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秋刀魚食えよ! ――猫鳴館の七輪は燃えているか――
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その頃の台所および食堂は、別の意味で大変な事になっていた。料理を運んだ後、刀は貸してもらった手ぬぐいをねじり鉢巻にして調理場に張っていた。すべてはサンマを食す為である。
「命を棄てるのは有り得ない事だ。……俺の胃袋は宇宙だ、宇宙になるんだ! 絶対に食べる!!」
刀からなんともいえない気迫が漂ってくる。明里はそんな刀を純粋に「情熱的な人なの~」と感心しているようだった。まぁ、刀は只管に『サンマが食べたい』だけなのだが。
因みに明里はというと、露草と共に料理を運びに出た所である。
「白飯と塩焼きサンマはジャスティス!」
「……キャラ変わってねぇか?」
がんがんと七輪2つでサンマを焼く刀に、思わず勘三郎が突っ込む。そういう彼はたくさんのサンマを見、まだ増えていないか見ていた。
「ぱっと見た限り、増えているようには思いませんけれど……」
「一応、連絡しておくのじゃ」
つみれ汁をつくっていた綾花が後片付けをしながらそういい、戻ってきたいいなが博美へと電話をする。その近くでは真央が正座していた。一応トラブルを引き起こしたという事で反省のためである。
「お猫さま増えなかったのだ……。しょんぼりなのだ」
「いや、今はこのサンマを減らす事が先決だからな……」
望月が手早くサンマを開きにして干していく。近くでは切奈もサンマを開き糠漬けの準備をしている。
「それにしても、サンマ、確実に減ってきたですね」
「さっきは騒がしかったからじゃねぇ?」
何気ない切奈の言葉に反応したのは、大根をおろしていた勘三郎。彼は「俺、思ったんだけどさ」と付け加えて言葉を紡ぐ。
「もしかしたら周りでわいわい騒ぐと、危険を感じて仲間を増やそうとして増殖するんじゃね? だからちょっと静かな今は増えてねぇんだよ」
「最初のうちは静かでした」
ばっさり切る綾花の言葉にしょんぼりする勘三郎。まぁまぁ、とたしなめながら輝一は炊き上がったご飯をお櫃に移し、再びご飯を炊く準備をする。
「それにしても、あの箱……。どうなったんだろうな。なんか、持って逃走した奴がいるけど……」
「そのうちとっつかまると思うけどな」
望月が呆れ気味にそう言えば、彼と同じように猫鳴館に暮らす面々は苦笑いを浮かべる。それでも炊き上がったご飯を大盛りにすると輝一は刀と勘三郎に渡す。そして輝一も自分の分のご飯を盛り、手を合わせる。
「「いただきます」」
神妙に手を合わせた3人は早速食べ始める。こんがり焼けたサンマに大根おろしを添え、しょうゆをかけて口へ運べば、脂の乗ったサンマの香ばしさが舌いっぱいに広がる。柚子をかければ、爽やかな風味が加わるだろう。
刀はガツガツとわき目もふらず、ただただ食べる事に集中する。
(新鮮だから、内臓も美味い! このほろ苦さがいいんだよっ)
香ばしさといい、塩加減といい、刀自身としては満足するサンマの塩焼き。それとほかほかの白ご飯。もしここにほかのメンバーがいなかったら感涙を流していたかもしれない。
輝一はというと、静かに食べていた。その一口をしっかり味わうように、幸せそうな顔で口にしていた。
(うん、脂が乗っていて新鮮ですねぇ)
1匹目をサンマのみで食べきると、2匹目はご飯と一緒に。サンマにかけた醤油が少しご飯に染み込んでから一緒に口に入れれば、また違った風味となる。ご飯のほんのりした甘さがサンマの旨みを引き立てるのだ。
(これこれ、これですよぉ。やっぱりご飯は最強ですねぇ)
輝一はほぅ、と安堵の息を漏らして食事を続ける。妙にほっ、とする秋の味に輝一の心は優しくまぁるくなっているようだ。
勘三郎も喜んでがつがつ食べていた。実を言うと、ろっこん『腹ぺこガラス』(大声でカラスの鳴き真似をする事によりハシブトカラスに変身する。ただし、変身中は普段の6倍速で腹が減る)を使用したらしく、かなりの空腹だったのだ。それでも生のサンマを飲み込もうとしなかったのは、理性だったのかもしれない。
口いっぱいに広がるサンマの旨みに喜び、夢中でサンマを平らげる。最初は「食べられるならなんでもいい」と思っていた勘三郎だったが、しっかり焼いてあるサンマは本当においしいな、と思うのだった。因みに焼いたのは刀である。
無我夢中で食べつくす刀たちだが箸の使い方も、魚の食べ方もなかなか綺麗である。よい子のみんなはぜひ見習っていただきたい程だった。
とまぁ、モリモリ食べる3人を尻目に、綾花は戻ってきた露草や明里に料理を食べてきて欲しい、と言うが、露草は
「ちょっと待ってくだサーイ。サンマをお刺身にしてから行きマース」
と笑顔でいった。露草は慣れた手つきでサンマを捌き、あっという間にさんまの刺身をつくってしまった。ついでにと言って彼はこれまた綺麗な手さばきでなめろうも作り上げる。
「凄いですね……」
「おいしそうなの……」
綾花と明里がこくこくと肯き、切奈と望月も感心してみていると露草はここで食べている3人分と2階へ持っていく分へと分ける。われに返ったいいなが「上へ持っていくのじゃ!」と皿に綺麗に盛りつけ、明里と一緒に運び出す。
「こっちの料理も持っていきマース。では、皆さんお先に休憩もらいマースネ?」
露草はそういい、やさしく笑いかけた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
菊華 伴
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年06月12日
参加申し込みの期限
2015年06月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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