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- 種族
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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
【ハロウィン】和風ハロウィンはいかが？
華菜子は目をキラキラさせて、さらに問いかける。
「お弁当、作ってあげたりするアルか？ 一緒に食べたりするアル？」
「作る事もある。が……結局、渡せず終いだ。中々、その、上手く声をかけられなくてな」
普段の凛々しさはどこへやら、久雨はもじもじとした様子で答えていく。しっかりエスコートしている時のかっこよさから一転し、恋する乙女の顔になっている久雨もまた、魅力的だなぁ、と華菜子は思う。
（恋とかよく解らないアル。けど、久雨ちゃん……楽しそうだし、苦しそう……？ 恋をするって、不思議アル）
ふと沸き起こった考え。華菜子はパフェを食べる手を止め、ゆっくりと問いかける。
「……その人と、一緒にいると楽しいアルか？」
「楽しい、とか……解らない」
久雨は更に顔を赤くして、搾り出すようにそういう。けれども、落ち着かせるようにお茶を飲み、ふわり、と愛らしい笑顔になって、素直にこう言った。
「でも、……嫌ではないよ」
脳裏に過ぎった想い人の笑顔。言葉。それに恥ずかしさと嬉しさを覚えながら微笑む久雨に、華菜子の表情が緩む。
（恋って、思っている以上に大変そうアル。でも、素敵な事なのかもしれないアル）
なんとなく、自分もしてみたいな、と思う華菜子であった。
その後も２人は実に女の子らしい会話で盛り上がる。親しい友達と水入らずで過ごすハロウィンも、いいものだなぁ、と思いながら美味しい一時を楽しんだようだ。
「普通のハロウィンってだけでも楽しいのにプラス和風とかすてきだよねぇ～」
続いてやってきたのは結城 日和だった。彼女もまた忘れずに合言葉を唱えれば、店員さんが笑顔で応じてくれる。
衣装コーナーへ向かうと、日和は見つけたオレンジ色の着物を手に取った。その袖を見つめながらふと、小道具の黒いフリルとあわせてみる。
（うん、襟や袖を黒のレースにするだけですっごくハロウィンぽくなる♪ 和ゴスとまではいかなくても、コレぐらいのアレンジも可愛いよね）
大降りな模様がいいなぁ、と思っていると、大きめの雪輪が綺麗な着物を見つける。コレにしようかな、と手に取りながら思ったのは着付けの事だった。どうしよう、と悩んでいると、一人の少年と目があった。クラシック同好会の仲間である津島 直治だ。
「結城センパイも来ていたんだ」
「うん。なかなか面白そうだったからね～」
日和がにこっ、と笑えば直治の表情が幾分か明るい物になったようだ。雰囲気のよさに惹かれて入店した彼だったが、和装を選んでいるうちに実家にいたときの事を思い出して複雑な気持ちになっていたらしい。
（妖怪の仮装は……見ているだけでもちょっと怖いですね）
因みに内心の呟きは秘密である。彼は質素だが趣のある和装を見つけ、それを纏うことにした。
「自分だけだとちょっと不安だなぁ。お店の人、着付けって手伝ってくれるかな？」
「多分、そこは大丈夫だと思う。ほら……」
２人がそんな事を話していると、壁に『着付けのお手伝いいたします。気軽にお声かけ下さい』と書かれた張り紙があった。安心した日和は早速店員さんにお願いすることに。
時尾が選んだのは、鮮やかな青の着物だった。
「変じゃないかな……。ドキドキする……」
「そんな事、ありませんわ」
そう言ったのは途中で出くわした天満 七星。彼女もまた、和風ハロウィンに興味を持って訪れた１人である。普段から和服を着る事が多い彼女であったが、別の模様にもチャレンジしたい、と思い今回衣装を借りることにしたようだ。七星が選んだのは、現代的な雪の結晶をモチーフにしたものだった。
しとやかで物腰柔らかい七星に、内気で人見知りが激しい時尾も、自然と普段どおりに振舞えるようになった。始め声をかけられた時は少し緊張したが、今ではすっかりなれて笑顔になっている。
着替えを終えると、２人は客席のほうへ歩きながらこんな話をしていた。
「今日は日本舞踊のステージがあるので、とても楽しみにしているんです」
「私は和楽器の演奏、ですね」
時尾はそういいながら流れてくる曲に耳を澄ませ、本土で暮らしていた時の事を思い出す。彼女は和楽器を嗜んでおり、かつては兄や姉と演奏をしていたのだ。それを思い出している内に、なんだか無性に笛が吹きたくなった。アイドルを目指すのならもう少し人に見られることに慣れなきゃいけない、と思ったのもあるだろう。
（飛び入り歓迎って書いてあるけど……わたしみたいなのでも入っていいのかな？）
時尾は少しドキドキしながら演奏する大学生たちの姿を見ていると、ちょうど演奏している様子が見えやすい席へと案内された。また、満員であるため七星との相席となった。
「お弁当、作ってあげたりするアルか？ 一緒に食べたりするアル？」
「作る事もある。が……結局、渡せず終いだ。中々、その、上手く声をかけられなくてな」
普段の凛々しさはどこへやら、久雨はもじもじとした様子で答えていく。しっかりエスコートしている時のかっこよさから一転し、恋する乙女の顔になっている久雨もまた、魅力的だなぁ、と華菜子は思う。
（恋とかよく解らないアル。けど、久雨ちゃん……楽しそうだし、苦しそう……？ 恋をするって、不思議アル）
ふと沸き起こった考え。華菜子はパフェを食べる手を止め、ゆっくりと問いかける。
「……その人と、一緒にいると楽しいアルか？」
「楽しい、とか……解らない」
久雨は更に顔を赤くして、搾り出すようにそういう。けれども、落ち着かせるようにお茶を飲み、ふわり、と愛らしい笑顔になって、素直にこう言った。
「でも、……嫌ではないよ」
脳裏に過ぎった想い人の笑顔。言葉。それに恥ずかしさと嬉しさを覚えながら微笑む久雨に、華菜子の表情が緩む。
（恋って、思っている以上に大変そうアル。でも、素敵な事なのかもしれないアル）
なんとなく、自分もしてみたいな、と思う華菜子であった。
その後も２人は実に女の子らしい会話で盛り上がる。親しい友達と水入らずで過ごすハロウィンも、いいものだなぁ、と思いながら美味しい一時を楽しんだようだ。
「普通のハロウィンってだけでも楽しいのにプラス和風とかすてきだよねぇ～」
続いてやってきたのは結城 日和だった。彼女もまた忘れずに合言葉を唱えれば、店員さんが笑顔で応じてくれる。
衣装コーナーへ向かうと、日和は見つけたオレンジ色の着物を手に取った。その袖を見つめながらふと、小道具の黒いフリルとあわせてみる。
（うん、襟や袖を黒のレースにするだけですっごくハロウィンぽくなる♪ 和ゴスとまではいかなくても、コレぐらいのアレンジも可愛いよね）
大降りな模様がいいなぁ、と思っていると、大きめの雪輪が綺麗な着物を見つける。コレにしようかな、と手に取りながら思ったのは着付けの事だった。どうしよう、と悩んでいると、一人の少年と目があった。クラシック同好会の仲間である津島 直治だ。
「結城センパイも来ていたんだ」
「うん。なかなか面白そうだったからね～」
日和がにこっ、と笑えば直治の表情が幾分か明るい物になったようだ。雰囲気のよさに惹かれて入店した彼だったが、和装を選んでいるうちに実家にいたときの事を思い出して複雑な気持ちになっていたらしい。
（妖怪の仮装は……見ているだけでもちょっと怖いですね）
因みに内心の呟きは秘密である。彼は質素だが趣のある和装を見つけ、それを纏うことにした。
「自分だけだとちょっと不安だなぁ。お店の人、着付けって手伝ってくれるかな？」
「多分、そこは大丈夫だと思う。ほら……」
２人がそんな事を話していると、壁に『着付けのお手伝いいたします。気軽にお声かけ下さい』と書かれた張り紙があった。安心した日和は早速店員さんにお願いすることに。
時尾が選んだのは、鮮やかな青の着物だった。
「変じゃないかな……。ドキドキする……」
「そんな事、ありませんわ」
そう言ったのは途中で出くわした天満 七星。彼女もまた、和風ハロウィンに興味を持って訪れた１人である。普段から和服を着る事が多い彼女であったが、別の模様にもチャレンジしたい、と思い今回衣装を借りることにしたようだ。七星が選んだのは、現代的な雪の結晶をモチーフにしたものだった。
しとやかで物腰柔らかい七星に、内気で人見知りが激しい時尾も、自然と普段どおりに振舞えるようになった。始め声をかけられた時は少し緊張したが、今ではすっかりなれて笑顔になっている。
着替えを終えると、２人は客席のほうへ歩きながらこんな話をしていた。
「今日は日本舞踊のステージがあるので、とても楽しみにしているんです」
「私は和楽器の演奏、ですね」
時尾はそういいながら流れてくる曲に耳を澄ませ、本土で暮らしていた時の事を思い出す。彼女は和楽器を嗜んでおり、かつては兄や姉と演奏をしていたのだ。それを思い出している内に、なんだか無性に笛が吹きたくなった。アイドルを目指すのならもう少し人に見られることに慣れなきゃいけない、と思ったのもあるだろう。
（飛び入り歓迎って書いてあるけど……わたしみたいなのでも入っていいのかな？）
時尾は少しドキドキしながら演奏する大学生たちの姿を見ていると、ちょうど演奏している様子が見えやすい席へと案内された。また、満員であるため七星との相席となった。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2015年05月17日
- 参加申し込みの期限
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- 2015年05月24日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2015年05月24日 11時00分
