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「涼しくなってきたなあ」
気分転換に教室をあとにした
篠崎 響也
は、ここに来ていた。
秋の夕方、屋上は暑くもなく寒くもなく、頬に当たる風が心地よい。
教室でぼーっと見ていたケータイ。それをまた開く。
画面には、妹からのメール。
昨夜からずっと、教室でも脳裏にひっかかっていたのは、このメールだった。
来月の日曜、両親も出るコンサートがあるから一緒にみに行かないか、という内容のメールだ。彼らの親は、2人とも音楽家なのだ。
「ふう……」
ひさしぶりに妹からきたメールというのに、なかなか返せずにいる。
響也は、両親とは疎遠なのだ。
アパートで暮らす響也は高校1年生の割にはしっかりしているかもしれないが、この前までまだ中学生だったのだ。親が家庭よりも仕事を優先しているような状況で、反発を覚えてしまうのは当然だろう。
家族仲は冷え切っていた。
しかし、それでいいと思っているわけでもない。だからこそ、両親のコンサートには行ってみようかなと思い始めていた。
「はあ……」
空を眺める。
秋だ。うろこ雲が遠くまで広がっている。
ひとつひとつの“うろこ”が、風に揺れているように見える。
あのうろこが俺だとしたら、隣は妹かな。
親は、ずっと向こうのうろこだろう。
「いや……」
そうは言っても、親だからな。本当は隣にいるのだろう。
頭ではわかっていた。たとえ冷え切っていようが、どうあろうが、親子は親子だ。
それに、兄妹は兄妹だ。
遠くから女子生徒たちのきゃっきゃした声が聞こえてくる。
まるで子どものような外見のクラスメート、詩歌のことを思い出す。
彼女はさっき、俺を見ていたな。心配そうに。
トントン。
響也はフェンスに拳をぶつける。
そうだ、わかってる。
妹は心配しているんだ。家族の仲を取り持とうとしているのだろう。妹なりに必死なのだろう。
「仕方ないなもう……」
空色のピアスにそっと触れる。
このピアスは、妹がくれたものだった。
冷え切った関係の両親に、離婚の話でもされてしまいそうで会いづらい。
でも、その可能性に怯えて逃げていても仕方ない。
ケータイをささっと操作して、妹にメールを送った。
『コンサート、一緒に行こう』
ふう、とポケットにしまって、すぐにピロンと音が鳴って見てみると、妹が喜んでいる。
そういえば、前にここで派手に演奏したな。
「気持ちよかったなあ」
ヴァイオリンをケースから出してみた。
今なら、また心地よく弾くことができそうだ。
遠くまでつづくうろこ雲にゆっくりと音を乗せていく。
響也の音は、寝子高をやさしく包んでいった。
音楽室の窓から聞こえるヴァイオリンの音色が、
浮舟 久雨
に届いていた。
久雨は、津止に話し始める。
「あの……友だちが、います」
久雨は、自分でも何関係ないこと言ってるんだろうと思いつつ、話をつづける。
「夜の闇が来る前に……空を暖かく包み込むような……夕陽のような……」
津止はじっと聞いている。
「その子のために、ピアノを弾きたいんです」
津止には、それが誰のことかはわからない。誰のことなのか、知ろうとも思わない。
ただ、今の演奏ではその友人には届かないであろうことだけは、はっきりとわかった。
「君は、何が足りないと思う?」
「……」
「楽譜通りに演奏できていたように思うがね」
「……わかりません。ただ、楽譜ではなく、もっと本当の意味で『弾ける』ようになりたいんです」
「ひとつ教えよう。ピアノは、鍵盤楽器ではない」
「え……」
「ピアノは、打楽器だ。君の音を、打ちなさい」
久雨は窓をしめると、再びピアノに向かって、音を打ち始めた。自分の音を。
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担当ゲームマスター
漂流サーカスランド
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
10人
参加キャラクター数
12人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年05月18日
参加申し込みの期限
2015年05月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年05月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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