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寝子島高校
水曜日の教室
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日が落ちてきて、放課後が終わろうとしている。
響也のヴァイオリンが、一日の終わりを迎えている寝子高を包んでいた。
美術室にも、響也の音が聞こえてきていた。
まるで人形のように固まって佇んでいた
三宅 葉月
だが、命を授かったようだ。
スケッチブックを手に取ったかと思うと、流麗に鉛筆を滑らせていく。
屋敷野 梢
は中庭に
八十八旗 信彦
を呼び出した。
「はい、これどうぞー」
手渡したのはお祝い袋で、信彦は出した手を一瞬止める。
「お祝い?」
「まー調査報告ですねー」
「おおー。これにベガちの指のサイズが?」
「サプライズもね」
「まさか、ベガちのスリーサイズ……」
スパコーン。
梢は頭をペシッと叩くと、中庭をあとにした。
「じゃ、私はこれでー。仲良くしてくださいねー」
「サンキュー、ありがとう~!」
信彦がお祝い袋の中を見ると、そこには先に徴収されたお金がちゃんと入っていた。
「だと思ったよ。サンキュ」
音楽室からは、久雨が扉を開けて退室するところだ。
「ありがとうございました」
深々と礼をする久雨に、津止にしてはやさしく温かい声をかける。
「また、来たらいい」
「ありがとうございました!」
久雨はもう一度礼を言うと、廊下を歩いて行く。
津止は時計を見て午後の予定が狂ったことを確認すると、なぜか嬉しそうに微笑んだ。
2年3組の教室で物思いにふけっていた
葉利沢 倫理子
は、気だるく疲れてきっていた自分の体に、不思議と新たな風が吹き込んでくるのを感じる。
浅井先生が開けていった窓から、ヴァイオリンの音色が聞こえてくることに気づいた。
思わず顔を上げると、カーテンがふわっと広がって、視界が開ける。
体は自然と動いた。
窓に向かうと、外の景色を見る。
真っ赤な夕暮れが窓の外に広がっていて、目を奪われる。
「……こんなにも綺麗だなんて、思わなかったな」
ただ何も考えずに、美しさに圧倒される時間を過ごした。やがて、音楽が終わるとともに窓をしめると、静かに教室を去っていった。
御剣 刀
も夕日を眺めていた。
彼が思い出すのは、彼のフツウを傷つけられた事件のことだ。
それ以来、刀の心のどこかに怒りの感情が居座っていて、それは放課後の彼自身のように、一歩も出ていくこともない。
ただ、その感情はもう事件の頃の沸騰させるような熱さはなく、全てを凍てつかせる冷たさに変わっていた。
彼の心に、どこか冷たいような冷静で冷酷な一面があるとしたら、心の奥に居着いてしまった怒りが原因なのかもしれない。
窓の外では、響也のヴァイオリンが響いている。
刀の耳に届いているのかいないのか、ふらっと窓まで行くと、外の風を頬に受ける。
「……」
このところ、今までの自分とは何かが決定的に変わったと感じて、それを受け入れている。
だから、これから先、やることを決めた。
(俺は、俺のフツウを傷つけるその原因を潰す、どんな手段を使っても必ず!)
自然と、窓を掴む手に力が入る。
と、肩をぽんっと叩かれて、力が抜けた。
「え?」
「え?」
振り向けば、担任の
島岡 雪乃
がほわ~っと立っている。
「あ、あの、窓をしめてもらっても、いいですか?」
「あ、はい。すみません」
刀は窓をしめて、カバンを手にそそくさと教室をあとにする。
「先生、さよなら」
「は、はい、さようならぁ」
雪乃は、ただただその様子をぽかんと見ている。
扉が閉まって、そしてまた開いた。
ひょっこり刀が顔を出すと、
「先生、今の俺、変ですか?」
「いいえ、ちっとも」
雪乃は戸惑うことなく、まだ高校生の刀の心を包み込むように、やさしい笑顔で答えた。
刀は恥ずかしくなったのか、
「ありがとうございます、また明日」
と言い残して、廊下を走って去って行った。
こうして、放課後の生徒たちが帰っていく。
あとに残るのは、屋上でヴァイオリンを弾く
篠崎 響也
。
自分の演奏が誰かに影響を与えていたなどつゆほども気づかない彼は、演奏を終えるとどこかすっきりした表情で呟いた。
「うん、悪くない音だな」
いや、この日放課後を包んだ彼のヴァイオリンは、とても良い音だった。
<おわり>
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あとがき
担当マスター:
漂流サーカスランド
ファンレターはマスターページから!
リアクションが遅くなってしまいまして、申し訳ありませんでした。
いつもいつもご迷惑ばかりおかけしまして、本当に申し訳ありません。
皆様の日常生活、放課後の様子を青春いいなぁと思いながら書かせていただきました。
1PC様が色々なページに登場しています。
フルネームで出ていることもあれば、苗字や下の名前だけのときもあります。
また機会があれば、お会いしましょう。次は、より頑張らせていただきます。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
漂流サーカスランド
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
10人
参加キャラクター数
12人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年05月18日
参加申し込みの期限
2015年05月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年05月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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