(……あれ? ここ、どこだろう。……何かどこかで見たことあるような場所だけど……)
あたりを見回し、胸に呟く。
そして、気づいた。自分がレースとリボンで飾られた可愛いワンピースを着て、誰かの隣に立っていることに。
「碧南、どうかした?」
その誰かに声をかけられ、彼女はふと相手を見上げる。そして、内心驚きに目を見張った。
(う、嘘……。彼って、『はじまりのステラⅢ Je te veux』の紫門くんじゃないの! な、なんで……! どうして……!)
パニクりつつもあたりを見回し、改めてそこがどこなのかに気づいた。
そう、彼女がいるのは、そのゲームの中で、キャラクター『紫門』と一緒に行くデートコースの一つだったのだ。
(私、今、紫門くんとデートしてるのー?!)
頭の中では絶叫しつつも、紫門に対しては笑顔で答える。
「ううん、なんでもない」
「そっか、よかった。……ずっと黙っているから、僕とのデート、楽しくないのかと思っちゃったよ」
ホッとしたように言う紫門に、彼女は慌てて言った。
「そ、そんなことあるわけないわ。紫門くんと一緒なら、どこへ行ってもとっても楽しいもの。本当よ!」
「ありがとう。……碧南は、可愛いなあ」
紫門はそれへ、クスリと笑って返す。
好きなキャラに自分の名を呼ばれ、あまつさえ可愛いとまで言われて、碧南は一気に天にも昇る心地になった。
その彼女に、紫門は手を差し出す。
「この先に、噴水があるんだ。とってもきれいだから、ぜひ君に見せたいと思って。……行こう」
「え、ええ……!」
そのまま昇天しそうになりながら、碧南は出された手を取り、一緒に歩き出した。
そうしながら、この先の展開がどうだったのかを、思い返す。
(噴水を見に行くってことは……も、もしかして、噴水の前で告白されて……キス……!)
思い出した途端に、心臓はすごい勢いで早鐘を打ち始め、顔は火を噴きそうなほど熱くなった。対して足元は、まるで雲を踏んでいるかのようだ。
(わ、私、このまま気絶しちゃうんじゃ……)
と思いかけ、改めて「これって夢なんだ」と思い出す。
(夢ってことは、もう眠ってるわけだから、気絶してもおんなじよね……。で、でも……)
あれこれと、頭の中で一人混乱と恐慌に陥っていた彼女だが、紫門が足を止めたのに気づいて、思わず息を飲んだ。
そこは、かつてゲームで見たのと同じ、二重の水盤を持つ噴水が、涼し気に水を吹き上げている場所だった。
「あ、あの……」
碧南が、思わず紫門をふり返り、何か言いかける。その唇を、紫門が立てた人差し指で、そっと押さえた。
「今は何も言わないで、僕の言葉を聞いて」
「紫門……くん……」
ああ、ゲームで見たあのシーンだ、と思いながら、碧南はただ紫門の優し気な面だけを見つめていた。
それへ、紫門が続ける。
「碧南、君が好きだ。……出会った時から、ずっと」
「わ、私も……私も、紫門くんが好きよ」
思わず答える碧南に、紫門が花がほころぶかのように微笑む。
「よかった。……碧南……」
紫門の顔が近づき、唇が触れた。
(……この感触……夢じゃ……ない……?)
甘くしびれるような感触に、心も体もとろけて行きそうになる。
頬を、涙が一筋、こぼれ落ちて行った。
同時に、彼女の意識は遠のき、体を抱く紫門の手の感触も、唇のそれも消えて行く。
(ああ……夢が、終わる……)
そう思った途端、全てが暗転した。
目が覚めて、碧南はしばしぼんやりしていた。
室内は明るく、すでに夜が明けているようだ。
(……夢、よね?)
ふと呟き、指先で自分の唇に触れた。
まだ、キスの感触が、残っているような気がする。
ややあって、彼女はようやく身を起こすと、小さく深呼吸した。
(夢の中とはいえ、好きなキャラに名前を呼ばれるなんて……。しかも、あんな……)
思い出しただけで、顔が笑み崩れる。
(あそこで終わりっていうのは、残念だけど……これも誕生日プレゼントだと思えば……)
ぐふふっと奇妙な笑いをこぼし、彼女は枕元の時計を見る。
そろそろ、起きる時間だ。
「さーて、いい夢も見られたし、朝練、気合入れて行こうっと」
大きく伸びをして言うと、彼女はベッドを出て、身支度をするため部屋を駆け出して行った。
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担当ゲームマスター
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年05月11日
参加申し込みの期限
2015年05月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年05月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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