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【中間テスト】そんなこんなの最終日
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時子は北校舎の階段をいそいそと上がる。通い慣れた廊下を歩いて理科室の前に到着した。
「少し落ち着きましょう」
時子は自身の笑顔を手で揉み解す。呼吸を整えてからドアを軽くノックした。返事がないので、失礼します、と控え目な声で自ら中に入っていった。
誰もいない理科室は奇妙に広く見える。時子は実験台の一つに鞄を置いて窓辺に立った。外の風景を眺めていると一羽のスズメが飛んできた。外枠の僅かな出っ張りに降りてチチチと鳴いた。
時子はろっこん「鳥の囀り」で意思疎通を試みる。
「尚輝先生は見ませんでしたか」
『ボクはボサボサ頭、見てないです!』
「そうですか。忙しいのでしょうね」
時子は俯いて顎先に指を当てる。スズメは羽ばたきを交えて言った。
『ボサボサ頭の好きな黒い液体、作ってあげるです!』
「……コーヒーのことでしょうか。そうですね、そうしましょう」
時子の表情が柔らかくなる。スズメは安心したかのように飛び立っていった。
「スズメさん、ありがとうございます」
窓越しに小さく手を振る。室内に目を戻して棚の方に顔を向けた。
「まずはアルコールランプで、お湯を沸かしましょう」
嬉しそうな声を出して時子は諸々の用意に追われた。
理科室のドアが無造作に開いて
五十嵐 尚輝
がのっそりと現れた。時子は出来上がったビーカーのコーヒーを甲斐甲斐しく持っていく。
「おかえりなさい」
その言葉に気恥ずかしさを覚えたのか。時子は泳ぐ目で、尚輝先生、と付け加えた。
「ありがとう、御巫さん……」
ビーカーを受け取った尚輝はコーヒーを飲んだ。前髪の奥で見え隠れする一重の目に安らぎが見て取れる。
二人は実験台の椅子に向かい合わせで座った。互いの膝が当たりそうなくらいに近い。時子は自分用に作ったビーカーを掴んで口に運ぶ。味が苦かったようで顔にも表れた。
「……御巫さん、中間テストは……どうでしたか」
「出来たと思います。でも、英語は少し自信がありません。もう一つ、体育が筆記問題になればいいな、といつも思っています」
「その気持ち……僕にも少しはわかります……先生がこんなことを……いうのもなんですが……」
その言葉に時子は笑みを見せた。尚輝は少し背を丸めてコーヒーを啜るように飲んだ。
「先生には苦手な教科はあるのですか」
「……化学が好きです……実験をしている時間も……好きですね……」
それ以外の教科の全てが苦手なのかもしれない。理解した時子は話の方向性を変えてみた。
「苦手な教科はどのようにして克服すればいいのでしょうか」
「無理に克服する……必要はないと思います。好きな教科を活かすことで……いつの間にか壁を乗り越えている……と思います……」
自身の体験談のようにも聞こえる。その言葉はとても優しい響きを持っていた。時子の胸の深いところにじんわりと沁み込んでいった。
時子の胸にたくさんの焦がれる言葉が集まって一つの想いを形作った。
「インフルエンザの予防接種、先生も受けてください」
「……そういう季節ですか……わかりました……」
「私は先生の授業を楽しみにしているのですから」
時子は微笑んで窓の方に目を向ける。一羽のスズメが飛んできて、チチチチと応援するかのように鳴いた。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年05月03日
参加申し込みの期限
2015年05月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年05月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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