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段ボランド de ファイト
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「なかなかやりますね、渥美さんも!」
「ありがとう。椿さん、でしたっけ? あなたもなかなかのものですよ」
二人の道は交差していた。椿美咲紀と渥美ニナ、寝子高新聞部と街の鍵屋さん、年齢だって10歳違う。なにがあるのかわからないのがこの寝子島だ。平時なら交流することもまずなかったであろう彼女たちが、『フツウ』な世界に戻るための戦いにおいて、並び戦うことになろうとは。
二人が知り合ったのは偶然だった。戦って戦って戦い抜いている美咲紀のところに、「助太刀します」とニナが加わったのだ。そこから彼女たちは即席のチームを組んで、狩りの時間を満喫しているという次第。
ふう、とニナは一息ついた。
目の前はもう、死屍累々……いや、段ボール残骸累々といった状態だ。とりあえず手近な恐竜は全部片付けた。他のところへ回ってみようか。
体力には自信のあるニナである。もう一時間以上この段ボランドにいるはずだが、まったく疲労の色が見えない。しかも彼女はただがむしゃらに暴れるのではなく、翼竜、大型草食恐竜、肉食恐竜などなどそれぞれの行動パターンをよく観察し、学んだ上で攻略しているのだった。
たとえば、小型から中型の草食恐竜は大きな音に敏感なので、群れを見つけたら地面に近い枝をしならせた状態で「がちゃん」と錠前師の束縛を発動、その後タイミングを見計らって「かちゃり」でロックを外し、大きな音を立てて一気に奇襲する、そんなやり方がとても有効なのである。
こういった方法を駆使していったため、ニナのファイトはかなりの効率の良さを実現していた。
さらにニナは、道を同じくした美咲紀に惜しみなくその情報を与えていた。おかげで美咲紀もなかなかの無双ぶりを発揮しているのだった。
ただ美咲紀はニナほど常に冷静ではなく、しばしばヒートアップするため大ぶりな攻撃や行動になりがちだったが、それはそれで彼女らしい。
「さて、何体倒せますかね?」
ニナが問う。美咲紀は小首をかしげて、
「あと何体という意味ですか? それとも、トータルで何体?」
「トータルのつもりですけど」
「あー、じゃあ、数えてないからもう判りません! ひとつ、ふたつ、たくさんっ!」
「ははは、あなた、面白い子ですねえ」
「よく言われます!」
あっけらかんと美咲紀は笑った。彼女はニナと違ってかなりクタクタ、服も汗でびっしょりだが、いい汗かいたという気持ち、段ボールをぺったんこにしていくというのは、リサイクル業に従事しているような充実感がある。
「いやあ、今日はよく暴れたんで夕ご飯はおいしくたべられそうです」
と感慨を漏らして、ふと美咲紀は自分の使命を思いだしたように、
「そうだ。渥美さん、写真撮らせて下さいよ! 言ったと思いますが私、報道記者なんです。働くお姉さんをとらえた一枚ということで」
「そうですか? でも私、段ボール退治が本職というわけではないのですが……」
「いいからいいから! どうせなら、セルフタイマーかけますんで一緒のフレームに収まりましょう!」
かくして奇妙なタッグによる、奇妙な戦場レポートたる写真が撮影されることになったのだった。
はい、チーズ。
さて弘明寺能美子は、なおも颯爽と歩いているのであった。
もちろん、兵器を粉砕しながら。
それも、手を使わずに足技中心で、である。
バレエダンサーのようなステップ、コンパスで円を描くような動き、そして革の鞭で打つような激しさ。こうしたとき、能美子の長い脚は実によく映える。
脚を高く上げるたび、破壊するたび、彼女の女王ぶりに磨きがかかるようだ。
「……なにあの兵器?」
ささささっと高速で動く段ボール箱を見つけて能美子は片眉を吊り上げた。
装甲車か戦車か、宅急便でも送れそうなサイズの段ボール兵器が謎の疾走をしている。ダンボーの芸術品にしてはシンプルな作りだ。というか、逆さにして伏せただけの箱にも見える。
しかもその箱は、能美子から逃れようと言うかのように彼女の目の前で反転したのだった。
自走している以上、兵器と見たほうがよさそうだ。
「逃げる気?」
おかしな動きをしているだけに見逃せない。能美子は風のように追って、その横っ腹を蹴り上げた。
すると段ボールはかっぽんと吹っ飛び、その下から、身を折り曲げた少女の姿が現れたではないか!
「ふおぉぉ! 見つかってしまっては、しーかーたーなーいーなー!」
人差し指を天に向け、堂々、立ち上がったのはルーシー・R・マクミランであった。
「え……あなた……ルーシー?」
「お主は弘明寺能美子であるなっ」
ふたりは同じクラスゆえ顔見知りだ。しばし互いに見つめ合う。
「段ボール兵器に捕まってたの?」
こう能美子が考えるのもおかしなことではなかろう。けれどもそれを、
「否否! とてつもなく否っ!」
力強くルーシーは否定した。
「これはどこかの傭兵の例にならい、段ボールをかぶることで偽装し、任務を果たそうとした結果であるっ! 我は芸術そのものゆえ、単に段ボールをかぶっただけであろうとも、芸術作品に紛れてしまったのは当然のなりゆきであったろう。ゆえにお主が、この姿を兵器の一種と誤解したのは致し方ないところ!」
「……そうなの?」
能美子は、わかったようなわからないような顔をした。
「その通りっ!」
しかしその偽装も、能美子の蹴りで吹き飛んでしまったというわけだ。拾って再利用しようにも、さきの段ボールには能美子の綺麗な足形がついてしまっており、これを使うというのは偽装度が下がることでもあるし、それになによりルーシーの主義に反する。
「こうなっては今一度、偽装用の箱を探すほかあるまい! だがせっかく姿を見せることができたのだ。お主にもこの、至高の芸術たる肢体を惜しげもなくさらそうっ! 多少のサービスもありだぞっ!」
「サービスって、えと……どういうこと?」
ルーシーの言う『サービス』とは一体何か!?
それは……!
だが残念なことに、ここで場面が切り替わってしまうのである。
またの機会をお楽しみに!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年04月27日
参加申し込みの期限
2015年05月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年05月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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