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段ボランド de ファイト
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シンクロニシティという概念ががある。これは精神科医のカール・グスタフ・ユングが……といったウンチクを語るのは本意ではないので、かなり雑に解説してしまうと、すなわち『なんらかの共通する出来事が同時に一斉に起こること』という現象だ。それでいいことにする!
このときまったくの偶然だが、前ページの渥美ニナと共通点のある行動を取った者がいる。これぞシンクロニシティ!(か?)
椿 美咲紀
は『ダンボーセイバー』を手に入れた!
ダンボーセイバー、それは、倒した段ボール恐竜から入手した骨や皮革、爪を材料に、彼女が組み上げ作り上げた伝説の武器である……っ!
さてここで心のHDDレコーダーの頭出しキーを押し、美咲紀の冒険を頭から見てみよう。
「なんだかとても手ごわそうな存在が沢山いますね」
がさっと茂みから首を出し、美咲紀は密林を眺め回した。
いつも不思議な世界を美咲紀が探しているわけではない。むしろ不思議な世界のほうが、機会あるごとに美咲紀を招いているのかもしれない。今日も今日とて不思議ワールドに迷い込んだ美咲紀だが、はっきりいってこういうのに耐性ができていて、別段動じることなく行動方針を検討しはじめていた。
「この不思議世界で戦うには、きっと専用の武器が必要なのです」
うん、と、結論づけて(まあ思い込みかもしれないが)、それならどうすべきかを考える。
「………………!」
閃いた。
「この世界の存在を狩り、それで新たなる専用武器を作れば!」
美咲紀の目がきらきらと輝いている。10カラットのダイヤモンドのように。
「ああ、これこそが段ボール紙の啓示!」
えっ、と問い返してくれる親切な人はこの場にいない。『かみ』が『神』ではなく、微妙に発音を変えた『紙』であるこだわりに気づいてくれる人もいないのは残念だ。
そうと決まれば話は早いわけで、
「狩りの時間だ!」
もうこれは、材料になる段ボール恐竜を見つけるほかないと、アクティブガール美咲紀は行動を起こすのである。間もなくしてのそのそ歩くアンキロサウルスを発見するや、
「正義のフラッシュビーム!!」
だしぬけに浴びせたのであった、光の放射を!
といってもそれは、デジカメのフラッシュライトだったりするのだが。なおデジカメは、新聞部美咲紀が常に携帯している装備品である。
急迫して撮影したので全面段ボールしか撮れていない気がするがそれはいいのだ。大事なのはこの激しい光で恐竜が怯むこと。その狙いは当たった。つづけざまに、
「ちょっぷちょっぶ!」
激しい空手チョップが美咲紀から飛んだ。
「ていてい!」
激しい肘打ちも飛んだ。
かくしてまたたくまに、恐竜はただの段ボール材に復したのである。
で、このページ冒頭に話が到達するわけだ。恐竜を倒して作った材料といっても、結局のところ段ボールだから骨とか皮とか区別はないのだけど、そこは気分でアレンジする。
ゆえにセイバーといっても、ぎゅうぎゅうと圧縮気味に段ボールを巻き丸太状にしただけのものであって、どう考えても棍棒というのが正しいわけだが、本人がセイバーと言っているのだからセイバーなのである!
改めて宣言する。
「伝説の武器『ダンボーセイバー』を手に入れた!」
ちゃららっちゃっちゃー!
なんと本当に効果音が鳴った!
「はっ、ちょうどいいところに携帯の着信音が。…………今忙しいのです、後でかけ直します」
さあこれで準備は整った。美咲紀は意気揚々、段ボランドの取材に乗り出すのであった。
なおこの後美咲紀は恐竜を撮影しまくるも写真は、いずれもただ段ボール箱が写っているようにしか見えない仕上がりになってしまったというオチを、先に言っておく!
美咲紀がいち早く対応できたように、寝子島はこういった事件が頻発しているため、
「また神魂か」
と、ここにも一人、実にあっさりとこれを受け止めている少年があった。
八神 修
である。彼はいい意味でも悪い意味でも、こうした異変にはもう慣れたといっていいだろう。
修は考える。個々人に異変が発生するのではないから、時間切れがあるというのではなそうだ、と。つまり、なにかが源になるタイプだ。そう彼は予想していた。
だとすると――修は双眼鏡を構えた。新聞部の部長たる彼は、外出時は双眼鏡を常備している。
切れ長の一重瞼で修は周辺を探る。
ある程度目星はつけられそうだ。
修が事態に巻き込まれたのは、過去と現代ゾーンの境目と思われる位置であった。
正確に線引きできるわけではないが、西を向けば恐竜が、東を向けば兵器が見えるのだから、目測としては間違っていないだろう。
一通り観察が終わると、修は誰かが壊したとおぼしき兵器……つまりただの段ボールを拾って切断しはじめた。使うのは、ペンケースから出したカッターである。これで紙を傘くらいの板状に切りぬいた。
彼には『分解』という強力なろっこんがある。自分が見ているものなら触れていなくても分解可能という能力なので、これを使えば段ボールの撃破はたやすいだろう。けれどもおのずと限界がある。敵がどれほどの規模かはわからないが、物量を備えていれば単身での戦いはやがて潰える運命にあろう。
だからこの傘状の段ボールを盾に使い、カムフラージュしながら進むのだ。
しかし、その計画を遮るものがあった。
「機影……!」
彼の手元に黒い影がさした。見上げると段ボールの兵器が、修を狙っているではないか。
爆撃機だ。しかも一機や二機ではない。編隊を組んでいる。『のり』とか書いてあるのがどうにも緊張感を削ぐところだが、敵であるのは間違いない。
爆撃機編隊仮称『のり』部隊は、段ボールつぶを落としながら近づいてくる。磯の匂いがちょっとするような気もしたがそんな悠長は言っていられないだろう。
盾作りに集中しすぎたか、修はうっかり見つかってしまったのだと知った。
奇襲を受ける格好になっても、修はたじろいだりしない。
「だったら……ちょうどいい。速射の訓練だ」
そう言うと精神を集中した。そして呼吸を止める。
ぱんっ、と先頭の『のり』箱がはじけた。それにとどまらない。立て続けに次々と、『のり』の小箱は分解されていった。クレー射撃の名手が、標的を次々と撃ち抜くように。修は標的を定めるように手を動かすがやっていることはそれだけ。それなのに早い。あっという間に『のり』編隊は紙くずだ。
「調子は……まあ、悪くないな」
修の口元に笑みが浮かんだ。けれども彼の目的は戦い抜くことにはない。あくまで謎を解くことだ。
気を引き締めて彼はシールドを構えた。
「過去と現代があるパークに、未来が無いのは不自然なんだよ」
現代があり過去があるのであればきっと、この段ボールランドにも『未来』のゾーンがあるはずだ。
現代ゾーンと過去ゾーンのつながりを見て考える。目指すは現代の先……それこそが未来ゾーンではなかろうか。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年04月27日
参加申し込みの期限
2015年05月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年05月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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