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【14】スイーツでコイバナ
十月二十七日は、
伊賀 解理
の十六歳の誕生日だった。
その日、猫鳴館へ解理を訪ねて来た者がいる。
大田原 いいな
だ。
彼女は、開口一番、こう言った。
「誕生日おめでとうなのじゃ、解理殿。今から『すいにゃら』に行かぬかのう? 今日から限定すいーつが出るのじゃよ♪ 誕生祝いが『すいにゃら』で食べ放題、なのは申し訳ないのじゃが、儂のおごりということで、如何かの?」
「スイーツの食べ放題か。おごってもらえるなら、僕としては異存はない。全然問題ない!」
答える解理に、では行こう、ということになった。
『すいにゃら』こと『すいーつにゃらだいす』はシーサイドアウトレット内にある、スイーツ専門の店だ。
中でも人気なのが、一定の料金を払えば、好きなだけスイーツを食べられる、食べ放題メニューである。
さっそく『すいにゃら』にやって来た二人は、入口で食べ放題メニューを申請し、いいなが料金を払って店内の食べ放題コーナーへと足を踏み入れた。
「……来るのは初めてだが、美味そうなものがけっこうあるようだ」
スイーツが所狭しと並べられた食べ放題コーナーを見回し、解理が呟く。
「ささ、好きなものを選ぶのじゃ」
その彼女を促して、いいなは皿とトングを手に取った。そのまま、並んでいるスイーツに突進すると、片っ端から皿に乗せて行く。
解理の方は、さすがにそこまでする気はなく、好きなものや、美味しそうだと思ったものだけを選んで皿に乗せ始めた。
「……なんじゃ解理殿、えらく小食じゃの?」
それをちらと見やって、いいなが「腹でも壊しているのか?」と問いたげに言う。
「……そちらこそ、食べ放題のスイーツを片っ端からってのは、なかなか多くないかね?」
小さく肩をすくめて、解理は返した。
「食べ放題とは、こういうものだと思うがのう」
いいなは首をかしげて言うと、隅にあるドリンクバーへと向かう。
カップを手に、ブラックコーヒーとカフェオレのサーバーを見比べ、しばし悩む。
(ブラックを飲みたいが……苦くて無理じゃのう……)
胸に呟き、小さく吐息をついて、まだスイーツを選んでいる解理の方をふり返った。
「どりんくは……かふぇおれでよいかの」
「ああ、それでいい」
うなずく解理に、いいなは二つのカップにカフェオレを注ぐ。
やがて二人は、テーブルに腰を下ろすと、さっそく持って来たスイーツを食べ始めた。
「ふむ。この価格でこの濃い味を醸し出す、ざっはとるては良い出来じゃの。……こっちのもんぶらんも悪くないのう」
いいなは、食べながらそんなふうに味や形について、評価を下す。
「チーズ系統は苦手だが、チョコ系はどれも美味いな」
それを聞きながら、自分が持って来たものを食べ、解理も呟く。
その彼女に、いいながふいに訊いた。
「――で、件の想い人とのことは、どうなったのかの?」
途端、解理はあやうく口に入れたチョコケーキを喉に詰まらせそうになって、慌ててカフェオレで飲み下す。
「い、いいいきなり何を言い出すのかね?! べ、べ別に想い人なんぞ、おおおらんわ!」
「ほう? では、儂の聞いた噂は、聞き間違いかのう? 夜な夜な、猫鳴館の台所ですいーつを作っておると、聞いたのじゃがのう」
明らかに挙動不審な叫びを上げる解理に、いいなは内心ににたりと笑いつつ、素知らぬ体で言った。
たちまち解理は、言葉に詰まる。
「スイーツ作ってたのはあれだ、その……」
それでもなんとか言葉をしぼり出し、続けた。
「そう、いつぞやご馳走になったから、お礼をしようと思って作っただけであって、別に特別な意味はない! ホントだぞ!」
言いながら、その時のことを思い出して、少し赤くなる。
「よ、喜んでくれたみたいだから、頼まれれば作らないこともないが……まあ、最近見かけないから、その機会はないがね……」
「なるほどのう。……しかし、最近見かけないとは、解理殿、落ち込んでおるのではないのかのう?」
カフェオレを飲みながら、にやにやと笑いつつ、いいながからかうように問うた。
「お、落ち込んでなんてないわ!」
途端に真っ赤になって、解理は叫ぶ。そしてふいに、反撃に出た。
「君にだって、そういう相手いるだろう! 君が来てるコートは、その相手からのモノらしいと聞いてるぞ!」
彼女の叫びに、いいなはぶほっとカフェオレを吹き出した。
「か、かかか、解理殿! いきなになりをいいにゃすんじゃぁ!」
混乱のあまり、すでに言葉が言葉になっていない。
ぜいぜいと肩で息をしつつ、「おちつけ儂」と自分で自分に言い聞かせ、いいなは続ける。
「たしかに、おらぬ間、預かっておるが、このこおとはいずれ、返却するものなのじゃぁ!」
「ほほぅ……」
今度は、解理が優位に立つ番だった。いいなの言い分をまったく信じていない顔で、そちらを見やると、一口大のイチゴタルトをつまみあげ、ゆっくりと食べてから口を開く。
「コートの主が誰かは、だいたい見当がつくがね。彼もいろいろ問題がある男だったが、君はそういう危険でダークな男性が好みということなのかねぇ……」
そして、にんまりと笑った。
「いくらあ奴が、だあくな輩であっても、儂までだあくではないわぁ!」
その笑いにとどめを射され、いいなは言われてもいないことを、叫び出す。
「現に、飲んでおるのはかふぇおれじゃ。ぶらっくこーひーではないわぁ!」
それを聞くなり、解理は笑い出した。彼女がドリンクバーで、ブラックコーヒーにしようかカフェオレにしようか、迷っていたことに、ちゃっかり気づいていたのだ。
「笑うでなーい!」
いいなは喚いて、再び肩でぜいぜいと息をする。そして、残りのカフェオレを飲み干すと、ふと真顔になった。
「気になってしもうた。……あ奴に、めーるしておくかの」
呟いて、スマホを取り出す彼女に、解理はまた笑う。それを幾分、顔を赤くしながら睨みつけ、いいなはメールを打ち始めた。
解理はまだ小さく肩をゆらしながら、自分のカフェオレに手を伸ばす。
(……なんだか誕生日って感じはしないが、楽しいから、まあいいか)
胸に呟き、いいながメールを打ち終わったら、今度はどんな言葉でからかってやろうかと、ひそかに考える解理だった。
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グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年05月11日
参加申し込みの期限
2015年05月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年05月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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