this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
秋刀魚食えよ! ――猫鳴館の七輪は燃えているか――
<< もどる
1
2
3
4
5
…
15
つぎへ >>
綾花は既に調理に動いている。彼女は「あんまり焼くと煙で火事ではないかと間違えられるかもしれません」という事でまずは揚げ物から作っているらしい。
「あの、何か作ってもいい? こんなにあるんだったらとりあえずは減らさないとって思うんだよね」
「是非お願いします」
碧南が問いかければ、綾花が猫鳴館住人を代表して答える。早速手を洗い、碧南も調理にと取り掛かった。
「何を作るの?」
同じように調理を開始した切奈が問いかければ碧南は目をキラキラさせて
「うーん、今日はイタリアンを食べたい気分だからサンマのアクアパッツァにしようかな♪」
一通り料理はできる彼女は、適当に溢れたサンマを捕らえて洗いながら答える。切奈もまた無造作にサンマを捕らえては汚さぬようまな板の上に開いた牛乳パックを置く。因みにこれは紙の代用である。
「アクアパッツァ、美味しそうですねぇ。それじゃあ、私はハンバーグを」
切奈は生き生きとした顔で豪快にサンマの頭を落とし、内蔵を処理してぶつ切りに。どことなく漂う狂気的な雰囲気と笑いに、碧南の腕に鳥肌がたつ。
「この切る感触が堪らないのですよぉ~♪ くふふ……ふふ……あはははは!」
「!? 作業はすっごく綺麗なのに妙に怖いかもっ」
思わずびくっ、となった碧南だが、そこは気にしてはいけないかもしれない。少し青ざめる碧南をよそに切奈はリズミカルにサンマをミンチ状にする。そして、タマネギなどの野菜をみじん切りしたものと混ぜ合わせボウルへ。片栗粉と卵を入れて丹念に混ぜた後、形を整えて焼けば美味しいハンバーグの出来上がりである。
碧南はというと、既にサンマの下ごしらえをしていた。サンマを斜め半分に切ってから表面に斜めに切れ目を入れ、塩、粗挽き黒こしょうを振る。そして10分置いている間にオリーブオイルの他、持参したケッパーとアンチョビを用意し、レモンを切っておく。
後はフライパンで焦げ目が付くまで焼き、両面焼けたらケッパーとアンチョビをいれ、更に新鮮なトマトと水を入れ煮汁をかけながら煮込んでいく。
(本当はワインがあればよかったんだけど……。スパイスとトマトで美味しくなるといいな)
仕上げにオリーブオイルを混ぜるように入れ、フライパンを揺らして混ぜる。そしてパセリをちらしレモンをあしらえば完成だ。
「わぁ、とっても美味しそう!」
綾花は2人が用意した料理に目をキラキラ輝かせる。そういう彼女が作ったサンマの竜田揚げもなかなか美味しそうである。魚独特の臭いも薬味のお陰で薄くなっている。綾花、切奈、碧南はもう少し同じ料理を作っておこう、と調理を再開した。
その間に、いいなはそれとなくサンマの観察をしていた。
(秋刀魚が分裂して増えるのか、容器から湧き出すのか。他の住民の行動から判断するのじゃ。果たして……)
いいなは調理している面々をさりげなく手伝いながらどうやったらサンマが増えるのか、原因がないか観察する。そうしているうちに箱から出たサンマはびちびち跳ねるものの増える様子はない事に気が付いた。箱からサンマが溢れる様子も見る事が出来、彼女は肯く。
(やはり、箱が原因なのかの?)
だとしたらやる事は1つ。破壊あるのみである。いいなはビニール袋を取り出そうとし……ない事に気付いた。
「しまったのじゃ! 台所にはないのかの?」
ビニール袋はここには無いらしい。いいなは、どうにか台所を出、ビニール袋を取りに行くのだった。
博美が台所に戻ろうとすると……
橘 明里
が入り口から中を覗いていた。不思議に思って肩を叩くと明里は少し驚いたように肩を震わせる。
「どうしたんだ? 今ココはある意味戦場だぞ?」
「うーん、多分中にはいったら怒られるし、料理のお手伝いしたら大惨事の追加が発生するからここで見張っているの!」
彼女の答えに博美は少し考える。明里は調理器具の使い方が大胆らしく、それ故の決断らしい。
「しっかり食べて減らすのよ。それにメイ先生にも持っていきたいと思うの!」
「それはいいアイデアだよな! 皆でメシにするなら……あ、そうだ」
博美は肯きながらも、料理して食べればいつか減るだろう、とも考えていた。その為に食べる方法も何パターンか考えていたのだ。
博美は明里になにやら耳打ちすると事情を説明するべく美野梨へと電話する。
「明里さんはしばらくそこで待機していてくれ。あとから手伝って欲しい事があるから」
「わかったのっ!」
明里は敬礼し、にぱっ、と笑う。博美は掃除用具一式と台拭きを持つと一旦美野梨から鍵を貰って目的地へと向かうのだった。
(それにしても、サンマが増えているの。きっときっと天使がまた不思議な力を使っているにちがいないのっ!)
『ひと』であるが天使を信じている明里は、この現象をそう考えていた。彼女はびちびち言っているサンマを見、ぼんやりこんな事を考える。
(生のサンマを跳ねさせたり揺らしたら、増えるのかなぁ?)
むくむくと頭の中に浮かぶ、跳ねるたびに増えるサンマ。それが楽しくて、増やしてみたくなる明里はそれとなくサンマを1匹掴み取り……
徐に振ってみた。
とりあえず振ってみたが、その顔は正にはしゃいでいるのが丸分かりな顔だった。が、増えなかった。
(あれ? 違うの~……)
ちょっとがっかりする明里は、あとからこのサンマを焼いてもらって、責任を持ってたべよう、と思うのだった。
<< もどる
1
2
3
4
5
…
15
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
秋刀魚食えよ! ――猫鳴館の七輪は燃えているか――
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
菊華 伴
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年06月12日
参加申し込みの期限
2015年06月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!