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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
秋刀魚食えよ！ ――猫鳴館の七輪は燃えているか――
騒ぎを聞きつけてやってきた後木 真央はこの光景を目の当たりにして内心でぽつり。
（あの発泡スチロールに入ったものは無限増殖！？ これは絶対におネコさま入れねばなのだ！）
どうやら、サンマよりもそのサンマが大量に出てくる箱の方が気になったらしい。少し鼻息荒く様子を伺っていると小柄な少年が傍らに立つ。ふわっ、とした黒髪と飄々とした雰囲気が特徴の骨削 瓢である。
「あの箱があれば食うに困らないねぇ？ うむ、是非とも欲しいっ」
「そうなのだ。無限増殖凄いのだ。皆ハッピーなのだ」
妙に静かに滾り始める瓢と真央。ちょうど切奈がぶつ切りにしたサンマの骨と皮と取り、野菜のみじん切りを行っているし綾花と碧南も作業に集中していて気付かない。一応、入り口になぜか明里がいるものの、派手な事をしない限り大丈夫だろう。……多分。
「あの箱を得るには、この状況を打破する必要があるねぃ」
瓢がふむ、と考えている間にも真央は両手を丸めて「にゃにゃにゃがおー！」と愛らしい声を上げていた。彼女のろっこん『にゃにゃにゃがおー！』はこうすることで相棒たるふっくらとした三毛猫のがおーを呼び出せる。
「がおー、知り合いの猫を連れてこれるだけ連れてくるのだ。サンマ食べ放題なのだ」
がおーは真央の言葉に肯くとてってけてってけとどこかへ消えていく。瓢はそのもふもふした姿を見送ると無造作にサンマを１匹掴んだ。
「生でも食えそうだねぇ？ んなら、そのままのサンマを丸呑みにしてやろう」
「……本気（マジ）なのだ、瓢ちゃん？！」
「ほら、餅吸い祭もある事。その要領でいけばいいんだよぃ」
発言に驚く真央をよそに、瓢は口を大きくあけ、サンマを一匹ゆっくりとだが飲み込んだ。新鮮な魚の臭いが喉を滑っていく。鰭とかあるが気にせず飲み込んだ彼に真央も感化されたのか、彼女もまたサンマを手にする。
「……や、やるの？」
という不法侵入（？！）していたらしい維都月 茉菜の声に真央が唸る。
「食キング（ショッキング）を自称する以上チャレンジせねばなのだ」
（ほ、本当にやっちゃった？！）
そう言って瓢のマネを使用とするものの、びちびち言うサンマに頬を打たれるわ、口に入れた途端喉に当たって咽るわ、サンマは逃げるわでなみだ目になる。思わず床に手を突き咽る真央の背中をさすりながら、茉菜と明里は心配する。
だが、大量のサンマを見た茉菜はこの現状に目をキラキラ輝かせた。まぁ、当初は
（なんとなく魚介の匂いがしたから来て見たけど……、これ１晩放置したら本当に潰れちゃうかもしれない）
と真面目に思っていたのだが、その直後に思い浮かんだのは先日購入した１００円ショップので購入（値段：３００円）の七輪の事だった。
「茉菜ちゃんもサンマ食べにきたの～？」
「生は、踊り食いはキツいのだ……」
「やっぱりこれは、焼いて食べるしかないわよね！ サンマ、食べてみたかったんだぁ……」
明里と真央の問いに、どこかうれしそうに答える。元はお嬢様だった茉菜はどうやらサンマを食べた事が無かったらしい。未知の味を求め、彼女はぐっ、と拳を握る。
「真央ちゃん、無理はいけないよ。明里ちゃん、真似しちゃだめだよ？ それじゃ、また後でね！！」
「うむ～。茉菜ちゃん気をつけるのだ～」
「またねなの～」
真央と明里に見送られて急ぎ足で帰る茉菜。その頭の中はサンマを味わうために何が必要なのか、という事で一杯だが迷わず進めるのは情熱故か……。ともかく、茉菜のテンションはだだ上がりしていた。
「うむ。意外といけるねぃ」
瓢は「猫鳴館の神秘、その胃袋の力をとくとご覧に入れようじゃないかぃ」とばかりに２匹目のサンマを飲み込んでいた。真央はやってられるかっ！ となみだ目になると台所へと突入。醤油などの在庫を確認して鍋を引っつかんだ。そこで聞こえたのは、いつのまにやら到着していた望月の声。
「サンマの匂いがけっこうするなぁ～……って、真央ちゃんどしたの？！」
彼は真央のなみだ目姿に困惑する。
「もっちゃん先輩、サンマに負けたのだ。生で丸呑みは危険だったのだ」
「！ そういう事やっちゃだめだよ真央ちゃん！！」
と望月は真央の発言に突っ込む。そうしながらも真央が何を作ろうとしているのか材料と調味料から推測し
「真央ちゃん、じつは俺様も似たようなの作るつもりだったんだ。一緒に作っていいか？」
「勿論なのだ。たくさんあるから皆で食べつくすのだ」
真央は快く頷く。望月はすぐさま手を綺麗に洗い、真央と共に作業に取り掛かるのだった。因みにビニール袋を手に戻ってきたいいなはその光景を見てなぜか仲の良い兄と妹のように見えたという。
（あの発泡スチロールに入ったものは無限増殖！？ これは絶対におネコさま入れねばなのだ！）
どうやら、サンマよりもそのサンマが大量に出てくる箱の方が気になったらしい。少し鼻息荒く様子を伺っていると小柄な少年が傍らに立つ。ふわっ、とした黒髪と飄々とした雰囲気が特徴の骨削 瓢である。
「あの箱があれば食うに困らないねぇ？ うむ、是非とも欲しいっ」
「そうなのだ。無限増殖凄いのだ。皆ハッピーなのだ」
妙に静かに滾り始める瓢と真央。ちょうど切奈がぶつ切りにしたサンマの骨と皮と取り、野菜のみじん切りを行っているし綾花と碧南も作業に集中していて気付かない。一応、入り口になぜか明里がいるものの、派手な事をしない限り大丈夫だろう。……多分。
「あの箱を得るには、この状況を打破する必要があるねぃ」
瓢がふむ、と考えている間にも真央は両手を丸めて「にゃにゃにゃがおー！」と愛らしい声を上げていた。彼女のろっこん『にゃにゃにゃがおー！』はこうすることで相棒たるふっくらとした三毛猫のがおーを呼び出せる。
「がおー、知り合いの猫を連れてこれるだけ連れてくるのだ。サンマ食べ放題なのだ」
がおーは真央の言葉に肯くとてってけてってけとどこかへ消えていく。瓢はそのもふもふした姿を見送ると無造作にサンマを１匹掴んだ。
「生でも食えそうだねぇ？ んなら、そのままのサンマを丸呑みにしてやろう」
「……本気（マジ）なのだ、瓢ちゃん？！」
「ほら、餅吸い祭もある事。その要領でいけばいいんだよぃ」
発言に驚く真央をよそに、瓢は口を大きくあけ、サンマを一匹ゆっくりとだが飲み込んだ。新鮮な魚の臭いが喉を滑っていく。鰭とかあるが気にせず飲み込んだ彼に真央も感化されたのか、彼女もまたサンマを手にする。
「……や、やるの？」
という不法侵入（？！）していたらしい維都月 茉菜の声に真央が唸る。
「食キング（ショッキング）を自称する以上チャレンジせねばなのだ」
（ほ、本当にやっちゃった？！）
そう言って瓢のマネを使用とするものの、びちびち言うサンマに頬を打たれるわ、口に入れた途端喉に当たって咽るわ、サンマは逃げるわでなみだ目になる。思わず床に手を突き咽る真央の背中をさすりながら、茉菜と明里は心配する。
だが、大量のサンマを見た茉菜はこの現状に目をキラキラ輝かせた。まぁ、当初は
（なんとなく魚介の匂いがしたから来て見たけど……、これ１晩放置したら本当に潰れちゃうかもしれない）
と真面目に思っていたのだが、その直後に思い浮かんだのは先日購入した１００円ショップので購入（値段：３００円）の七輪の事だった。
「茉菜ちゃんもサンマ食べにきたの～？」
「生は、踊り食いはキツいのだ……」
「やっぱりこれは、焼いて食べるしかないわよね！ サンマ、食べてみたかったんだぁ……」
明里と真央の問いに、どこかうれしそうに答える。元はお嬢様だった茉菜はどうやらサンマを食べた事が無かったらしい。未知の味を求め、彼女はぐっ、と拳を握る。
「真央ちゃん、無理はいけないよ。明里ちゃん、真似しちゃだめだよ？ それじゃ、また後でね！！」
「うむ～。茉菜ちゃん気をつけるのだ～」
「またねなの～」
真央と明里に見送られて急ぎ足で帰る茉菜。その頭の中はサンマを味わうために何が必要なのか、という事で一杯だが迷わず進めるのは情熱故か……。ともかく、茉菜のテンションはだだ上がりしていた。
「うむ。意外といけるねぃ」
瓢は「猫鳴館の神秘、その胃袋の力をとくとご覧に入れようじゃないかぃ」とばかりに２匹目のサンマを飲み込んでいた。真央はやってられるかっ！ となみだ目になると台所へと突入。醤油などの在庫を確認して鍋を引っつかんだ。そこで聞こえたのは、いつのまにやら到着していた望月の声。
「サンマの匂いがけっこうするなぁ～……って、真央ちゃんどしたの？！」
彼は真央のなみだ目姿に困惑する。
「もっちゃん先輩、サンマに負けたのだ。生で丸呑みは危険だったのだ」
「！ そういう事やっちゃだめだよ真央ちゃん！！」
と望月は真央の発言に突っ込む。そうしながらも真央が何を作ろうとしているのか材料と調味料から推測し
「真央ちゃん、じつは俺様も似たようなの作るつもりだったんだ。一緒に作っていいか？」
「勿論なのだ。たくさんあるから皆で食べつくすのだ」
真央は快く頷く。望月はすぐさま手を綺麗に洗い、真央と共に作業に取り掛かるのだった。因みにビニール袋を手に戻ってきたいいなはその光景を見てなぜか仲の良い兄と妹のように見えたという。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2015年06月12日
- 参加申し込みの期限
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- 2015年06月19日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2015年06月19日 11時00分
